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虫捕りっ子(子育て×自然体験で幸せ時間)

虫に対する気持ち(美しくて、好き、だけどちょっと苦手)
息子たちが赤ちゃんの頃から育児で心がけていることがある。それは、本物に触れる、ということ。ホンモノとは、なにか高級なナニガシというわけではない。私の思う本物とは、「おおらかで、正しくて、美しい」そんなイメージです。すなわち、神の創造したもの、あるいはそれに近いような、畏敬の念を抱くような、もの。

そんな私が思う、最も身近な「本物」は、すなわち「自然」。それも大それたものではなくて、公園も、そこにいる虫もその1つ。

虫ってあんなに小さいけれど、じっくり見ると、美しい。いや、苦手なやつは苦手なんですけどね。

タマムシと遭遇

おととい。息子がカブトムシを捕りたいと言いだしたので、クヌギ、コナラ、シマトネリコの木を探して、近所をプラプラ散歩しました。とつぜん息子が、「タマムシだー!」と。冗談だと思ったら、ありゃ、ほんとだ!

虫かごも網も持っていなかったので、すぐそばに落ちていた小枝に乗せて、連れて帰りました。長さ20センチくらいの細い枝を行ったり来たりしています。
へぇ、飛ばないんだ。

簡単に家まで運べてしまったので、小枝ごと虫かごにいれてあげました。背中だけじゃなくて、お腹もピカピカ、細い足の先まで、キラキラなんだあ〜、なんて息子と言いながら、じっくりと眺める。


不思議だねぇ、どうしてこんなにキラキラキレイなんだろうねぇ〜。
きっとかくれんぼ作戦(虫の絵本の影響で、擬態をこう呼ぶ)のひとつだよ!
こんなにキレイじゃ捕まっちゃいそうだけど。ねぇ、おとなのタマムシはエノキの葉が好きらしいよ。
とりに行こうよ!
エノキはどこにあったかなー。
さがしにいこうよ!
エノキの兄弟のケヤキなら、そこら中たくさんあるから、とりあえずケヤキの葉でもいいかな。
よし行こう!

虫かごにめいっぱいケヤキの枝葉を詰め込んだら、さっそくタマムシが食らいついているのが見えた。ネットの情報だと、繊細だから食べないこともある、なんて書いてあったけれど、こいつはガツガツ系みたい。そしてケヤキの葉でもOKらしいです。

もうその日の朝も夕方も、ずっと息子と私とでタマムシを見ている。こんなお手軽な自然体験だけど、こういう時間が好き。タマムシはタマチャンと名付けました。
夫も帰宅後、息子と一緒にケヤキの葉の補充に。仕事の後はほぼ遊んでくれませんが、こういうときは積極的。楽しそうです。

自然体験で賢くなるのかい?

体験格差とか流行ってますが、虫捕りくらいの自然体験では、ハッキリ言って、賢くならないと思います。

あわよくば、養老孟司先生やら奥本大三郎先生のように、虫好きの賢い大人になってほしいなーなんて親の欲目で思いますが。ほんの一握りでしょう。

ただ、頭に良さそうだなーと感じるのは、熱中時間ですね。

動き回るアゲハチョウを、追って見つめ続ける目の力。虫を見ながら網を持って小走りする力。極めつけは、捉える直前。数秒くらいの、息を殺して、虫を見つめる時間です。野生の集中力。。

ちなみにアゲハチョウはたくさん見ますが、まだ一度も捕まえたことはないです。素早すぎ。

おわりに
今朝、タマチャンは見つけた場所近くの、ケヤキの葉裏に戻しました。以前は、一度捕まえた虫を手放すのに苦労したけど、最近は自発的に早く返せるようになりました。虫を捕れる自信がついて、次も何か、取れるだろうと思えるからでしょうか。こういう自信も、子どもにとってはいいことだなと思います。

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