心の財布は貧しくなりたくない

昨日、娘の誕生日イブにココスに家族で行きました。以前私と夜デートに行って包み焼きハンバーグをえらく気に入り、どこに行きたいか聞くと「ココス」とのことで行くことになりました。

19時前に到着、名札の所に“研修中”の札をつけたおそらく高校生かという若い男の子が私位のお姉さまから指導を受けて椅子の席に案内してくれました。主人は店内に半円状のソファを見つけていてそこに行ってみたかったようです。椅子を出し座りかけて聞きます。

主人「あの丸いとこ行けない?」
店員さん「えっ?ここへ案内してと言われました。」
主人「じゃあ行けんのやね?」
どうやらソファが空いてるのは主人確認済みで、今日はいつもと行った理由が違うので娘が喜びそうなソファにしたかったようです。

すぐに着席しない私たち客と、研修中ボーイが喋っているので遠くで見守っていたお姉さま店員さんが加わりました。ボーイがたずねるとすぐにオーケーが出てソファへ案内してくれます。

主人「ごめんよー、無理言って。ありがとう。」
お姉さま店員「いえいえ、大丈夫ですよ。」

そこで私はお姉さまに伝えます。
私「この子誕生日なんです。」
お姉さま店員「分かりました。お席でうかがいます。」

私は保険証なり何か証明を見せるのだと思いました。本当は明日だからダメと言われるのかな?と少し不安になりながらソファにつきます。研修中ボーイはお姉さまにピタッとくっつきお手拭きと塗り絵を机に置き、お姉さまの操作するテーブル備え付けのタブレットを凝視しています。

お姉さま店員「アプリなどありますか?」
私「あ~、してません。ダメだった?」
お姉さま店員「大丈夫ですよー。デザートはバニラアイスとチョコケーキとどちらにしますか?」
私「娘よ、どっち?どっちがいい?」
娘「チョコケーキ~」
私「チョコケーキでお願いします。」
お姉さま店員「分かりましたー、デザートは食後にお持ちしたらいいですかね?」
私「はい、それでお願いします。」
お姉さま店員「ではベルでお知らせ下さい。それと、お歌はどうしましょう?」
主人「それってー、ここがお誕生日って皆に分かるんやよね?」
お姉さま店員「あ~、まぁそうですね。あの音楽だけとかも出来ます。」
主人「皆が分かるの恥ずかしいなぁ。娘、歌どうする?」
娘「恥ずかしい。」
私「無しで。」
お姉さま店員「分かりましたー。それと、記念写真はどうしましょう?」
私「お願いしますっ」

そこで主人がすかさず聞きます。
主人「証明は?誕生日本当は明日なんやけど。何か見せんと。」
お姉さま店員「いえ、大丈夫ですよ~。」
主人「そんなんだったら毎月“誕生日です、誕生日です”って出来るやん。」
お姉さま店員「お客様を信用してますから。」

ここで店員さんお2人は戻って行きました。
主人「悪い人ならやるよなー、毎月。」
私「ねぇ、出来ないことはないよね。でも、私はそれだけはしたくない。そんなセコいことは。」
主人「わいもそうやー、それはやったらあかんことや。」

食後、しっかりずっしりなガトーショコラに果肉入りイチゴのソースが添えられ柔らかめのホイップにピンクのマカロンがのったデザートが届きました。HAPPYBIRTHDAYの紙ピックがのせられていました。そして家族集合して写真を撮っていただき、ハンカチも頂きました。

食べている間に紙台紙に先程の写真を印刷してはさんで届けてくれました。なかなか家族で写真を撮ることがなくなってきていたのですごく記念になりました。たくさんのサービスを気持ちよくして頂き、たくさんお礼を言って出ました。

主人とはまた車内で信用について話します。
主人「やっぱりやったらあかんよなー、それだけは。」
私「そうだよねー、それはしたらあかん。」
主人「それしたら終わりや。」
私「そうそう。それしたら人として終わり、どんな時でもそうはなりたくないねー。」

2人でそんな会話をし、娘の誕生日イブはいい思い出でいっぱいになりました。

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