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散らすのも良し

最近、趣味が多すぎる。

二年前に短歌と刺繍を始めて、去年カリンバを始めて、今年はピラティスを始めた。今は能を観るのも好きで、いつか謡を習いたいと思っている。
一つ始めたら一つやめる、というわけではなく、すべて並行。減らさないとパンクするなと思うけれど、不思議と心はざわざわしない。

これと決めた一つの物事を、最後までやり通す。子供のころから、それが正しいあり方と思ってきた。でも、一つに集中することが、いつもいいわけじゃない。

仕事がつらくてカウンセリングに通っていたころ、カウンセラーの先生と、これまでの仕事や生活を振り返ったことがあった。それで、部署や環境によって、精神状態の良し悪しに濃淡があることに気がついた。
目線をどれだけ散らせるか、という側面があるのではないかと、先生に言われた。

仕事だけに集中してしまうと、行き詰まる。仕事以外に目を向ける、その手段を複数用意して、適度に自分を分散する。一点だけ見詰めすぎるのは危険だ。

趣味がたくさんあると、中途半端にはなるけれど、その日の体調や気分に応じて自分を明るくできる手段が増えるから、私のような思い詰め勝ちな人間にはいいのかも。

適度に散らしていこう。


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