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散らかってても

十年日記も二冊目の、二年目に入った。

去年の日記を見ると、仕事が辛いとか体調が悪いとか、今年の自分とかわりばえのしないことばかり書いてある。
違うところといえば、去年の今頃は、引っ越し準備に追われていた、ということだ。

今の家に住んで、もう一年近くになるのかと思うと、本当に時の経つのは早いと思う。
引っ越しを機にいろいろな物を処分して、少しは身軽になったはずが、前より家が広くなったせいか、順調に物が増えている。

物が多くても、片付け上手ならいいのだけれど、残念ながら片付けは大の苦手。
本屋に行けば、片付け指南本がたくさん並んでいるし、雑誌を開けば、スッキリ暮らす特集が組まれていて、なんだか追い詰められる。

そんなとき、日経WOMANを読んでいたら、湯山玲子さんが、うちはいつも散らかっているけど、運気は常にいい!と言っていた。

かっこいいなあ。
部屋が散らかっていようがいまいが、楽しく暮らせたら、それでいいのかもしれない。
結局、自分がこれでいい!と思えるかどうかなんだろうなあ。

ヘンゼルの落としたパンの耳のよう我が動線にシュシュの花咲く
(2024.5NHK短歌佳作・大森静佳選)

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