人生ハードモード。
僕達は与えられたカードで人生という地獄のような世界を生きている。与えられたカードというのはざっくりいうと、生まれた環境と親から受け継いだ能力だ。これが人生の難易度に大きな影響を与える。
子供の頃はそんなことなど考えもしなったが、大人になると嫌というほどそれを考えさせられる。自分の能力と他人の能力の間に大きな開きがあるのを感じ、若手の頃はそれが劣等感となり多少苦しめられる。しかし、次第に人と比べても意味がないことを悟る。
人と比べても意味はないが、それでも普通に生きることが難しい人間がいる。普通というのはなんなんだ?という非常に難しい問題もあるが。
仕事の報連相を満足にできなかったり、一般常識がなかったりなど。普通は生きていれば自然と身につくものなのか。自分の意思で考えて行動することができないなど。どうやって普通に生きていけばいいんだと思い悩む日々である。
人と比べても意味がないが、自分の悩みの一つに人の3倍以上努力しないとスタートラインにすら立てないことがある。子供の頃からそうだ。努力したところで全く成果に結び付かず。次第に努力するのもやめてしまった。
普通に考えたら人の3倍も努力するってことは現実的ではない。そんな無理を続けていればやがて心も体も壊れてしまう。
頑張ればいくらでも能力は伸びるわけもなく、頭の使い方を変えれば全てうまくいくわけもない。そう思っている人間はもともと知能が高いので自分の経験からものを言っているにすぎない。
運動が得意な人が運動が下手な人にもっと努力すればもっと早く走れると言っているのと同じことで、頑張ったところでどうにもならないこともある、ということをわかっていない。認めようとしないと言った方がいいのかもしれない。
だが、社会は無慈悲だ。自己責任という論理で片付けられ、擦り切れるまで使われて、壊れたら捨てられる。というのが今の社会の現実だと思われる。
こんな地獄のような社会でどうやって生きていけばいいのか途方に暮れる。持って生まれた能力、配られたカードがあまりにも悪ければ生きていくことすら困難を極めるのだ。自分一人で生きていくことすらハードモードだ。さらに家族を持ち誰かを養うということは、もはや難易度ヘル(地獄)言っても差し支えない。
よく言われる無理ゲー社会、という言葉は確信をついてると思った。