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想像しながら読む楽しさを知る!『まなの本棚』芦田愛菜
芦田愛菜さんの『まなの本棚』(小学館)を読みました。
この本を読んで、芦田愛菜さんは本当に本が好きなんだなーと思いました。
本に対する愛や楽しんでる感じがうかがえます。
本人も「図書館にお布団を敷いてそこで寝たい!」というほど好きみたいで、様々なジャンルの魅力的な本が紹介されています。
芦田愛菜さんがスポ根好きという話も書いてあってイメージがなかったのでびっくりしました。5歳くらいまでの芦田愛菜さんの写真もあり、可愛かったです!笑
そして、何よりスペシャル対談で山中伸弥さんと辻村深月さんとの対話もあったのがすごい良かった。「こんな質問するんだ〜」とか「辻村さんはこういう風に書いてるんだ〜」というのが知れて面白かったです。
想像して読む
芦田愛菜さんは作品を読んでる途中や読んだ後に人物の気持ちを考えるだけでなく、
私ならこの状況になったらこうする!
私ならこう考える!
実際に起きたらどうするだろう!
と想像しながら読んでいるというのがわかる解説が書かれていて面白かったです。
そのエピソードで印象に残ってるのは、永遠の0の解説です。戦争の死傷者のニュースを見た時の話をしています。
「〇万人」という言葉を、「数字」としてとらえていた部分があったと思います。でも、この本を読んだら、「〇万人」の一人ひとりに家族がいて、大切な人がいて、それぞれに夢があったんあったんだ••••••と現実のこととしてその重さを感じられるようになりました。
ただ、ニュースをみてひどい、よくないとと思うだけでなく、その人々のことを想像することで、ニュースだけでなく社会の捉え方が変わってくるのだと思いました。
読んで終わりではなく、普段のニュースや生活、女優業にもちゃんと繋がっていく読書をされていて、自分の読書を有意義にするヒントがあり、勉強になりました。
山中伸弥さんとの対談
山中さんの好きな作家の話や意外にビジネス系もたくさん読んでる話が対談で出てきました。
勝手なイメージですが、SFやサイエンスや論文ばかりかと思っていたのですが、色々な本を読まれており山中さんの魅力が凄い上がりました。
個人的に『日本の歴史』にまつわるエピソードが面白かったです。あと、失敗や研究の面白みや若者へのメッセージも人生を楽しむ上で心に響くものでした。
辻村深月さんとの対談
芦田愛菜さんは辻村深月さんの『かがみの狐城』(ポプラ社)を読んで辻村さんのことが大好きになったそうです。
毎回騙されないようにしていても最後の最後に騙されてしまい、魅力されていると書かれてました。辻村さんがどうやって作品を作っているか書いていて、意外な書き方に驚きました。
辻村さんは紙とペンがあれば物語に入れる手軽さについて書かれていました。村上春樹さんも同じようなことを言っていたので共通点を見つけられて個人的に面白かったです。
ちなみに、かがみの孤城は映画を見ましたが、確かに最後にいい意味で騙されます。
そして、世の中の問題なども反映させた作品の深さに驚かされます。
個人的に読みたくなった本5冊
『まなの本棚』で紹介されていた本で読みたくなった本が5冊ありました。
以下に挙げておきます。
その中で、辻村深月さんの『凍りのくじら』はドラえもんの道具がたくさん出てきて面白と紹介されていので、早速読みました!!ドラえもんの道具から人間関係など、
次はどうなるんだ?
次はどんな道具が出るのかな?
と一気に読んでしまいました。特段明るい話というわけではないと思いますが、引き込まれます。
『騎士団長殺し』村上春樹著(新潮社)
『東海道中膝栗毛』十返舎一九
『西の魔女が死んだ』梨木香歩著(新潮文庫)
『都会のトムソーヤ』はやみねかおる(講談社)
『凍りのくじら』辻村深月(講談社文庫)
まとめ
博士ちゃんというサンドイッチマンと出演しているテレビでも説明とか紹介が上手いと思っていましたが、本当に芦田愛菜さんが紹介してる本は全て魅力的で、なんか読んでみたいなとなってしまうのが不思議です。中には読んでみたいけど…って思っていた本もあったので背中を押された気持ちです。
想像の世界に誘われ色々な体験ができる小説がたくさん紹介されていていて、久しぶりに読んだことのない小説を読みたいと思いました。
小さい頃あまり本を読んでいなかったので、児童書も読んでみようとワクワクしています。