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読み出したら止まらない!星新一『ボッコちゃん』
星新一さんのショートストーリーが50作も楽しめる『ボッコちゃん』を読みました!
環境問題、社会の不正や人間の成長、企業競争の人の闇など、ブラックジョークで社会問題や人間の心理をユーモアに揶揄するのがなんともくせになります。
星新一さんのブラックジョークの根底に警鐘や心配などの優しさがあるような気がします。だから不快なく楽しく読めました。そして、楽しく考えることができます。全然関係ないですけど、企業競争や異星人モノが多い気がしました。あと、たぶん、この本は昔読んだことあります…笑
ショートなので、感想あまり書くとネタバレみたいになるので「面白かった話」5つをすごーく簡単にショートで挙げておきます!
面白かった話
●「おーい、でてこーい」
底がわからない謎の穴…この穴はいったいなんなのか。
これは現在にも言えるブラックジョークです。
不思議とこの穴のことを考えられずにはいられなくなります。
●「殺し屋ですのよ」
そういう結末かー。
突如きた殺し屋彼女との会話はとんでもない結末に。
この殺し屋はある意味すごいです!
●「不眠症」
タイトルに似合わないどんでん返しに思わずくすりとなる話です。
働きすぎなどに対するブラックジョーク。
ある意味、深い話でした。
●「生活維持省」
犯罪、交通事故、病気などない平和な世界。
ただ一つのことを除いて…
秩序を守るために…
なんだろうと出だしから好奇心を駆り立てられる話です。
何が幸せか考えさせられます。
恐らくこの世界を僕は受け入れられません。
●「ねらわれた星」
残忍な宇宙人のゲーム・・・
最後、何かわかった時は爆笑しました。