ネタ人生8~CPA時代そして今~
1:はじめに
みなさんこんにちはリュウノスケのしもべです。
今回も私のネタ人生にお付き合いください。
このネタ人生も今現在の話になりました。
以後のネタ人生は今までの人生を総括する形で横断的に書いていくことになります。
引き続きご覧いただければとてもありがたいです。
また、カンパにご協力いただけるととてもうれしいです。
今回言いたいことは次の点です。
CPA受かっても仕事がある保証はない。
こんな状況でもCPAになりたい?
2:CPAに受かったものの
2-1:仕事がない
前回、CPA論文式試験に合格したという話をしました。
ようやく仕事ができるな、とウキウキしていることを覚えています。
ですが、やはりといいますか…、
仕事がない
という状況になります。
合格した当時は34歳でした。
2012年は不景気から脱却したといわれる年になります。
ですが、不景気の余韻だけは残っています。
2012年当時は、30歳以上は監査法人に年齢制限がかかっていました。
4大監査法人をはじめ、中小どころか零細ですら雇ってもらえません。
30法人近く受けましたがすべて書類でお祈りでした。
どうしようもなく、通っていたいじめ大学アカスクの教育補助講師としてなけなしのお金を得ながら就活することになります。
週1日の勤務で月83,000円なので、とてもありがたかったです。
簿記や会計の先生になるのもいいな、と思いました。
2-2:たまたま受かった超零細監査法人が酷すぎた
監査法人からお祈りが続くと本当に嫌になります。
そんな中受かったのが超零細監査法人でした。
非常勤でしたが何とか仕事ができる、と思って舞い上がっていました。
しかし、予想をはるかに超える酷さでした。
・酷いこと1:コミュニケーション能力がひたすら乏しい
>大手の方が人が多い分、ウマが合う人がいる可能性が高まります。
零細になるほど逃げ場が無くなります。
初めてやる仕事なのでどうしてもやり方が分かりません。
働いている人に聞いても恫喝で返されるので本当に嫌になりました。
以後にまた書きますが、恫喝すればよりよいCPAに育つんだという酷い風土があります。
・酷いこと2:社員の癖に監査経験がない
>なんと、監査経験のない社員がいたのです。
その監査経験のない無能な社員は、一般事業会社で経理を経験していたのみの社員だったのです。
ある意味とてもレアです。
監査経験がないCPAがいきなり監査を実施する、それどころか法人の社員・いわゆるパートナーになっていたのですからよく引き受けられたなと自分でも感心します。
・酷いこと3:クライアント全部GC付
>この文言を読んだだけで知っている人は本当に大丈夫なのかここ?と思うレベルです。
すべて継続企業の前提に関する注記がついているという酷さ。
そんな会社何で引き受けるんだという状況です。
・酷いこと4:残業代の概念がない
>日当1万2千円でしたが、12時間労働で1万2千円でした。
これは完全に労基違反です。
残業代は8時間超過部分について支払わなければなりません。
もうとっとと離れたかったので泣き寝入りしました。
…、そんなこんなで酷い監査法人でした。
非常勤は5日だけ勤務してその後は連絡が無くなりました。
何度かインチャージに電話したのですが「もう仕事無いよ」と返されるだけでした。
案の定、自分が入った半年後にひっそりとなくなっていました。
インチャージはどこか中東に過ごしているようですが安否は知りません。当時のパートナーはまたCPA法違反をやらかしたとかなんとか…。
2-3:思っていたCPA人生と違う
いじめ大学教育補助講師と兼務できてしばらくは食いっぱぐれは無いかなと思っていましたが5日分であっさりとその願望が潰えます。
また週1日の常勤講師へ逆戻りです。
今度は中途採用で監査法人へ受けようと思いましたが、中途採用はとても厳しいです。
どこも相手にしてくれません。
2013年から就職状況は改善されますが、中途だと監査法人では監査の職歴が必要になってきます。
監査がやりたいのに監査の職歴がないからやらせてもらえない。
きわめて理不尽な状況です。
受かるタイミングを間違えたのかなと思う具合ですが、そもそもCPA試験に挑むタイミングが遅すぎたのかもしれません。
そんな中、今度は「きょうかい」の任期付き採用に内定が決まります。
3:「きょうかい」でのおしごと
3-1:CPAからの電話
あまり詳しく書くと誰が書いているかバレてしまうので、詳細には書けないのですが、きょうかいではCPAからの質問について回答案の作成をするのと会議でたたき台に出すということ、それと財務分析が仕事でした。
電話対応は、一般的なコールセンターと同様にひどい有様です。
会員で会費払っている俺様あたし様は神様なんだぜ~という具合の上から目線で恫喝してきやがります。
そもそもきょうかいの質問はCPA業務の内容についての質問を受け付けていません。
昔のきょうかいは「監理室」という部門がありました。
これは、CPAの実務に対応した、深いところまで踏み込んで回答をする箇所でした。
しかし、その回答がミスリードを引き起こし、損害賠償問題に関連することになりました。
するとCPAは、この回答をした個人のみを訴えてきたのです。
きょうかいに対する訴訟ではなくきょうかい職員を訴えたのです。
そのため、実態に応じた質問に対する回答はできなくなりました。
その代わり、関連する条文のみを回答するという方針に代わったのです。
会則をよく読むと質問する権利について内容が把握できるかと思います。まともなCPAのみなさんは自分の仕事に関することで質問しないように。
3-2:本当は残りたかったのに
きょうかいの仕事に慣れてきた中、監査法人の仕事は当然ながらおいのりの連続です。
もう監査法人には入れないんだ、と悟りきょうかいで長く働こうと思っていました。
当時の任期付き採用では月30万・年間360万(当然ボーナスなし)の契約だったので正社員になれば倍近く年収上がるなと思っていました。
任期は最大2年で、任期2年目は監査法人への就職をしませんでした。
どうしてもきょうかいの正社員になりたかったのです。
しかし、そのことを伝えるとこういわれました。
あなたは監査法人に向いている。監査法人に行った方が良い。
他の人にも話したのですが、とても失礼なことを言われてしまいました。
泣く泣く、監査法人への就職をします。
当時はどこでもいい、と思いとある中小監査法人へ行きましたがやはり酷いものでした。
4:中小監査法人
4-1:どうかつ監査法人
何とか入れたところは中小10大にぎりぎり入ってるのかどうなのかと言われている監査法人でした。
そこはまるで刑務所かリンチ場か、酷い有様でした。
仕事はたくさん振られ、てんてこまいです。
なんでも聞いてね。と言われ、実際に聞くと
稟議書見たのか!!!!
過去の監査調書みたのか!!!!
なんでネットで調べりゃ出てくるのにわざわざ聞いてくるんだ!!!!
こんな有様です。
何でも聞いてね、って嘘だったのかと思いました。
今となってはこういう人の気持ちが分かることもあります。
自分も「よくある質問くらい自分で調べろ」と思っている人間です。
一方で「なんでも聞く方が早い」と思う人間もいるでしょう。
ChatGPTが監査業界でも早く使えるようになればこんなどうかつなんて受けることも少なくなるはずです。
あと10年後にはChatGPTも監査業界でうまく機能することになるはずですししばらくの我慢でしょうか。
自分の場合は聞かれたらその都度答えますけれど、さすがに5回目くらいになったら「そろそろ覚えようね」と言ってしまうタイプです。
まぁとにかく、思い出したくもありません。
4-2:意地汚い監査法人
あるクソデブ職員も酷かったです。
こじらせ系クソデブキョロ充でした。
ある食品メーカーでそいつと一緒になりました。
パワハラという言葉ではとても生ぬるいほどのどうかつを受けていた自分はどの仕事をしているのか分からなくなるほどの精神状態だったので、ミスすることなんて普通にありました。
そんな中、クソデブ職員からもどうかつを受けます。
どうしたらいいのか全く分からない中で、どうかつを受け続けていました。
そんな中、あるミスを自分がします。
クライアントにメールを送る際、本来であればパスワードを掛けるところをかけ忘れて送ってしまいました。
パスワードが分からないということで、パスワードを付したメールを送りました。
すると機密情報にパスワードを掛けない人にはメールの返事をしない、という対応を取られてしまったのです。
以前、パートナーが起こしたミスを自分も起こしたのです。
酷い怒られようでした。
そんな中、食品メーカーの経理担当がやってきてこう言いやがったのです。
〇〇さん(自分の名前)、怒られたんですか~(ニヤニヤ)
一瞬、何言ってるんだこいつ、と思いました。
仲良かったクソデブ職員がチクったんだと思います。
自分は、はぁ…、としか返せませんでした。
以後、この食品メーカーの製品は一生買わないと誓ったのです。
4-3:刑務所監査法人からの脱出
そんなこんなで、もうこんな中小なんか居たくない、と思うようになります。
決めてだったのは母からの電話でした。
その日の朝は8時に起きればよかったのですが、母はなぜか7時に電話してきました。
母は「大丈夫かい?」と心配しての電話だったのですが1時間も早く起こされたことに激怒しました。
自分はこういいました。
何で1時間も早く電話してきたの?!8時に電話するんじゃなかったの?!もうこんな監査法人辞めたい!!
とても激怒したことを覚えています。
そんなこんなで、刑務所監査法人からは半年で脱獄退社することになりました。
どうかつ監査法人は最後までどうかつしてやりたいのか、してほしくなかったのにお別れ会なんか開きやがるのです。
とても気持ち悪い猫なで声で気を使っているふりをしてきやがるのです。
早く終わってほしい、と思っているとクソデブ職員からこう言われます。
何で半年で辞めちゃうの?誰が悪いの?誰が悪いの??
自分は思いっきり言いました。
てめーのせいだクソデブ!!!!!
スッキリして出ていきました。
このクソデブ職員から言われたことで一つだけ感心したことと思うことがあるので、また次回に書くことになります。
(2024/6/20追記)→新しい記事を書きましたのでご覧ください。
5:4大監査法人
5-1:とある4大監査法人に入る
人がかなり足りない状況となったタイミングで何とか4大監査法人の一つに入りました。
やっとまともな環境で働ける、と思いきやでした。
やはり厳しい状況に追いやられるのです。
5-2:気難しい人が多い
その4大監査法人は真面目な人が多いことで有名だそうです。
入ってみてからは「真面目系クズ」が多いのかもしれません。
本当に真面目な人か、真正面から仕事に取り組みたいと切に願う人にはなぜか合いません。
真面目は、言い返せば堅物・柔軟な対応ができないということと表裏一体なものです。
悪い方向に行くと付き合いがとても難しい人となります。
自分なりに頑張っては見たものの、世渡り下手な人には難しいところが多かったです。
5-3:どんな人が多かったのか
・1年目の上司
>人当たりは良いと評判でしたが自分とは合いませんでした。
仕事ができない人が許せないのかもしれません。
また、上司が疑問に思うことは強めに問い詰める癖がある人でした。
心当たりがあるその上司のさらに上司の人がいるので、その人の癖が伝線したのかもしれません。
・2年目の上司
>気に食わないことはとにかく恫喝で返す人でした。
自分も疑問について言い返していましたが、それが火に油を注ぐ結果となってしまいました。
その2年目の上司は繁忙期前に心が病んでしまい一時休職していましたが、復帰したころには自分の上司ではなくなっていました。
・3年目の上司
>元ラガーマンの人で一番気が合う人でした。
法人ではできるだけ長く関わりたいかなと思った矢先、4年目のころに辞めてしまいました。
それでも半年で辞めたどうかつ監査法人よりはまだ逃げ場があるだけマシかなと思わされるくらいです。
6:修了考査が受からない
6-1:修了考査8年目
修了考査が受かれば次の道が開けるかなと思っていました。
合格率が70%前後ということもあり、論文式試験よりは受かりやすいだろうと高をくくっていました。
ところが、修了考査が全然受かりません。
2012年合格で、補修所の考査の単位が1単位不足しており1年留年してしまった影響もあり、2013年から修了考査を受けることになります。
ですが、全然受かりません。
どうしたものかと自分なりに考えましたが次の結論に至ります。
6-2:合格するならやっぱり…
某T社の答練を受けないといけないのでは、という結論です。
T社の修了考査対策答練は受験者のうちのおよそ80%が受験しているという触れ込みです。
これまで自分は以下の通りに対策していました。
1年目から5年目:O原
6年目:当時初めて対策講座が出来たC会計学院
7年目:O原に戻す
上記の結果、不合格が続いてしまいました。
修了考査対策答練からなぜか多く的中している問題が多数出ているT社でないと受からないだろうと理解したのです。
理由としては次の通りです。
8割もシェアを占めているので、的中した問題から配点調整が優遇されているであろうこと
O原が外してT社が当てているところはO原の演習教材しか解いていないところは即、致命傷となること。
一方でT社が外してO原が当てたところは埋没となること
以上の点が挙げられます。
C会計学院のシェア率が今後どうなるか分かりませんが、一番高いシェア率に合わせないと合格は難しいのであろうと思われます。
8年目である今年はT社の答練に集中しました。
今年の結果は4月に出ますが、今年受かれば上記の理由が合っていることになります。
また、C会計学院は東京C学校法人時代のスパルタ教育についていけない人は最初から避けることをお勧めします。
合格率が増えているのは、O原やT社で勉強を長く続けており、それでも受からない人の最後の一押しとして選ぶのが無難です。
もしくは某トリプルライセンサーのような最初から優秀な頭を持っている人くらいでしょうか合うとすれば。
自分は答練が難しすぎてテキスト論点の復習しかできませんでした。
自分に合う予備校を選ぶことをお勧めします。
6-3:予備校を選ばないといけない理由
きょうかいの後進育成担当CPAは「予備校なんて行くだけ無駄」という話をしているという噂を耳にしました。
それでも予備校に行く必要があると思っています。
それはなぜかというと
ほぼすべての受験者が予備校の答練・演習を行い充分なアウトプットを行ってから本試験に挑んでいる。
という点に尽きます。
絶対評価が本当に適切に行われているのであればどのような勉強をしても同じような結果が出ているはずです。
しかしT社のように答練から同じ問題が多数出ていることを鑑みるとどうしても出題可能性が高い問題演習を通して対策を練る方が合格の近道だと考えます。
また、アウトプットを行わないと知識が定着しないことも重要なポイントです。
自分だけでアウトプットするのはどうしても限界があります。
試験対策に特化している予備校の過去の経験や問題分析を通した予想問題を通してアウトプットすることがやはり近道です。
6-4:修了考査は絶対評価、という罠
試験委員を担当しているCPAや、実務補修所で先生をしているCPAに話を聞くと「修了考査は絶対評価だから」という話をよく聞きます。
残念ながらそれは罠です。
絶対評価は相対評価に立脚して実施できることだから、というのは漫画家で精神科医のゆうきゆう氏の発言です。
さて、修了考査は配点調整をしているという話を聞きました。
大問の配点の範囲内で各小問に配点を割り振るというものです。
できるだけ多くの人を合格させたい、という意思の表れと考えます。
それはまさしく相対評価の表れなのです。本当の意味の絶対評価であればそんな調整はしないはずです。いい悪いを小問毎に分けることはしないはずです。
そんな中、高い点数を取るためには正解率が高い箇所を確実に正解しておく必要があります。
T社の答練は8割以上、アウトプット練習をしているのでT社の答練で対策している人がT社答練が的中している部分を確実に拾っています。
結果、T社答練で当てた個所に高い配点が来るだろうということは容易に予想できます。
この点からもT社答練を通してアウトプット練習することが重要なのです。
残念ながら、長く修了考査を受けてきて気づいたことがあります。
6-5:CPA合格のための予備校選び
予備校は結局行かないと会計士にはなれません、と断言して良い点です。
予備校行かなくてもなんとかなる人はごく少数いるのでしょう。
しかし、そんな人は勉強が本当にできるか、写真のようにテキストを記憶して瞬時に取り出すことが出来る超人くらいしかいません。
普通の人は予備校を選び、対策しないとCPAにはなれません。
いかに予備校をどのように選ぶべきか記します。
論文式試験まで:自分に合った予備校を選びましょう。テキストの読みやすさ・講師との相性など、多くの選ぶポイントがありますので色々話聞いたりテキストを読んだりして選んでみましょう。
修了考査:ここも基本的には自分が通っていた予備校と同じところで良いです。変に変えてしまうと自分の勉強スタイルが崩れることになりペースがつかめません。ですが、T社の答練は入手してどの論点が出題されたかは把握しておく方が無難です。
以上となります。
CPAを目指す人には参考になると思います。
7:まとめとカンパのお知らせ
ではまとめます。
〇CPA受かっても仕事がある保証はない。
→年齢や職歴によって論文受かっても仕事がない最悪の状況に陥る可能性があります。
また次回書きますが状況によっては部落差別並みの迫害を受ける可能性があることは重々承知してください。
〇こんな状況でもCPAになりたい?
→CPAに受かれば人生バラ色、という甘ったれた状況は終わりました。
お前たちの時代は終わったんだ、ということを強く強調します。
また、予備校に通って試験対策を行うことは本登録までずっとついてくることです。
本当に勉強に自信がある人だけ、過去問と各種条文の読み込みで合格できるのでしょう。
以上となります。
参考になればうれしいです。
いつものごとく、カンパを募集します。
カンパをいただければとてもありがたいです。
引き続き次回以降もご覧になってください!