願うこと

死ねと願うことの何が悪いのだろうか。

誰も悪いと言ってきているわけじゃない。ただ自分の中の倫理規範が立ちはだかっているだけだ。何かが悪い気がするのだ。

悪い気はするが、しかし願わずにはいられない。精神が未熟なのだろうか。自分から見て害が益を上回っている場合、死んでほしいと願ってしまう。
害をなくすのに一番わかりやすいものだからだ。

お願いだから、迷惑をかけないでくれ。

お前も迷惑をかけているのだからお互い様だ。図々しい。我慢しろ。

そんな説教が毎回湧き出てくるが、何と鬱陶しいことか。正論なんかいらない。感情こそ美しい。
論理なんて装飾だ。本質じゃない。


死んでしまえば、それはそれで悲しいのだろうか。何も思わない気がする。少し感傷にふけるくらいはするかもしれない。ただ、それ以上に深く悲しむといったことはおそらくないだろう。
自由に喜ぶかもしれない。

こんな精神状態は客観的に見ればよろしくないのだろう。だがどうしろというのか。自分のせいじゃないことに自分が煩わされることは、ひどいストレスだ。

生活しているだけで、自分が発生させてない仕事が増えていく。
些事でも、数回なら耐えられようが、毎日のように降り重なれば耐えられない。やってられない。
朝起きたらトイレが汚れていたことも、一度や二度ではない。

あぁ、やってられない。やってられない。


願うことは、悪いことだろうか。

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