ろくでもない日
ろくでもない日ばかりだ。
一つ一つはどうでもないことなのだが、複数あると、どうにもそれがずっと自分を圧迫してくる。重しになる。心臓をめぐる血管を締め付けてくる。
そこはかとなく、ずっとしんどいしつらい。寝ても頭が重いし、失踪できたら楽だと思う。原因は何だろうか。考えても仕方ないか。
どうせ、他の人がしなくてもいい苦労をする羽目になっているところが一番大きいのだろう。
自分より下と比べるのは嫌いだ。最底辺しか文句を垂れ流すことが許されないなんて、そんな地獄に自分から行く気はない。
不平不満はその場で述べなければ。これは鮮度が大事だ。新鮮なほど、固く、鋭利で、何かを切り裂けたような気分になる。切り裂いているのは多分空気だが。
いっそ一人ぼっちのフリーターなどになれたら楽か。代わりに何かを失う気がするが、しばらくはそれで休憩したい気もしている。
しがらみもなく、自分が作り出した自分の幻影にとらわれることなく、自由を謳歌できる気がしなくもない。
夢破れた人や将来に特に希望がない人など、近所を歩けばいくらでもいる。いい参照例だ。今諦めればああなる。
案外それが幸せなのかもしれない。
受給日に金を受取り、コンビニで少し多めに買い物をする。
パートで生活費を稼ぎながら、たまにパチンコで勝ったら喜ぶ。
悪くない生活かもしれない。小さな幸せを抱きしめて、日々を過ごしていく。清貧はよいものだろう。
寝ても頭が重い。やるべきことが降り積もる。スイッチが切れてしまった。多分一ヶ月くらい休まないともとには戻らない。
なのに時間は止まらない。
こんな駄文を生成している間にも時間は過ぎていく。前に書いた価値をつけてみた文章は誰かが買ってくれたようだ。その人にとっては価値があると思えるものだったと祈りたい。
とはいえ、文章を書く衝動が湧くときなんて、ろくなときじゃない。
能力もなく、運もなく、環境にも恵まれているわけでもなく、社会のバグによって何とか一般人なみの生活をできている。こんな状態だから、何か負の衝撃を与えてやれば、容易に崩れる。
あぁ。何も考えずにすむやつが憎くて憎くて仕方がない。
その臓物を引き裂いてソーセージにしたい。焼いて食って不味いと言った後に嘔吐したい。吐瀉物は、臓物があった場所にいれてやろう。
数日ちゃんと休めば治るはずだ。この精神状態も少しはましになるはずだ。悪いことばかりではない。よいこともある。嫌なことからは目をそらせばよいのだ。何の生産性もないがそうすればよいのだ。それで困ったとしても誰も助けてくれないがそうすればよいのだ。
そうしたらそうしたでいつかは破滅するのだ。
この素晴らしい世界に怨恨を。