集合体

線は点の集合だそうだ。ならそれを応用すれば、面も点の集合だ。立体になるとよくわからないが、点の集合ということにしよう。

ならば人も点の集合だといえる。点の集合が動いている。点が動いているといった方が正確かもしれない。動いてるのは集合じゃなく、点だ。脳が送る電気信号も点だ。すべてが点に帰責される。

点が悪い。すべて点の動きだ。今ぐちゃぐちゃ渦巻いている考えも、最底辺のテンションも、すべて点だ。点に過ぎない。

燃料がなくなると動かなくなる。要は頑張りすぎると反動で動けなくなる。体力はあるけど身体が動く目的を見つけられない。頭は動くけど、特定の事項については思考が始まらない。その他特にやりたいこともなく、時間だけが過ぎていく。やらなきゃいけないことはあるから、ただの時間の経過すらストレスだ。
そしてまたストレスのダメージのせいで動けなくなる。

どうしようもない。どうしようもない。この上自分が怠惰なんて責めていたら余計に動けなくなる。点に帰責しよう。

すべてがフィクションだ。無数の点が織りなす世界。世界は点で構成されている。そこに意識が入り込む余地はない。点がつくり出した幻だ。

本音を言えないのも、希望が果たされないのも、その他諸々、すべて点の運動だ。

点だけが実在で、本質だ。

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