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あなたといて楽しいよ、毎日が。

28歳の私は焦ってた。
はやく、はやく結婚しないと。
子供もほしい。
周りもどんどん結婚してる。

週一で合コンに行って、
気合いの入ったメイクと服で出社。
上司にも
「今日合コンあるんで残業できません」
と宣言して、
「おぉ!がんばれ」と言われた翌日に
全然良い人いませんでした…
と項垂れて報告する日々。

本当に結婚できんのかよ、自分。
友達の結婚式も楽しめなくなってきた自分がヤダヤダ…。


そしたらある日会社の先輩に
「1日デートに付き合ってくれ!」
と突然言われ
「え?」となる私。

ちなみに本当のデートではなく、
仕事先の展示会に土日行かなくてはいけないらしく、1人で行くのもなんか寂しいから一緒に行く人を探してて丁度私が暇そうだったんだと。



まぁ暇ですよ、基本、えぇ。
彼氏もおりませんしね!


その先輩、9歳年上バツイチ子持ち。
新築物件しか見てなかった私としては
中古物件かぁ…と。


しかも会社の先輩だし、
一緒に出かけるってことは
その後たとえばアプローチをされたとしても
気をもたせる行動をした私がいけないんだし…と迷い。
まぁ考えすぎ感も否めないけどね。


悩んでた私に
仲良いサークル時代の先輩から
占ってくれるカフェが下北にあるらしいから
行こうよ、と。


行く行くー!暇だしー!


男性の占い師で、
たしか生死を彷徨った結果
能力を得たらしい。


会社のこの先輩と遊びに行くか迷ってる。
相手はバツイチ子持ちだし。
何か気を持たせて面倒になるのも嫌だ。
今思うと自意識過剰感すごい。


「え、バツイチ子持ち、何がダメなの?
最後は自分を守ってくれるかどうかじゃないの?」
と占い関係なく、真理をつかれ、


あ、あれ?
たしかに…
そ…そっか‼️‼️‼️‼️‼️



と何か目から鱗の私。
いやぁ、偏見で目が曇ってたね。
良くない良くない。



そして先輩と展示会に行き、
そのまま飲みに行き。


ん…よくよく考えると
中古物件ということを除けば
理想的な人じゃあないか。


仕事に真面目で、
優しくて、
面白くて
話も弾むし、
守ってくれそうだし、
大事にしてくれそうだし。
LINEのテンポも合うし。





そして飲み会の帰り道。



ねぇ、先輩わたしと付き合いましょうよ!
ぐいぐいぐーーーーーい。


は?いや、待て。
おれバツイチ子持ちだし
よく考えなよ。


いや、何で私が断られにゃあいかんねん。


9歳も下!若い!
仕事も真面目だし、
気は強いけど、
性格もそこまで悪くないはずだし!
何がいかんのだ!

と詰め寄る私。
先輩たじたじ。


一旦よく考えて!
とそのまま電車に乗せられバイバイ。


えぇーーーー。


けどなんかその日から
先輩からのLINEが更に頻繁に。
そして何かLINEの内容が彼氏ヅラしてて。


あれ、うちら付き合ってるんですっけ?
もうこれは付き合ってるでいいんですよね!!


その後4ヶ月で婚約
9ヶ月で籍を入れて
11ヶ月で結婚式して、
1年半には息子ができて。
なんてとんとん拍子。
ライフステージを爆速で駆け上がる。




あれから5年経って
いまだに仲良しこよし。
ふざけあって、笑い合って
よく言葉もシンクロしたりして。


家族がいることで
心はすっごく安定して。
心の隙間がなくなって、
私本当に精神的に最強かもしれない。


あなたがいてくれるだけで、
私最強なんだよね。
あなた、何があろうと絶対私の味方だしね。
私も絶対にあなたの味方だしね。



あの時あの選択をして良かったよ。
あなたといて楽しいよ、毎日。



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