【Thisコミュニケーション】46話がとにかくすごいので読めください
前書き
この記事は『Thisコミュニケーション』46話までのネタバレを含む可能性があるので、ネタバレ踏みたくない人はブラウザバックを推奨します。3秒数えるぞ さん に―――ぃ(ドカッ
(空白用のThisコミュニケーション スペシャルPV)
本題
(センターカラーの扉絵にデザイナーさん入ってもらってるんだ~すご~い)
先ずセンターカラー。
パッと見はハードカバー製本小説をイメージした絵だ。下の方は帯だろう。カバーの上からまた水玉のカバーがかかっている仕掛けのある装丁ともとれる、極めてオサレなデザインだが、この水玉が重要な意味を持つことはこのリハクの目をもってしても(略)
「俺の身に起きたのは」から始まる3ページ半にわたって続く活字。上の画像は1ページ目だが、小説演出を後押しするように「VSアンドレア・デ=ルーハ②」と書いてあるのも巧い。
この演出の意図は「人格というリミッターを外したデルウハ殿の意識のみを描写すること」だとは分かるが、それにしても漫画の冒頭3ページが文字しかないのは攻め過ぎである。いいぞもっとやれ
HUNTER×HUNTERのコムギとメルエムの最後の会話のシーンとかは文字ばっかりだったけど、意図的に小説風に仕立てていて、しかも演出がバチバチにハマっている例は中々拝めない。しれっと「安定した自己を失った精神は一瞬ごとに興奮と鎮静と繰り返し、瞳孔は、はたはたと収縮を続ける」と書いているので、デルウハ殿の目がアニメ店長みたいになっている理由も分かる。
このシーン、「お前がいてよかった」で真に始まったデルウハ殿とよみの関係性が、「お前のせいだぞ!」で一度完全にぶっ壊れる嫌な構図。切断されたよみの首POVなのもゾクゾクする。
どうでもいいけど、全然熱血漢でもなく指導は常に冷め気味かつ理論的なデルウハ殿がアニメ店長みたいになってるのはちょっと面白い絵面でした。アニメ化したらCV. 関智一なのかもしれない。閑話休題
デルウハ殿の快進撃()は終わらず、炎とチェンソーを合わせて血の能力を突破しつつ、本来の位置とは異なる場所に体を接着して回復を阻害する方法で他のハントレス達を制圧していく。
漫画のコマ割りの線を他のもので描くという表現自体はよく見る。それこそ『チェンソーマン』の闇の悪魔戦での腕や、『忍者と極道』のVS殺島飛露鬼の跳弾などが思いつく。この漫画では「一定時間で復活してしまう少女たちの身体を切ってはつなげることで復活を阻害する」ためにこれを用いている。この作品をここまで読んできた読者であっても、字面と絵面にドン引きしてしまうレベルの表現だ(実際やった本人もドン引きしていたけど)。ホッチキスでとめているのもホラーポイント高い。
余談。作者が意識してるかどうかはともかく、私はどうしても闇の悪魔戦を思い出してしまう。燃える主人公がチェンソーで敵を切り刻み、腕がコマ割りになるところまで一致すると乾いた笑いが出てくる。
バチン。そしてこの回の回想の〆である衝撃シーン。
バラバラにされホッチキスで止められたハントレス達。あちこちが止められた結果網目状になっている。体がほぐされて血管だけになったときもそうだけど、この漫画は単なるゴアを超えた生理的気持ち悪さを出すのが本当に上手い。
多分やりたいことは水玉コラだと思うのだが、「美少女のあられもない姿(バラバラ死体が繋ぎ合わさった状態)」を見たことある人がいたら是非知りたい。ここでセンターカラーの水玉演出も回収している。
終わり
Thisコミュニケーションは何かやべぇ…!全員で単行本買うぞ
いけぇー!!全員でアニメ化に追い込むぞ
ということで、今までから数段表現がやばいThisコミュニケーション46話は最高でしたねというお話。他にもすごいポインツは山ほどあるが、とにかく興奮したところだけ書いた。万が一Thisコミュニケーションをまだ読んでおられない方がいらっしゃいましたら今すぐ読むと良いと思います、今すぐ。さもないと
六内円栄先生の読み切り作品『死よ来たれ』もコミックDAYSで読める。ちなみにThisコミュニケーション4巻には、先生がこの読み切りを描いたときの経験談があるので、それも面白いのでお勧めです。
P.S. Thisコミュニケーション最終話が載る2024年3月4日にルリドラゴンも連載再開するからそっちも読んでくれよな。