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10月から始まる楽天証券の取引手数料”ゼロコース”とは

ゼロコースって何?

  • メリット:国内株の取引手数料が無料になります。

  • デメリット:最も有利な価格で取引できない場合があり、流動性が低いと取引自体が成立しないこともあります。

詳しく解説します

ゼロコース

  • 楽天証券が提供する、国内株の取引手数料が無料になるサービスです。

  • ただし、このサービスを利用するには、「SOR(スマート・オーダー・ルーティング)」と「Rクロス」の利用に同意する必要があります。

SOR/Rクロスとは?

  1. SOR(スマート・オーダー・ルーティング):

    • PTSや証券取引所など、複数の市場から「より良い条件」(たとえば「より安く買う」や「より高く売る」)で取引できる市場を自動的に選んでくれる仕組みです。

  2. PTSとは?

    • これは、証券取引所を通さずに株式を売買できる場所のことです。

  3. Rクロスとは?

    • 楽天証券が独自に提供する取引システムで、東証の最良価格の範囲内で取引を成立させます。

    • ただし、他の市場(PTS)に比べて価格改善効果が低くなる可能性があり、他の市場ではもっと安く買えたのに、Rクロスではそれより高い価格で購入してしまうことも考えられます。

取引の流れ

  • ゼロコースでは、楽天証券が指定した銘柄の注文は、まずRクロスで処理されます。

  • もしRクロスで希望の価格で取引が成立しなかった場合、次に東証に注文が回されます。

  • この流れにより、楽天証券は取引コストを削減し、手数料を無料にできるのです。

注意点

  • 指値注文の場合、指定した価格以上で買ったり、指定した価格以下で売ったりすることはありませんので、その点は安心です。

  • ただし、Rクロスを使用すると、他の市場(PTS)で取引すれば、より有利な価格で取引できた可能性がある点には注意が必要です。例えば、他の市場では950円で購入できたのに、Rクロスでは1,000円で購入することになる可能性もあります。

  • 流動性の問題:Rクロスの取引は楽天証券の社内システムで行われるため、流動性が低い場合があります。そのため、取引が成立しにくく、指値注文でも成り行き注文でも約定しないことがある点に注意してください。

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