6月18日、wti価格は80ドル近辺で推移しています。 ここ数日の原油市場 ここ数ヶ月、原油市場の注目は欧米諸国の「利下げ」にありました。その一方で、中東やロシア・ウクライナ戦争によって発生しうる原油供給の逼迫リスクは戦争発生時のようには価格には反映されずらくなっており、市場参加者の面の皮が厚くなっているように感じます。 しかし、ここ数日は金利ではなく「原油需要」に焦点が集まって来ているように感じます。 そこで、今回は原油需要はどのようにして決まるのかを考えていきます!
6月5日WTI価格は73ドル代まで下落している。 主な原因は6月2日のOPECプラス会合で減産継続が決定した事による弱気な需要に対する弱気な観測と米ガソリン在庫の増加でしょう。 この記事でわかること OPEC加盟国「イラク」の原油市場における立ち位置と原油市場に対する影響力についてわかります。 昨今、イラクはOPECプラス内で割り当てられた「協調減産」の枠を上回るパフォーマンスを見せており、5月も日量5万バレルの増産をしたとの情報があります。 そのため、筆者は今後エネル
先月31日のWTI価格の終値が76.99ドルだったが、本日(6月4日)時点では73ドル台まで下落しており、X(旧Twitter)では「ガソリン価格が下がる!」などの好感的な意見が見られるが、本当に期待通りにガソリン価格は下がるのでしょうか? この記事でわかること日本のガソリン価格のきまり方 結論(Point)1L=130円 ・120円までガソリン価格が下がるとは想像できない。 日本のガソリン価格はWTI原油価格よりもドバイ原油価格と相関性が強い為、ドバイ原油価格を参照す
6月2日にOPECプラスの閣僚級会合が終了し、以下の3点が発表されました。 ◽︎協調減産の枠組みを2025年末まで延長 (24年末までの予定を1年延長) ◽︎日量220万バレルの自主減産を9月まで延長 ◽︎自主減産を10月から来年9月にかけて 段階的に縮小する ただ、今回の会合では開催目前にして「開催日時」と「開催方式」が変更されるというイレギュラーが発生しました。 以前にも類似した出来事があり、筆者としては「OPEC加盟国の一国が今後脱退する可能性があるのではない
昨今、電気自動車やEVなどといった言葉が目立つようになった。 時代の変化とともに自動車も様々な進化を遂げているようだが、エネルギー統計の世界で自動車はどのような役割を果たし、また、どのような性質を有するのか。どれほど重要なのか。それを本稿では紹介していく。 この記事でわかること自動車関連指標とエネルギー市場の関連性について知ることができる 結論(Point)自動車関連指標は原油や天然ガスなどを含むエネルギー市場の主に需要サイドにとって最も重要な指標の一つであると言えるで
「エネルギーベーシック」シリーズ・中国編 本記事では、中国と原油市場の関係性についてわかりやすく解説します! 結論(point) 中国は原油市場の「需要サイド」において非常に大きい影響力を持っています。 そのため、エネルギー市場の動向を分析する際には中国の景気の分析が必須です! 理由(reason) 中国は原油消費量2位というエネルギー市場においては非常に重要なポジションにありますが、その多くのエネルギーは「製造業」につかわれています。 中国は現在世界で2位のGD