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中国がEUをめちゃくちゃ強くぶん殴って、もう二度と立ち直れへんようになる!

22,224 文字

電気自動車は単に排出ゼロってだけやと思とったら大間違いやで。今や東西の10億ドル規模の戦いの火種になっとるんや。中国がヨーロッパの痛いとこ突こうとしとるし、EUもそれに気付いてへんかったんや。
ほな、詳しく見ていこか。ブリュッセルと北京の貿易紛争がどこまで悪化しそうなんやろ?まあ、トランプ政権の時に見たように、貿易紛争は完全に手に負えんようになる可能性もあるわな。でも正直言うて、まだそこまでの状況やないんや。
基本的に今起こっとるんは、EUが中国からの電気自動車の輸入を調査すると発表して、中国もそれに対抗して、ブランデーの調査をすると言うてきたんや。これは本当に警告射撃みたいなもんで、お互いの立場を見極めて、どっちが先に折れるか様子見しとるんやな。
世界の経済情勢は大きく変わろうとしとるんや。中国とEUが激しい貿易紛争に巻き込まれて、長年の経済関係が根本から変わりそうなんや。自動車業界に衝撃を与えたのは、EUが中国の電気自動車に高額な関税をかけたことやな。これで北京が報復してくるんやないかって懸念が広がっとるんや。ヨーロッパの弱いところを狙い撃ちにされるかもしれんのや。
EUが中国の電気自動車に最大38.1%の関税をかけるって決めたんは、両者の関係にとって大きな転換点やな。これはヨーロッパ市場に安い中国製電気自動車が大量に入ってくるのを抑えるためやねん。ヨーロッパの自動車メーカーにとっては大きな脅威やったからな。
この関税は吉利(ジーリー)、BYD、SAICといった中国の大手メーカーに影響するんや。メーカーによって17.4%から38.1%の関税がかかるんやけど、EUの当局者らは、これが公平な競争のために必要やって主張しとるんや。中国政府が電気自動車メーカーに不当な補助金を出しとるって懸念があるからな。その補助金のおかげで、中国企業はヨーロッパで大幅に安い価格で車を売れるようになって、ヨーロッパ製の電気自動車の競争力が脅かされとるんやと。
ほんまを言うたら、両者は今まで以上にお互いを必要としとるんやないかって議論もできるんちゃうか。経済の状況を見たらな。ドイツを例に取ってみ。大企業が中国に頼っとるし、中国経済もこの1年、コロナからの回復に苦戦しとるやろ。ほんなら、なんでこんなに離れていくんやろ。一言で言うたら何が原因なんやろか。
その通りや。両者はかなり相互依存しとるんや。ヨーロッパ経済を見てみ。EUもドイツも独自の成長があんまりないから、大きな海外市場に目を向けんといかん。その市場でヨーロッパの輸出品をたくさん買ってもらわんとあかんのや。
多くの人が知らんのは、実はヨーロッパの方が中国よりも輸出依存度が高いんや。中国の輸出が多すぎるって思う人もおるけど、ヨーロッパの方がもっと輸出しとるんやで。
中国経済はパンデミック以降、比較的停滞しとるけど、ヨーロッパ連合みたいな大きな経済にとって、他に大きな市場が開かれたり、大きな成長のポケットがあるわけやないんや。EUのGDPに影響を与えるには、ほぼ同じ規模の経済が必要なんや。
逆に中国経済を見てみ。まだハイテク製品の輸入に頼っとるんや。特に航空や先端材料の分野ではな。これは経済のアップグレードに使われるんや。サービス業を見ても、銀行業や他の専門サービスでは、中国はヨーロッパに非常に依存しとるんや。特に米中の貿易戦争が続いとる状況を考えたらな。
でも、中国はこの動きを簡単には受け入れへんかったんや。素早くて厳しい対応をしてきて、EUの露骨な保護主義やって非難して、決定を再考するよう求めてきたんや。中国の当局者らは、自国の自動車メーカーの利益を守るためには何でもするって明言しとるんや。ヨーロッパの主要産業に大きな影響を与える可能性のある報復措置の可能性を示唆しとるんやな。
中国の報復の可能性がある分野は多岐にわたっとるし、予想外の方法でヨーロッパに打撃を与える可能性があるんや。すでに影響を受けとる分野の一つがアルコール飲料産業やな。中国はEUから輸入されるブランデーに対する反ダンピング調査を開始したんや。これは電気自動車の関税に対する直接的な対応やと見られとるんや。この調査は主にペルノ・リカールやレミー・コアントローといったヨーロッパの大手企業を対象にしとるんやけど、ヨーロッパの酒類業界に波紋を広げとるんや。
でも、報復はここで止まらんかもしれんのや。次はEUの食品産業が標的になる可能性があるんや。中国がヨーロッパの豚肉や乳製品に関税をかける可能性があるんやな。これはヨーロッパの農家や食品生産者にとってはかなり痛手になる可能性があるんや。中国市場に大きく依存するようになっとるからな。2023年には、中国が輸入する乳製品の約36%がEUからのものやったんや。これでEUにとって2番目に大きな輸入相手国になっとるんやな。
高級品セクターも、ヨーロッパの輸出の花形やけど、影響に備えとるんや。中国はヨーロッパの高級ブランドにとって大きな市場やったからな。LVMHやグッチ、プラダといった企業の製品に対する需要が強かったんや。このセクターを狙った報復措置があれば、これらの企業に大きな打撃を与える可能性があるんや。特にパンデミック後の経済的課題で需要が落ち込んどる時期やからな。
おそらく一番懸念されとるのは、中国が重要鉱物のサプライチェーンにおける支配力を利用する可能性があることやな。中国は以前から、日本との紛争で見られたように、レアアース鉱物の管理を地政学的な道具として使う意思を示しとるんや。北京がヨーロッパへのこれらの重要な材料の輸出を制限すると決めたら、EUの環境移行目標や技術的進歩に深刻な影響を与える可能性があるんや。
この貿易摩擦の激化は、EU・中国関係がすでに緊張しとる時期に起こっとるんや。この二つの経済大国は、増大する不信感やさまざまな問題での意見の相違に直面しとるんや。特にウクライナでの紛争が続いとることが大きな争点になっとるんやな。中国のウクライナ危機に対する立場については、EUの当局者らがイライラしとるんや。北京がロシアの行動を非難せんし、この問題をEU・中国の議論から切り離そうとしとるからな。
これらの課題に対応するため、EUは重要分野における中国への依存度を減らすことを目的とした「リスク低減」戦略を展開しとるんや。この戦略は、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が提唱しとるもので、中国との経済的つながりを維持しつつ、ヨーロッパの利益と価値観を守るバランスを取ろうとしとるんや。この戦略は、中国の経済的慣行や地政学的野心に対するブリュッセルの懸念の高まりを反映しとるんやな。
EUがより防御的な姿勢に転じたことは、最近の政策文書や高官の発言からも明らかやな。2023年3月、フォン・デア・ライエン委員長は中国に対するEUのアプローチを概説する画期的な演説を行ったんや。「デカップリングではなくリスク低減」の必要性を強調し、中国の戦略的意図に対する懸念を強調したんやな。これに続いて5月には、欧州理事会が中国に関する結論を出して、EUのサプライチェーンにおける重要な依存関係や脆弱性を減らすことの重要性を強調したんや。
しかし、EUのこの強硬な姿勢は、両者に大きな課題をもたらしとるんや。中国とヨーロッパの経済的相互依存は根深くて複雑なんやからな。中国は依然としてEUの最大の貿易相手国の一つやし、多くのヨーロッパ企業が中国に多額の投資をして事業を展開しとるんや。同様に、中国企業もさまざまな分野でヨーロッパ市場に大きく進出しとるんやな。
さらに、地政学的な考慮が状況をより複雑にしとるんや。中国もEUも、アメリカとの関係のバランスを取るのに苦心しとるんやな。EUにとっては、伝統的な同盟国との強い絆を維持しつつ、中国に対して独自の利益を追求するのは難しい外交的な課題やねん。一方、中国はEUとアメリカが団結して、北京を国際舞台で孤立させるような事態を避けたいと考えとるんや。
緊張が高まるにつれて、本格的な貿易戦争の可能性が大きく迫ってきとるんや。そんな事態になれば、両経済と世界の貿易システム全体に広範な影響を及ぼす可能性があるんやな。サプライチェーンが混乱して、企業や消費者のコストが上がって、両サイドの経済成長が鈍化する可能性もあるんや。
これらの問題を解決するには、対話と交渉が重要やってことは強調しておかんとあかんな。中国もEUも長引く貿易紛争で失うものが多いんやから、さらなる激化を防ぐためには共通の基盤を見出すことが重要になるんや。ただし、そのためには両者がお互いの懸念を真剣に受け止めて、妥協する意思を持つ必要があるんやな。
先を見据えると、EU・中国関係の将来は不確実なままやな。電気自動車の関税を巡る現在の紛争の結果が、今後数年間の経済関係の基調を決めることになるかもしれんのや。中国の潜在的な報復がEUにアプローチの再考を迫るのか、それともヨーロッパをさらに中国への経済依存度を下げる方向に押しやるのか。
一つ明らかなのは、世界の経済情勢が変化しとるってことや。中国とEUの力学がこの変化の最前線にあるんやな。両者がこの荒波を乗り越えようとする中で、彼らが下す決断は、自国の経済だけでなく、世界の経済秩序全体に深い影響を与えることになるんやで。
EUが中国の電気自動車に関税をかけることを決めて、中国が報復する可能性があるってことは、二国間の経済関係における重要な転換点を示しとるんや。これは、自由貿易を維持することと国内産業を保護することのバランスを取るという、今日の相互につながった世界経済の中で多くの国が直面しとる課題を浮き彫りにしとるんやな。
EUにとって、この状況は経済的利益を守りつつ、自由貿易の原則へのコミットメントを維持する能力の試金石になるんや。また、中国の増大する経済的影響力に対処するためのEUの長期的戦略についても疑問を投げかけとるんやな。EUの「リスク低減」アプローチは、経済的な関与と戦略的自主性のバランスを取る上で効果を発揮するんやろか。
中国側から見ると、この関税に対する対応は注目されるところやな。北京がどのように報復するか、もし報復するとしたらやけど、EUだけでなく他の主要な貿易相手国との関係にも大きな影響を与える可能性があるんや。また、中国が世界的な孤立をさらに深めるような措置を取らずに、貿易紛争にどう対処できるかを試すことにもなるんやな。
この状況が展開するにつれて、中国とEUは経済関係において未知の領域に踏み込んでいくことになるんや。この紛争の結果は、将来同様の対立がどのように扱われるかについて重要な先例を作る可能性があるんやな。これは単にこの二つの大国間だけの問題やなくて、より広い意味での世界貿易関係の文脈においてもそうなんや。
考えられへんようなことが起こったんや。中国の人民元が、国際決済で米ドルを2.5%上回ったんや。今、世界中が気になっとるのは、人民元が世界経済でドルを追い越すんかってことやな。もしそうなるとしたら、いつ、どうやって、どんな結果になるんやろか。
中国の台頭は今や絶対に重要なんや。世界第2位の経済大国になって、アメリカ経済の約3分の2の規模になっとるんやで。過去25年間、アメリカよりも速いペースで成長し続けとる。毎年2〜3倍のスピードやな。だからこそ今のような大きな経済になったし、多くの予測では今後10年の終わりまでにアメリカを追い越すって言われとるんや。
あらゆる種類の成長や拡大、貿易を計画しとる国々は今、財布や銀行口座に人民元を持っとかんとあかんようになってきたんや。なぜかって言うと、より多くの国々が「その通貨で支払ってほしい」って言い始めとるからや。アメリカよりも中国との取引の方が多いからな。
国々は自国の通貨の裏付けとして何を準備しとるかも同じように変わってきとるんや。人々が自国の通貨に信頼を持つのは、ドルも持っとるからってだけやなくて、人民元も持っとるからなんや。数年のうちに世界最大の経済に結びついた人民元がより大きな要因になるって見込みがあるからな。
これは、アメリカが国として得とる補助金を減らすことになるんや。アメリカの資本主義を圧迫することになるし、中国の資本主義にとっては追い風になる。ちょうどドルの優位性がアメリカにとって良かったのと同じようにな。
ロシアに課された制裁は、人民元の重要性を加速させとるんや。ロシアは中国との同盟関係があるから、人民元を使ってより多くの貿易をするようになっとる。アメリカから締め出されとるからな。
この変化は、中国とその同盟国、特にBRICS諸国が取った戦略的な動きによるところが大きいんや。BRICSの創設メンバーであるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカは、国境を越えた貿易に中国の人民元をますます採用するようになってきとる。これで米ドルへの依存度を下げる効果があるんやな。
国際貿易における人民元の台頭は単なる偶然やないんや。中国とそのパートナーによる慎重な計画と実行の結果なんや。中国とロシア、BRICSの中でも最も影響力のある2カ国が力を合わせて、人民元の国際化を実現しようとしとるんや。彼らのマスタープランは、あらゆる種類の貿易取引に人民元を使用できるという生きた例を世界に示すことで、ドルに取って代わることを目指しとるんやな。
ロシアはこの変化において重要な役割を果たしとるんや。2022年2月にウクライナ侵攻で西側から制裁を受けた後、ロシアは中国の人民元による支払いを全面的に受け入れ始めたんや。これは単に制裁に対する反応やなくて、ドルの覇権に挑戦するという大きな計画の一部やったんやな。
その結果はめっちゃ顕著やで。2023年から2024年にかけて、ロシアで始まった国際取引の42%が中国の人民元で行われたんや。一方、米ドルは39.5%やった。この2.5%の差は、人民元の台頭における重要なマイルストーンを示しとるんやな。
人民元の採用はロシアだけに留まらへんかったんや。インドやブラジルなど、他の発展途上国もBRICSのメンバーとして人民元を使い始めたんや。特に原油のような商品取引でな。例えば、インドは2023年から2024年の間に、米ドルの代わりに人民元を使って割引価格で石油を購入することで、70億ドルもの通貨交換手数料を節約したんやで。
発展途上国にとって人民元の魅力は多面的なんや。西側の制裁を回避する方法を提供するだけやなく、自国の通貨や国内経済も強化できるんやな。この戦略は、多くの新興国が追求しとるドル離れや経済的主権という、より広い目標にぴったり合っとるんや。
国際貿易における人民元のパフォーマンスは、まさに目を見張るものがあるんや。世界最大の銀行間メッセージングサービスである国際銀行間通信協会(SWIFT)のデータによると、2024年7月の国際貿易における人民元の使用は過去最高を記録したんや。人民元は世界で4番目に取引の多い通貨としての地位を維持し、世界の取引全体に占める割合は6月の4.61%から4.74%に増加したんやで。これで人民元のシェアが4%を超えるのは9ヶ月連続やな。これは、世界の金融システムにおける人民元の重要性が高まっとることを明確に示しとるんや。
SWIFTの支払いデータは、通貨の国際的な地位を測る上で非常に重要なんや。外国為替市場での使用頻度だけやなく、商品取引や政府の外貨準備への組み入れも反映しとるんやな。最新のデータを見ると、人民元で行われた取引の価値は6月と比べて13.4%増加したんや。これは全通貨の合計の10.3%の伸びを上回っとるんやで。
中国の人民元国際化への取り組みは、絶え間なく多面的に行われてきたんや。重要な進展として、3月には中国の国境を越えた取引で、人民元が初めて米ドルを上回って最も広く使用される通貨になったんやで。国家外貨管理局のデータによるとな。2月の人民元による国境を越えた支払いと受取りは、5499億5000万ドルと過去最高を記録したんや。人民元は全ての国境を越えた取引の48.4%を占めたのに対し、ドルのシェアは前月の48.6%から46.7%に低下したんやな。2024年5月までに、人民元のシェアは53%にまで上昇し、米ドルのシェアは43%に落ち込んだんや。ユーロが2%、香港ドルが1%を占めたんやけどな。これらの数字は経常収支と資本収支の両方の取引を含んどって、人民元の採用が包括的な性質を持っとることを強調しとるんやで。
中国自身の対外貿易でも、人民元の使用は大幅に増えとるんや。2024年第1四半期には、中国の商品貿易の28%が人民元で行われたんやで。この内部的な変化は非常に重要なんや。国際取引に自国通貨を使用することへの中国のコミットメントを示しとるし、他の国々の模範にもなっとるからな。
人民元の世界的な受け入れは急速に拡大しとるんや。ブラジル、アルゼンチン、イラク、パキスタンなど、いくつかの発展途上国が中国との貿易で人民元による支払いを受け入れる意向を表明したんやで。さらに、サウジアラビアが中国との石油取引に人民元を使用することを検討しとるという報道もあるんや。これが実現したら、世界の石油市場を根本から変える可能性があるんやな。
人民元の台頭は貿易取引だけに留まらへんのや。金融市場でも大きな進出を果たしとるんやで。2024年5月末時点で、外国人投資家が保有する中国本土の債券は4兆2000億元に達したんや。これは前年比32%の増加やな。外国機関による中国本土での人民元建て債券(パンダ債)の発行も昨年からかなり増えとるんやで。パンダ債の魅力の一つは、中国の名目金利がアメリカよりもかなり低いことにあるんやな。2024年1月から5月の間に、銀行間市場で810億元のパンダ債が発行されたんや。これでパンダ債の残高は約2400億元になって、2023年末の1950億元から増加したんやで。
国際通貨としての人民元の台頭には課題もあるんやけどな。米ドルはまだ世界金融の多くの側面で支配的な地位を保っとるし、そこからの移行はおそらく徐々に進むことになるやろな。でも、最近の動きを見ると、世界の金融秩序に明らかな変化が起きとるのが分かるんや。国際貿易、投資、地政学に大きな影響を与える可能性があるんやで。
人民元が勢いを増すにつれて、世界経済における米ドルの将来的な役割について疑問が生じてきとるんや。この変化は、アメリカの経済力と世界への影響力にどのような影響を与えるんやろか。他の国々もドルへの依存度を減らす動きに追随するんやろうか。これらは、政策立案者、経済学者、ビジネスリーダーが今後数年間で取り組まんといかん重要な問題なんやな。
この変化の影響は経済を超えて広がっとるんや。国々が貿易や投資に人民元をますます使用するようになるにつれて、中国の政治的影響力も相応に拡大する可能性があるんやな。これによって、世界の力関係が再編成される可能性があって、中国が国際的な経済政策や規範の形成でますます中心的な役割を果たすようになるかもしれんのや。
発展途上国にとって、人民元の台頭は機会と課題の両方を提供しとるんや。一方では、ドル支配の代替手段を提供して、アメリカの制裁や経済的圧力に対する脆弱性を減らす可能性があるんやな。他方では、中国への依存度が高まり、経済的主権や地政学的な立場について疑問が生じるかもしれんのや。
金融業界もこの変化する状況に適応せんといかんようになるんやで。銀行、投資会社、多国籍企業は、人民元建ての取引や投資に関する専門知識を培う必要が出てくるんやな。これによって、中国の通貨を中心とした新しい金融商品、サービス、キャリアの機会が生まれる可能性があるんやで。
世界の金融システムにおけるこの歴史的な変化を目の当たりにして、世界が経済的な多極化の新時代に突入しとることは明らかやな。人民元の台頭は、国際金融と貿易の構造に関する長年の前提に挑戦しとるんや。特に新興国の間で、経済協力と発展の新しい可能性を切り開いとるんやな。
ただ、この移行は複雑で、場合によっては混乱を招く可能性もあるんやで。人民元が勢いを増すにつれて、金融分野で中国とアメリカの競争や緊張が高まる可能性があるんやな。これによって、各国がこの二つの経済大国との関係のバランスを取るために、新しい形の経済外交が生まれる可能性もあるんやで。
結論として、人民元による支払いが米ドルを2.5%上回ったという最近のニュースは、世界の金融システムが進行中の変革における重要な節目を示しとるんや。これは中国の経済力の増大を浮き彫りにしとるし、国際金融を支配してきたドル中心のモデルからの潜在的な転換を示唆しとるんやな。
これから先、この傾向がどのように発展していくのか、世界経済にどのような影響を与えるのかを注視することが重要になってくるんやで。人民元はさらに勢いを増すんやろか、それともドルが支配的地位を取り戻すんやろうか。ユーロや円のような他の主要通貨は、この変化する状況でどのような立場に置かれることになるんやろか。これらの問題は、今後数年間の世界金融と国際関係の未来を形作ることになるんやな。
ロシアと中国が1130億ドル規模の石油・ガスパイプラインプロジェクトについて協議しとるんや。当初、モンゴルがパイプラインの通過国として提案されとったんやけど、もはや必要なくなるかもしれんのや。代わりに、ルートがカザフスタンを通過するように変更される可能性が高まっとるんやで。この潜在的な変更に眉をひそめる人もおるし、なんで中国がモンゴルルートに躊躇しとるんか、プロジェクトの現状はどうなんか、この新しいルートがロシアの輸出をどう強化するんかって疑問が出てきとるんやな。
ウクライナ侵攻は、ロシアの対欧州ガス輸出に深刻な影響を与えたんや。紛争が始まって以来、これらの輸出は急落して、ロシアに年間約1500億ドルの損失をもたらしとるんやで。この巨額の経済的打撃によって、ロシアは新しい買い手を東に求めざるを得なくなって、中国が主要なターゲットになっとるんやな。
でも、ロシアはこのアジアへの転換で大きな課題に直面しとるんや。主な障害の一つが、ロシアの液化天然ガス(LNG)インフラの不足なんやで。LNG施設があれば、天然ガスを冷却して液体に圧縮できて、船で世界中の市場に輸送できるんやけどな。適切なLNGインフラがないと、ロシアが遠隔地の市場にガスを輸出する能力は大きく制限されてしまうんや。
この問題に対処して新しい輸出ルートを確保するために、ロシアのプーチン大統領は最近中国を訪問して、「シベリアの力2」プロジェクトについて話し合ったんや。ロシアは熱心に取引をまとめようとしとるのに、中国が意外なほど熱心やないんやな。中国のこの冷ややかな反応は、プロジェクトの実現可能性やロシアと中国のエネルギー協力の将来について疑問を投げかけとるんやで。
はい、そうやな。今、ロシアとモンゴルでは「シベリアの力2」パイプラインをモンゴル経由で敷設することに大きな熱意があるんやけど、中国側にはそれほどの熱意がないんや。
まず一つには、中国は今すぐにこのガスを必要としとらんのやな。そして二つ目には、中国にガスを供給してへん第三国を通してこのパイプラインを敷設することへの懸念があるんやで。
もちろん、パイプラインを通過させる国が増えれば増えるほど、意図的か偶発的かに関わらず、ガスの流れが中断される可能性も高くなるんやな。そんなとこやな。
このような新しいパイプライン計画の背景を理解するには、中国の現在の天然ガス需要と供給源を調べる必要があるんや。2022年、天然ガスは中国の総エネルギー消費の9%を占めとったんや。これは小さな割合に見えるかもしれんけど、中国経済の規模を考えると、かなりの量のガスを表しとるんやで。さらに、中国は2030年までにこのシェアを15%に増やすという野心的な目標を設定しとるんや。これは炭素排出量を減らして大気質を改善する取り組みの一環なんやな。
ありがとうございます。それらの話題全部に触れさせてもらいますわ。まず、中国のエネルギーミックスにおける天然ガスの役割から始めましょか。
昨年、天然ガスは中国の総エネルギー消費のほぼ9%を占めとったんや。これは世界全体の24%と比べるとかなり少ないんやけどな。中国は天然ガスのエネルギー消費に占める割合を増やしたいと考えとるんや。大気汚染を減らすためと、気候変動に対処するためやな。政府は2030年までにエネルギーミックスにおける天然ガスの割合を15%に引き上げるという目標を掲げとるんやで。
中国の天然ガス需要が増えとるってことは、輸入も増やさんといかんってことやな。現在、中国はパイプライン輸入とLNG輸送の組み合わせで天然ガスを調達しとるんや。トルクメニスタン、ロシア、ミャンマーなど、いくつかの隣国とすでにパイプラインでつながっとるんやで。さらに、中国は様々な世界的サプライヤーからLNGを受け取っとるんや。これによって天然ガスの供給源を多様化できとるんやな。
中央アジアからの主要なパイプラインガスの供給源はトルクメニスタンやな。トルクメニスタンが中国にガスを送っとるんや。エリカさんがすでに言及したように、4本目のパイプライン、つまりDパイプラインで中国へのガス供給を増やそうとしとるんやで。
昨年は、天然ガス輸入の約35%がパイプラインガスやった。ロシア、中央アジア、ミャンマーからやな。残りの65%はLNGなんや。中国の天然ガス供給国全体を見ると、昨年の中国の天然ガス輸入の77%が、たった6カ国から来とるんやけど、これがうまいこと供給源と経路の多様性を示しとるんやな。
オーストラリア、トルクメニスタン、ロシア、アメリカ、マレーシア、カタールがその国々や。今年の初めには、中国の国有石油会社がカタールと交渉しとるという報道もあったんやで。
2030年から2040年にかけての中国のガス需要予測を見ると、「シベリアの力2」パイプラインでロシアが埋めたいと考えとる潜在的な供給ギャップが見えてくるんや。ただ、状況は中国の既存の輸入コミットメントと将来の需要の不確実な軌道によって複雑になっとるんやな。これらの要因のせいで、中国が追加でどれだけのガスを必要とするか、そしていつ必要になるかを正確に予測するのは難しくなっとるんやで。
中国の現在のガスパイプラインインフラをもう少し詳しく見てみよか。中国にはトルクメニスタンからの3本の主要パイプラインがあるんや。A、B、Cって呼ばれとるんやけど、これらは2008年から2014年の間に建設されて、総工費は約40億ドルやった。これらのパイプラインは現在、年間550億立方メートルのガスを中国に供給しとるんや。今後3年でこの容量を850億立方メートルに増やす計画があるんやで。これは中国の天然ガス需要の増加を反映しとるんやな。
ロシアと中国を結ぶ「シベリアの力1」パイプラインは2019年に運用を開始したんや。このでかいインフラプロジェクトは3000キロにも及んで、建設費用は推定550億ドルやったんやで。2023年には220億立方メートルの天然ガスを中国に供給したんや。このパイプラインの容量は徐々に増加すると見込まれとって、2027年までに最大容量の380億立方メートルに達する予定なんやな。
中国はミャンマーからもガスを受け取っとるんや。2013年に建設されたパイプラインを通じてな。このパイプラインは年間120億立方メートルのガスを供給するように設計されとったんやけど、現在は様々な運用上の問題で容量の3分の1しか稼働してへんのや。これらの課題にもかかわらず、このパイプラインは中国のガス輸入インフラの重要な部分であり続けとるんやで。
提案されとる「シベリアの力2」パイプラインは、前任者とは異なるルートを取ることになるんや。「シベリアの力1」が東シベリアを通過して中国の北東部に入るのに対して、「シベリアの力2」はモンゴルを通過して中国に到達することになるんやな。このルートには機会と課題の両方があるんやで。
「シベリアの力2」プロジェクトの推定コストは136億ドルなんや。これは現在の地政学的緊張と経済的不確実性を考えると、かなりの投資やな。この高額なコストは、特に中国が躊躇しとるように見える中で、資金調達と経済的実現可能性について疑問を投げかけとるんやで。
パイプラインのモンゴル経由のルート案は、追加の政治的リスクをもたらすんや。ロシアと中国の間だけやなく、モンゴルとの通過権に関する合意も必要になってくるからな。これによって交渉がより複雑になるし、ガス供給チェーンに潜在的な脆弱性をもたらすことになるんやで。将来的にこれらの国々の間に政治的緊張が生じれば、ガスの流れが潜在的に中断される可能性もあるんやな。
ただ、このプロジェクトに関する最近の議論で予期せぬ複雑さが生じとるんや。中国はどうやらモンゴル経由のパイプラインにあまり乗り気やないみたいなんや。代わりに、カザフスタン経由のルートを押しとるんやで。
この潜在的な変更にはいくつかの理由があるんや。まず、中国はモンゴルがアメリカとの同盟関係を強めとることに懸念を表明しとるんやな。モンゴルは近年、アメリカとの関係を強化して、2019年に戦略的パートナーシップを締結し、合同軍事演習にも参加しとるんや。モンゴルとアメリカのこの関係の緊密化は、アメリカの影響力が地域で増大することを警戒する北京の眉をひそめさせとるんやな。
一方、カザフスタンは通過国としていくつかの利点を提供しとるんや。カザフスタンはすでに石油・ガスパイプラインの経験があって、中国とつながるものもあるんやで。2006年から運用されとるカザフスタン・中国石油パイプラインや、カザフスタンを通過する中央アジア・中国ガスパイプラインは、カザフスタンと中国の間の既存のエネルギーインフラのつながりを示しとるんやな。
さらに、カザフスタンの政治状況は中国の視点からはより安定的で予測可能に見えるかもしれんのや。カザフスタンには独自の課題があるけど、ロシアと中国の両方とバランスの取れた関係を維持しとるんやな。これによって、よりリスクの低い通過オプションになる可能性があるんやで。
カザフスタン経由のルートは、モンゴル経由のルートよりも短くなる可能性もあるんや。これによって建設コストと輸送時間が削減できる可能性があるんやな。136億ドルという推定コストを考えると、これは経済的実現可能性の観点から重要な考慮事項になるんやで。
ユーラシアを拠点とする戦略コンサルティング会社マクロ・アドバイザリーのCEO、クリス・ウィーファー氏は次のように述べとるんや。「カザフスタン経由のルートを使えば、修理とアップグレードのコストが『シベリアの力2』よりもかなり低くなる。これははるかに魅力的なオプションで、北京にも受け入れられそうや」。さらに彼はこう付け加えたんや。「両国は長い共通の国境を共有しとるし、旧ソ連のインフラは修理可能で、より多くのガスをカザフスタン経由で輸送できるようになる。ヨーロッパやトルコからの価格よりも低い価格で売ることは、量とインフラを拡大するためには受け入れられるコストやな」。
天然ガスは中国のエネルギー戦略の重要な部分であり続けとるけど、中国は代替案も探っとるんや。中国は水素、特に再生可能電力を使って生産される「グリーン水素」に大きな関心を示しとるんやな。
水素の生産方法は、グレー、ブルー、グリーンに分類されるんや。グレー水素は化石燃料から生産されるけど、結果として生じるCO2排出量は捕捉せんのや。これが現在最も一般的で安価な水素生産方法やけど、環境への悪影響も最も大きいんやな。
ブルー水素も化石燃料を使うけど、CO2を回収・貯蔵するんや。これはグレー水素よりは環境に優しいけど、まだ完全にクリーンとは言えへんのやな。
グリーン水素は再生可能電力を使って水分子を分解することで生産されるんや。これが最も環境に優しいオプションやけど、現時点では最も高価なんやな。
中国は最近、グリーン水素開発に450億ドルという巨額の投資を発表したんや。これは中国がこの技術に強くコミットしとることを示しとるんやな。この動きは、特に産業プロセスや輸送分野で水素が天然ガスの代替となる可能性があるため、将来的な天然ガス需要に影響を与える可能性があるんやで。
ロシアが新しいガス輸出ルートを必死に求めとることと、中国の緊急性の欠如は対照的やな。この交渉力の不均衡は、最終的な取引条件に大きな影響を与える可能性があるんや。ロシアは現在、世界の確認済み天然ガス埋蔵量の約24%を保有しとって、世界最大のガス埋蔵量を持つ国なんやで。でも、このでかい埋蔵量も、ロシアがガスを市場に出せへんかったら、あまり価値がないんやな。
「シベリアの力2」プロジェクトは天然ガスだけのものやないってことは注目に値するで。ロシアの当局者の最近の発言によると、このパイプラインは石油の輸送にも使える可能性があるんやって。ロシアのプーチン大統領は「さらに、同じ回廊にガスパイプラインと石油パイプラインの両方を敷設することも可能や」と述べとるんや。この二重利用の可能性は、プロジェクトをより経済的に魅力的なものにする可能性があるんやな。
「シベリアの力2」プロジェクトの地政学的な影響は、ロシアと中国を超えて広がっとるんや。自国のLNG輸出をアジアに促進しとるアメリカは、これらの動きを注意深く見守っとるやろな。ロシアと中国のエネルギー関係が強化されれば、地域におけるアメリカの影響力に挑戦する可能性があるんやで。
すべての課題にもかかわらず、ロシアはこのプロジェクトに楽観的なままや。ロシアのアレクサンドル・ノヴァク副首相は、「シベリアの力2」の契約をすぐに締結できると期待しとるって述べとるんやで。
「シベリアの力2」プロジェクトを巡る交渉は複雑で、価格設定が重要な論点になっとるんや。これらの複雑さにもかかわらず、プーチンはプロジェクトの可能性に自信を持っとるんやな。彼は、中国の拡大する経済にはエネルギー資源の需要が増えとって、ロシアがその需要を満たす最も信頼できる供給国やと強調したんや。
プーチンはまた、このプロジェクトが西側の潜在的な干渉に対して強靭やってことも強調したんや。彼は、この取引は制裁の影響を受けんような方法で構築されるって断言したんやで。タンカー船団や金融機関を標的にした制裁であってもな。
プーチンはこう言うたんや。「誰もこれを妨害できへん。タンカー船団への制裁も、金融機関への制裁も関係ない。我々は自国通貨ですべてを売買するからや」。自国通貨で取引を行うことで、ロシアと中国は潜在的な金融規制を回避しようとしとるんやな。このアプローチは、プーチンによると、両国のプロジェクトへの相互の関心とコミットメントを示しとるんやで。
ロシアは長年、天然ガス輸出市場で主要なプレイヤーやったんや。主な顧客はヨーロッパやったんやけどな。でも、ロシアと中国の間の新しい合意が世界の注目を集めたんや。これは普通の取引やなかったんやで。2600キロメートルのパイプラインプロジェクトに1130億ドルを投資するっていう、めちゃくちゃでかい規模のもんやったんや。
当初の計画は野心的やったんや。2024年に建設を開始して、わずか4年でプロジェクト全体を完成させるってな。でも、このプロジェクトに関する最近の議論で予期せぬ複雑さが生じとるんや。中国はどうやらモンゴル経由のパイプラインにあんまり乗り気やないみたいなんや。代わりに、カザフスタン経由のルートを押しとるんやで。
この変更は眉をひそめさせて、なんで中国がモンゴルルートに躊躇しとるんか、プロジェクトは今どうなっとるんか、この新しいルートがロシアの輸出をどう強化するんかって疑問が出てきとるんやな。
このプロジェクトの重要性を理解するには、ロシアの天然ガス資源について見てみる必要があるんや。シベリア平原には天然ガスがめっちゃたくさんあるんやで。2011年には、シベリアがロシアの天然ガス総生産量の40%を生産しとったんや。これはすごい量のガスやけど、そのガスをシベリアから必要な場所に運ぶのはめちゃくちゃ高くつくんやな。輸送コストがロシアにとって本当に大きな課題なんや。
ここで中国が登場するんやな。2015年に中国とロシアは「極東ルート覚書」っていうもんに署名したんや。これが「シベリアの力1」天然ガスパイプラインの開発につながって、2019年から中国にガスを送り始めたんやで。現在は年間約150億立方メートルのガスを中国に送っとるんやけど、これはまだ始まりにすぎんのや。2027年までに380億立方メートルまで増やす計画があるんやで。
このパイプラインによって、ロシアは中国の主要な天然ガス供給国の一つになったんや。そして中国はめちゃくちゃたくさんのガスを必要としとるんやな。2021年の中国の天然ガス消費量は、なんと3900億立方メートルに達したんや。これは前年比7.6%増やで。この総量のうち、約1000億立方メートルがロシアから来とったんや。中国の総消費量の約3分の1やな。
将来を見据えると、中国の国家エネルギー局はさらに大きな需要を予測しとるんや。2024年までに消費量が4200億から4250億立方メートルに達すると予測しとるんやで。こんな数字を見ると、中国とロシアがもう一本のパイプライン建設について議論しとる理由がはっきりするやろ。
そこで登場するのが「シベリアの力2」パイプラインプロジェクトなんや。このでかいプロジェクトに130億ドルを投資する計画やねん。パイプラインはロシアのトゥーメンから始まって、モンゴルを横断して、中国東部に到達するんや。全長2600キロメートルのパイプラインやで。内訳を見ると、モンゴルに約900キロメートル、ロシアに100キロメートル、中国に1600キロメートルがあるんやな。
当初の計画では2024年に建設を開始して、2028年までに完成させる予定やったんや。すべてが計画通りに進めば、パイプラインは2030年頃に運用を開始する予定やったんやな。このパイプラインは毎年400億から500億立方メートルの天然ガスを中国に供給できる可能性があるんやで。
このプロジェクトは中国とロシアの両方にとってウィン・ウィンになる可能性があるんや。中国にとってはより安定した天然ガスの供給を意味するし、ロシアにとってはガスの新しい市場ができて、世界のエネルギー市場でより柔軟性を持てるようになるんやな。
でも今のところ、建設がいつ実際に始まるかについての確かなニュースはないんや。6月には、中国とロシアが交渉で行き詰まっとるという報道があったんやで。主な問題は、ガスの価格と中国が購入するガスの量について合意できへんかったことやな。
西側のメディアの一部はこれに飛びついて、ロシアと中国の関係が緊張しとるように描いたんやけど、ほんまにそうなんやろか。本当の問題は、パイプラインがモンゴルを通過することに対する中国の懸念にあるみたいなんや。
近年、モンゴルはアメリカやイギリスのような西側諸国との関係を深めとるんやで。モンゴルとアメリカの間の直行便について話し合っとるくらいやで。これは中国とロシアを迂回することになるんやな。モンゴルの「第三の隣国」政策が中国を神経質にさせとるんやで。
パイプラインがモンゴルを通過すると、900キロメートルものパイプラインが中国の管理下にないことになるんや。もしモンゴルで政治的な変化があったらどうなるんやろ。誰かが蛇口を閉めることを決めたらどうなるんやろ。こういった種類のエネルギー安全保障上の脅威が、政策立案者たちを悩ませとるんやな。
金銭的な側面も考慮せなあかんのや。パイプラインがモンゴルを通過すれば、モンゴルは通行料を請求することになるんやで。専門家らは、モンゴルが年間最大3000万ドルを通行料で稼ぐ可能性があると推定しとるんや。これはモンゴルにとっては素晴らしいことやけど、中国にとってはコストが高くなるってことやな。
そやから、代替案として何があるんやろか。中国はモンゴルを完全に迂回して、代わりにカザフスタンを通してパイプラインを敷設することを提案しとるんや。このルートの方が短くなるから、建設コストとメンテナンスコストが低くなるんやな。
地理的な観点から見ると、パイプラインがカザフスタンを通過する場合、そのルートは比較的短くなるんや。これは建設コストを大幅に削減できるだけやなく、メンテナンスの難しさも減らせるんやな。
注目すべきは、カザフスタンのロシア大使が、ロシアが近い将来新しい天然ガスパイプラインを建設する計画があると述べとることやな。このパイプラインはカザフスタンを通過して、最終的に中国に天然ガスを輸送するんやで。
でも、このプロジェクトはお金とガスだけの問題やないんや。これは戦略の問題でもあるんやな。石油と天然ガスは戦略的資源なんや。現在、中国は中東とアフリカから石油と天然ガスのほとんどを取り寄せとるんやけど、そのほとんどがマラッカ海峡を通らなあかんのや。これが問題なんやな。もし紛争が起きたら、インドやアメリカのような国々がそのルートを遮断する可能性があるからや。
インドとアメリカは何度も、中国が台湾統一のための行動を起こしたら、すぐにインド洋とマラッカ海峡のルートを遮断して、中国のエネルギー供給チェーンを切断すると表明しとるんやで。さらに、アメリカ海軍はインドや他のいわゆる同盟国と定期的に合同軍事演習を行っとるんやけど、これは実際にはインド洋ルートを遮断する能力を練習しとるんやな。
そやから中国がロシアからのこのパイプラインにめっちゃ興味を持っとる理由がわかるやろ。エネルギー輸入を多様化して、より安全にする方法なんやな。もしロシアが石油と天然ガスの供給を増やせたら、中国のマラッカ海峡への依存度を大幅に減らせて、中国のエネルギー輸入の安全性を大きく改善できるんやで。
最近の動きで、この話にさらに新しい展開が加わったんや。モンゴルが長期計画からパイプラインプロジェクトを除外したんやで。これはプロジェクトの遅れを意味する可能性があるんやな。一部のアナリストは、これは中国とロシアが価格で合意できへんからやと考えとるし、他の人は西側のロシアへの制裁のような地政学的要因を指摘しとるんや。
モンゴル国家安全保障会議の元高官、マカーレン・B・カガ氏はこう述べとるんや。「モスクワはもはや北京から望むような取引が得られるとは信じておらず、もっと良い時期が来るまでプロジェクトを保留にする長い休止期間に入ろうとしとるんやな」。
他のプロジェクトとの競争もあるんや。トルクメニスタンから中国にガスを運ぶDラインパイプラインの話もあるんやで。このパイプラインにはいくつかの明確な利点があるんやな。モスクワの高等経済学院の元客員講師で中国専門家のアレクセイ・マスロフ氏はこう説明しとるんや。
「このパイプラインはロシアのものよりもかなり短くなるし、その建設は投資、建設プロセス、運用を含めて完全に中国によって管理されることになる。トルクメニスタンの政治指導部との交渉も簡単や。ロシアよりもさらに高度な権威主義と、より単純な経済を持っとるからな」。
アトランティック・カウンシルのシニアフェロー、ジョセフ・ウェブスター氏は別の視点を加えとるんや。「北中国の液化天然ガス市場へのアクセスは拡大しとるし、世界のLNG市場は今後10年間、供給過剰が続く可能性が高い。さらに、北中国は国内生産と既存の中央アジアから中国への路線から追加の量を絞り出すこともできる」。
こんなことが起こっとる間にも、地域では他の動きも起こっとるんやで。中国の李強首相が最近ロシアとベラルーシを訪問したんや。モスクワ訪問中、李首相はロシアのミハイル・ミシュースチン首相やウラジーミル・プーチン大統領と会談を行ったんやな。この訪問は両国の首相のために作られた定期的な外交ルートの一環として、中国とロシアの二国間関係と経済協力に焦点を当てたもんやったんや。
「シベリアの力2」の将来は不確実なままやな。複雑な交渉や地政学的な考慮が絡んでくるんやで。このプロジェクトは、価格の不一致、地政学的緊張、競合するエネルギープロジェクトなどの課題に直面しとるんやな。
このプロジェクトには、より広範な地政学的な影響もあるんや。これは近年強まりつつある中国とロシアの戦略的パートナーシップの深化を表しとるんやな。このパートナーシップは、ウクライナ情勢のような問題をめぐるロシアと西側の緊張が続く中で、西側諸国から懸念を持って見られとるんやで。
プロジェクトの環境への影響も考慮すべき要因の一つやな。天然ガスは中国が大きく依存してきた石炭のよりクリーンな代替品として見られることが多いけど、こんな巨大なパイプラインの建設は環境に大きな影響を与えるんや。これらの影響は慎重に管理され、軽減される必要があるんやな。
プロジェクトの資金調達も重要な側面やで。推定コスト130億ドルという規模を考えると、現在の地政学的な状況下でプロジェクトの資金を確保するのは難しい可能性があるんや。ロシアへの西側の制裁が国際的な資金調達オプションを複雑にする可能性があって、中国の資金により大きく依存することになるかもしれんのやな。
他の地域のプレイヤーの役割も見逃せへんのや。カザフスタンやモンゴルのような国々は、通過料や地域的影響力の増大を通じて、プロジェクトへの関与から大きな利益を得る可能性があるんやで。これらの国々の決定や交渉が、パイプラインの最終的なルートや構造を決定する上で重要な役割を果たす可能性があるんやな。
世界のエネルギー市場への影響も重要な考慮事項やで。もし完成すれば、「シベリアの力2」パイプラインは中国に流れるロシアのガスの量を大幅に増やすことになって、世界の天然ガス価格や貿易の流れに影響を与える可能性があるんや。これは世界中の他のガス生産国や消費国にも波及効果をもたらす可能性があるんやな。
中国のCOMAC C919が波紋を広げとるんや。商業航空機産業の基盤を揺るがしとるんやで。これは単なる飛行機やないんや。長年我々の空を独占してきたボーイングとエアバスの複占体制に対する、99億9000万ドルの挑戦なんやな。そして大手企業が冷や汗をかき始めとるんや。なぜって?C919はA320neoや737 MAX 8を価格で下回るだけやなくて、中国政府の全面的な支援を受けとるからや。2020年だけでCOMACの研究開発に490億から720億ドルが投入されとるんやで。これはボードルームからシアトルまでの人々の注目を集めて眉をひそめさせる規模の資金やな。
ほんで、ここからが本当に面白なんや。ブルネイのロイヤル・ブルネイ航空が30機のC919機を20億ドルで発注したんや。これが中国製機の最初の国際顧客になったんやで。これは単なる購入やないんや。他の国際的な発注につながる可能性のある信頼の証なんやな。そして中国の国内市場だけでも今後20年間で8000機以上の新しい航空機が必要になると予想されとるんや。ボーイングとエアバスにとっては、市場シェアに対する深刻な脅威になる可能性があるんやで。
C919は価格だけで競争しとるわけやないんやで。複合材水平安定板やフライ・バイ・ワイヤ飛行制御システムなど、かなりの先端技術も搭載しとるんや。革命的とまでは言えんかもしれんけど、中国が航空産業の大リーグで戦う野心を明確に示しとるんやな。
数字で見てみよか。C919は158人から192人の乗客を運べるんや。これは単通路ジェット機のちょうどいいところを狙っとるんやな。延長航続距離型は3000海里まで飛べるんや。西側のライバル機ほどやないけど、初めての試みとしてはなかなかの成果やで。そして、あの99億ドルという価格タグを覚えとるか?これはA320neoよりも1200万ドル、737 MAX 8よりも700万ドル安いんや。利益率が重要な業界では、これらの数字は注目に値するんやな。
でも、COMACとC919にとって全てが順風満帆というわけやないんや。規制の壁という形で大きな乱気流に直面しとるんやで。FAAやEASAのような重要機関からの認証がなければ、C919の国際的な野心は離陸する前に地上に釘付けになる可能性があるんや。そして、メンテナンスや部品供給のためのグローバルサポートネットワークの構築という課題も忘れたらあかんで。これはボーイングとエアバスが数十年の経験を持つ分野なんやな。
おそらく最大の課題は認識の問題やろうな。一部では中国製航空機の品質と安全性に対する懐疑的な見方がまだあるんや。COMACは信頼を築き、C919が信頼性とパフォーマンスの面で西側の競合機と互角に戦えることを証明するために、必死に働かなあかんのやで。
これらの課題にもかかわらず、COMACとC919を過小評価するのは間違いやな。中国政府は世界クラスの航空産業の発展が国家の優先事項であることを明確にしとるし、その言葉通りに資金を投入しとるんや。これは単に飛行機を作るだけの話やないんや。航空産業における世界の力のバランスを作り変えることなんやで。
そして、COMACは単独で頑張っとるわけやないんや。C919プロジェクトには多くの西側企業との提携が含まれとるんやで。CFMインターナショナルがエンジン、ハネウェルがアビオニクス、リアが着陸装置システムを担当しとるんや。この協力関係は貴重な専門知識をもたらし、技術的リスクの一部を軽減するのに役立っとるんやな。
C919の仕様をもう少し詳しく見てみよか。この航空機は全長38.9メートル、翼幅35.8メートルで、西側の競合機に匹敵するサイズやな。CFMインターナショナル(GEアビエーションとサフラン・エアクラフト・エンジンの合弁会社)が開発したLEAP-1Cエンジン2基で動くんや。これらのエンジンは前世代のエンジンと比べて燃料消費を15%削減するように設計されとるんやで。燃料コストが上昇し、環境への配慮が求められる時代には、これは大きなセールスポイントになるんやな。
C919のアビオニクスシステムも、COMACが最高レベルの競争を目指した分野の一つやな。コックピットには最先端のガラスコックピットが採用されて、大型LCD画面が装備されとるんや。これによってパイロットの作業負荷が軽減され、状況認識が向上するんやで。また、完全なフライ・バイ・ワイヤ制御システムも採用されとって、飛行制御技術の面で最新のエアバスやボーイングの機体と同等のレベルにあるんやな。
材料面では、C919はアルミニウムと複合材料を組み合わせて使用しとるんや。複合材の使用率では最新の西側機ほど進んでないけど、中国の航空宇宙産業にとっては大きな前進を表しとるんやで。水平安定板のような重要な部分に複合材を使用することで、重量を削減し燃費を向上させるのに役立っとるんやな。
COMACはC919の設計で乗客の快適性にも注力したんや。客室には大型のオーバーヘッドビン、幅広の座席、改良された空気ろ過システムが採用されとるんやで。これらの特徴は、C919を価格だけでなく乗客体験の面でも競争力のあるものにするように設計されとるんやな。
C919の受注状況も伸びとるんや。現時点で、COMACは主に中国の航空会社やリース会社から1000機以上の注文と約束を受けとるって主張しとるんやで。この数字は印象的やけど、その多くが確定注文ではなく暫定的な合意であることに注意が必要やな。それでも、特に中国国内での航空機への大きな関心を示しとるんやで。
より広い市場を見ると、C919の潜在的な市場はめちゃくちゃでかいんや。ボーイングの2020年から2039年の商業市場見通しによると、2039年までに世界の商業機材は48,400機に増加すると予想されとるんやで。その内、新規納入の43%がアジア太平洋地域向けになるんやって。COMACがこの市場のほんの一部でも獲得できれば、複占体制を大きく崩す可能性があるんやな。
C919はCOMACの野心の始まりに過ぎんのや。同社はすでにロシアの統一航空機製造会社と協力して、ワイドボディ機のCR929の開発に取り組んどるんやで。この航空機はボーイング787とエアバスA350と競合することを目指しとって、商業航空市場における中国のプレゼンスをさらに拡大しようとしとるんやな。
C919の影響は航空機の販売だけにとどまらへんのや。これは中国の製造業における高付加価値化と、ハイテク産業でのリーダーシップを目指す、より広範な戦略の一部なんやで。商業航空分野での成功は他の分野にも波及効果があって、中国の全体的な技術力を押し上げる可能性があるんやな。
航空会社にとっては、C919の市場参入によってより多くの選択肢が提供され、潜在的にコストが下がる可能性があるんや。競争は通常、イノベーションと効率性を促進するから、航空会社と乗客の両方にメリットがあるかもしれんのやな。ただ、航空会社は潜在的なコスト削減と、新しいタイプの航空機を導入することによる課題を慎重に比較検討せなあかんのやで。
C919の開発がもたらす地政学的な影響も重要やな。中国と西側諸国の間の緊張が続く中で、航空産業が新たな競争と潜在的な対立の舞台になる可能性があるんやで。貿易制限や制裁が、COMACの部品調達能力や特定の市場への航空機販売に影響を与える可能性もあるんやな。
COMAC C919は、商業航空業界の既存の秩序に対する大胆な挑戦を表しとるんや。確かに大きな障害に直面しとるけど、市場を混乱させる可能性を過小評価すべきやないんやで。この航空機が広く商業サービスに投入されるにつれて、そのパフォーマンス、信頼性、市場での受け入れに注目が集まるやろうな。今後数年間は、C919が本当に商業航空の景観を変えられるかどうかを決定する上で重要になってくるんやで。

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