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ショウガの不思議 - 食用可能な種子、花、根茎、そして果実のすべて
7,939 文字
ショウガという言葉を聞いたら、みなさんはこれを思い浮かべはるでしょう。でもね、実はもっと複雑なんです。ショウガ科の植物には1,600種以上もあって、これはそのうちの1つに過ぎないんですわ。
残りの1,599種以上についてはあまり語られることがないんですけど、それはちょっともったいないことやと思います。というのも、これらの種の中には非常に面白いものがあって、いろんな使われ方をしてるんです。ただのショウガの根だけやなくて、種子や花、そして果実まであるんですよ。
今日はみなさんと一緒に、ショウガのこういった様々な部分とその興味深い使われ方について見ていきたいと思います。
うちの猫から皆さんへ特別なメッセージがありますねん。さて、全てのショウガ種の全ての部分が食用可能かどうかについては、意見が分かれてます。種類が多いもんですから、ある人は毒性のあるショウガは存在せえへんって言うし、別の人は特定の種の特定の部分は食べるべきやないって言うんです。
情報があまりないんで、この動画では私がいろんなショウガを食べてみますけど、中にはあまり話題にならへんものもあります。どの場合でも、自然の中で見つけた物を適当に食べる前には必ず予防措置を取るべきで、ショウガも例外やありません。たとえ誰かが大丈夫って言うてても、安全第一でお願いしますね。
私たちがよく知ってるショウガは「ジンギベル・オフィシナーレ」っていうんです。発音は調べたんですけど、たぶんまだ間違うてます。これはショウガ科の1,600種以上ある中の1種であり、50属のうちの1属に過ぎません。これは本当に大きな植物の科で、それぞれにいろんな違いがあるんです。
多くの人がこれをショウガの根って呼んでますけど、実は根やなくて根茎なんです。私の理解では、これは膨らんだ地下茎というものです。こんな感じで生長して、ショウガの茎が上に出て、根は下に出ます。これは球根と同じように、植物の栄養を蓄えるんです。
ショウガ科には他にも人気のある根茎があって、ウコンとガランガルがその例です。ウコンは粉末のスパイスとして多くの人が使うてますけど、生の根茎は食べたことない人も多いかもしれません。ちょっと試してみましょうか。
これ、生のウコンはかなり強烈です。乾燥粉末のウコンは割と控えめで、何かに入ってても気付かへんくらいなんですけど、これは存在感バリバリです。味はニンジンみたいな感じですけど、ピリッとしていて、ちょっと舌がしびれるような感覚があって、少し苦みもあります。
最近は生のウコンも少しずつ見つけやすくなってきてます。まだ試したことない人は、ぜひ試してみてください。面白い食材ですよ。ガランガルは見つけるのがもっと難しいです。これはまだあまり普及してないんです。生のガランガルを見つけるまでにちょっと手間取りましたけど、アジアのスーパーが充実してるところなら、生のものか冷凍のものが手に入るかもしれません。
ガランガルを見たことなくても、食べたことはあるかもしれませんよ。タイカレーを食べたことがあれば。タイのレストランでは100回中99回は、みんなが使うてる同じペーストを使ってて、そのペーストにはガランガルが入ってるんです。
さて、生で食べたことはないんで試してみましょうか。おっと、ガランガルは硬いですね。親指を切らんように気を付けて...普通のショウガよりもずっと繊維質です。中はこんな感じです。
松葉の香りがしますね。最も特徴的なのは、めっちゃ辛いことです。普通のショウガも辛いですけど、これはもっと辛い。胡椒みたいな感じで、舌がめっちゃ焼けるように熱くなります。でも、普通のショウガと同じような方法で辛いんです。
味は全然違います。普通のショウガには柑橘系のような明るい風味がありますけど、これは明るくないんです。もっと草っぽくて、松のような、樹脂のような、強烈な味わいです。カレーに入ってるガランガルの味は大好きですけど、生で食べるのは普通のショウガを生で食べるのとは全然違います。
普通のショウガは一切れ食べても平気ですし、ジンジャーショットにして飲むこともできます。でもこれでショットを作ったら死にますわ。
東南アジアと中国の一部で人気のある、もう1つのショウガ科の根茎があります。フィンガールートって呼ばれてます。これは普通のショウガとウコンを混ぜたような味がします。普通のショウガだけど、覚えてる限りでは少し土っぽい感じです。
アジア以外でフィンガールートを見たことはありませんが、アジアのスーパーが充実してるところなら瓶詰めで見つかるかもしれません。でも瓶詰めのフィンガールートは生のものとは全然味が違います。これは漬物にしたジャガイモみたいな味がするんで、買わない方がいいです。
1,600種以上もショウガがあるんで、もちろん他にも食べられる根茎はありますけど、あまり知られてないんです。去年、ニューカレドニアに行く機会がありました。ニューカレドニアはオーストラリアからそう遠くない島々です。
そこで友人のスティーブン・マリーと旅行してる時に、フルーツマニアのヴァンサンに会いました。ヴァンサンはYouTubeチャンネル「フルートアディクト」をやってて、後でリンクを貼っておきますね。ヴァンサンはニューカレドニアでいろんな面白い植物を見せてくれました。
いろんなショウガやショウガの果実、そして彼が本当に美味しいって言うショウガの根茎もです。詳しいことは分かりませんけど、試してみたら確かに美味しかったです。これはもともとレユニオン島のものなんですけど、マンゴーの味がするって言われてます。レモンのような香りがしますね。ピリッとした胡椒のような辛味があります。ショウガには辛味成分が入ってるんで、それは納得です。
かなりレモンっぽいですね。完全にマンゴーって感じではないですけど、青マンゴーのような...ちょっとマンゴーの味がしますよね。最初はそんなに辛くないですけど、後から辛みが来ますね。私が食べた量の倍くらい食べましたね。これは珍しいショウガの種ですね、たぶんウコンの仲間やと思います。
面白い事実ですけど、普通のショウガは一片切って土に植えると、それが新しい植物になります。そうやって増やすんです。種からは育てません。というのも、普通は種を作らないからです。でも、他の種の多くは種を作りますし、その種がスパイスとして使われることもあります。
例えばカルダモンですね。これは甘いもの、スパイスティー、コーヒーなどによく使われる人気のスパイスです。それから燻製の風味を加えるブラックカルダモン、中国の火鍋に浮かんでるのを見かけるレッドカルダモン、インドネシアの一部で人気のホワイトカルダモン、それからパラダイスグレインもあります。
パラダイスグレインは私の住んでるアメリカでちょっとトレンドになってきてますけど、もともと西アフリカのものです。甘いものにも塩味のものにも使えて、アップルパイに入れるとめっちゃ美味しいです。
この科には他にもスパイスとして使われる種がたくさんありますけど、使用規模が小さいんで手に入れるのが難しいです。私が過去に試した珍しいものの一つに、マダガスカルワイルドジンジャーってのがあります。お茶を作ろうとしたんですけど、強い草っぽい香りがあってうまくいきませんでした。普通のグリーンカルダモンにローリエを混ぜたような感じでした。
ショウガ科の花も使われます。国際的に最もよく知られてるのは、ミョウガです。日本料理でよく使われてて、刻んでガーニッシュとして使います。一度味噌汁に入れて食べたことがありますけど、すごく美味しかったです。
ネギのようなシャキシャキした食感を加えてくれました。味はシセンペッパーを思い出させるような感じで、ちょっと辛くて柑橘系の風味があって、少し舌がしびれるような感覚もありました。もう一つの食用のショウガの花に、トーチジンジャーってのがあります。何年か前にボルネオに行った時にこの花に出会いました。ボルネオではこれをラクサを作るのに使います。ラクサは世界一美味しい食べ物です。
トーチジンジャーはスープの出汁に使って酸味を加えたり、ミョウガみたいにガーニッシュとして上にのせたりします。ショウガみたいにレモンっぽい柑橘系の味がしますけど、すごく香草っぽい味わいもあります。
この花は一番外側の部分は普通捨てて、真ん中だけを使います。私は外側の花びらを食べたんで、そんなに強い味がしませんでした。当時の動画の多くがそうやったように、私は間違った食べ方をしてたんです。
ラッキーなことに、ニューヨークのインドネシアのスーパーマーケット、マレットで冷凍のトーチジンジャーを見つけました。でも、ちょっと心が痛むのは、ボルネオでトーチジンジャーの花を買った時は1本15ドルくらいやったのに、この3本入りパックが7ドルやということです。
ちなみに、実際に使われるのはここの部分だけ、上の部分です。花の一番上の部分だけがガーニッシュとして使われるんです。茎の部分も一緒に売られることが多いですけど、人々が実際に食べてるって記述はあまり見かけません。みんな上の球根の部分に注目してます。
私はいつも面白い果物や植物を探してますけど、これが売られてるのを見たのは初めてです。なので、これを試してみたい人はあまり期待しない方がいいかもしれません。でも、トーチジンジャーを試してみたい場合は別の方法もあります。
生のものも冷凍のものも手に入らない場合は、乾燥させたものを使うこともできます。温かい水で戻して、ガーニッシュとして使ったり、出汁を取ったり、お茶を作ったりできます。世界一美味しい食べ物を作るのに使われる以外にも、トーチジンジャーの花は飲み物を作るのにも使われます。オンラインでトーチジンジャーを使ったお茶やジュースの作り方を見つけたんで、試してみましょう。
はい、出来上がりました。まず一つ言えるのは、見た目が素晴らしいですね。すごく鮮やかなピンク色です。これは花を一つ切って、グラス一杯分の水で煮出して、10分か20分くらい蒸らして、少し砂糖を加えて作りました。
なかなか美味しいですよ。レモネードみたいな味がします。ちょっとベリーっぽい風味も追加でありますね。少し...イチゴっぽい感じもしますけど、レモンライムの食器用洗剤みたいな要素もあります。
石鹸っぽい味がするとは言いませんけど、石鹸の香りみたいな味がするって感じが分かりますかね。レシピの中にはライムを加えるものもあったんで、やってみましょう。
おっと、トラブルの元がやって来ましたね。フォスちゃん、試してみる?あ、嫌みたいですね。
ライムを加えますけど、普通のライムやなくてカラマンシーを使います。カラマンシーは違う種類のライムで、マレーシアでも使われてます。この二つは一緒に使われることがあるんやないかと思うんで、どうなるか興味があります。
ちょっと入れてみましょうか。パック一つ分は入れへんけど...はい、これくらいでいいですね。確かにこっちの方が美味しいです。あの石鹸っぽい風味はそんなに感じません。
ちなみにカラマンシーは、ライムとオレンジを混ぜたような味がします。なので今は、ライムとオレンジとレモンとカフィアライム、それにちょっとベリーっぽい風味が混ざったような感じです。美味しいですね。
ショウガの果実は、誰かが口に入れるものとしては一番可能性が低いですけど、世界の一部の地域では使われてます。既に話したものの中にもありますね。さっき話したマダガスカルワイルドカルダモンにも果実があって、マダガスカルでは料理に使われてます。種ほど人気はないですけど、それでも使われてます。
トーチジンジャーにも果実があります。花の方が人気がありますけど、果実も売られてるのを見つけました。普通は花と一緒に売られてて、同じような使い方をするみたいです。スープやカレーの味付けにも使うんです。
このチャンネルを始めてから、それ以外にもう一つショウガの果実を見つけました。これもボルネオでした。果実はピクルスみたいな味がして、種はシナモンみたいな味がしました。
今まで試したショウガの果実はすごく面白かったです。見た目もかっこよくて、味も面白いし、もっと話題になってもいいと思います。さて、新しいのを見てみましょう。
さっき言ったように、ニューカレドニアに行って、前に食べたことのない根茎を食べましたけど、新しいショウガの果実もいくつか試しました。
これは今まで見たことのないショウガの種です。これらはまだ食べ頃やないですけど、今はすごく鮮やかで綺麗な見た目をしてます。この状態では食べたくないですね。こっちみたいに完全に黒くなったのを食べたいです。
ちょっと自分の話を中断させてもらいますけど、これについてもっと調べてみたら、実はスリナムではすごく人気のあるスパイスだということが分かりました。そこではマササと呼ばれてて、種やなくて果肉の方がスパイスとして使われます。
果肉を水に混ぜて、その果肉が染み出た水でご飯を炊くんです。サフランみたいな役割で、ご飯に色を付けるだけやなく、マイルドな風味も加えます。でも、種を食べるって記録は見つけられませんでした。
見た目は大きなカルダモンみたいですね。こんな感じで開きます。わー、すごいですね。果実の色の対比が大好きです。外側が紫で、中はオレンジ色で、黒い種が入ってます。種がいっぱい入ってますね。ちょっと果汁が出て、少し繊維質で、ちょっと粉っぽいです。これはそんなに強い味はしませんけど、まだ種は噛まんようにしてます。たぶんそっちに味が集中してると思うので。
サツマイモみたいな味がして、メロンっぽい風味も少し。カンタロープみたいな感じと、サツマイモっぽさが少しあって、甘みは2~3割くらいかな。酸味はありません。
さて、ここからが危険地帯です。種を噛んでみます。スパイシーな甘草の味がします。フィンランドの甘草みたいな感じで、塩気とスパイスが効いてます。
スティーブン、これ試してみる?もちろん。青リンゴの香りがしますね。わー、本当に青リンゴの香りがします。すごいですね。カボチャとドリアンみたいな香りもしますけど、甘みはあまりないです。
これらの種を噛んでみましょうか。強烈になってくるんで、少しずつ行きましょう。最初は強い甘草の味がして、パラダイスグレインみたいな味もします。まあ、誰もパラダイスグレインの味を知らんと思いますけど、黒コショウを混ぜたような感じです。
熟してない方も試してみる?味の違いを見てみましょう。うん、あまり味がしませんね。面白いですね。私にとっては新しい種、たぶん新しい属の植物です。すごいですね。
スティーブンが何か見つけました。まあ、見つけるのは簡単やったと思います。だってこの葉を見てください。斑入りの葉っぱで綺麗ですよね。これは別の種類のショウガです。
この果実も提灯みたいな形をしてて素敵です。これが何のショウガかは分かりませんけど、ショウガであることは確かです。全てのショウガは食べられると思ってるんですよね?私の知る限り、そうですね。
果肉はありませんね。種を試してみましょう。強い黒コショウと牛肉を混ぜたような味がします。他のものほど強くはありません。果肉は味がなくて、種はコショウと牛肉って感じですね。あなたが「牛肉」って言わはったんで、そう感じるかもしれませんけど、ピリ辛で、なんかこう、スパイシーでハーブっぽい風味がありますね。ちょっと渋いですけど、これを乾燥させてスパイスとして使うたら、かなり良さそうですね。
おっ、別のんも見えますよ。手に入れられそうやったら取ってみましょう。これは青いんです。はい、ありがとう。
なかなかええ感じの、薄い青というかティール色をしてますね。一つ割ってみましょう。外側の殻は薄くて、中の果実は小さな玉みたいです。青いビー玉みたいに見えますね。で、これも3つの楔形に分かれてます。
この楔の一つを試してみましょうか。違いますね。果肉だけを試してみると、酸っぱくて、すごくパリパリしてます。軽く噛むと、すごく歯ごたえのあるリンゴみたいにパリッとします。でも果肉はそんなに多くないです。
ちょっとピリ辛いです。たぶん種からきてる味やと思います。少しレモンっぽいです。そんなにめっちゃ酸っぱいってわけやないです。10段階で言うたら4くらいかな。青リンゴと少しブルーベリーを混ぜたような感じです。
見た目に影響されてそう感じてるのかもしれませんけど、ちょっとそんな感じがします。なかなか美味しいですよ。
ここでまた自分の話を中断させてもらいますけど、これはアルピニア・ペラタというニューカレドニアに生えてるショウガの一種かもしれません。オンラインで果実の写真が1枚だけ見つかって、それと一致します。
オーストラリアには、アルピニア・セルーアっていう近縁種があって、見た目がすごく似てます。それかもしれません。実は私、オーストラリアに行った時にそれを食べたことがあって、味も似てました。そん時は特に種は食べないように言われました。参考までに。
なかなか綺麗ですね。ちょっと待ってください。吐き出すことになりそうなんで、バッグを移動させときます。
はい、レモンっぽい柑橘系の味がしますけど、果肉と種の比率があんまりよくないですね。そうですね。すごくスパイシーな味がして、シナモンっぽさもありますけど、噛めば噛むほどどんどん辛くなってきます。辛くて、もっと辛くて、さらに辛くなります。
食べ過ぎるのは簡単ですね。面白いですね。私にとっては新しいショウガの種です。たぶん新しい属やと思います。分かりませんけど。というわけで、3つのショウガの果実を見てきました。どれも本当に面白いですね。ショウガの果実って見た目がすごくかっこよくて、鮮やかな色してますよね。果肉自体も美味しくて使い道があるし、種はスパイスとして使えます。それにショウガ根も、ショウガのように使えます。
ここでたくさんのショウガの果実を試せて良かったです。これで大体終わりかな。
あ、これがソープジンジャーです。水を溜めるんですよ。なんでソープジンジャーって呼ばれてるか分かります?これで体を洗えるんです。この円錢形をタワシみたいに使うんですね。
はい、4つのショウガですね。もしかしたら5つ見つかるかもしれませんけど、たぶんこれで終わりです。
というわけで、今日はショウガについてこれくらいです。でも、将来的にはもっと出てくると思います。これは本当に面白い植物の科で、いろんなショウガの使い方があって、世界を旅する中でもっと見つけられるのが楽しみです。
みなさんにも面白く感じてもらえたらええなと思います。また次回お会いしましょう。
はい、降ろしてあげますね。ごめんね。また次回!
スマーターエブリデイのビルTさんとジョセフ・マコーケルさんに大きな感謝を申し上げます。パトレオンでメガパトロンになってくれてはります。パトレオンは私がこのチャンネルを続けていける方法で、本当に大きな助けになってます。
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