タゲブフ

エレベーターに乗って、Kちゃん、7階を押す。いや7階はだめだ、と思い直し、4階、5階、1階等押す。混乱していてどこに止まっても、社長や部長や会長がいて、おそろしい気がする。押すたびにエレベーターは上昇と下降をガクンガクンと繰り返す。しまいに「ああ今上ってるのか下りてるのか分からなくなったな」と思うと、明らかに下降している、それもすごいスピードで。いつも恐れていたことが起こっているのかもしれない、このまま叩きつけられて死ぬのだろうと思う。が、エレベーターはいつの間に線路を走っている。壊れてほとんど自分1人が立つのがやっとの足場しか無くなっているけど、地下鉄かなにかの線路の上を滑って、ホームに着く。

Kちゃんがいろいろかばってくれる。

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