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仏教保育参考書追加 - 紙芝居・漫画・書籍・ネット番組の御案内-お釈迦さま誕生時の「奇跡」(花祭りの話)。「奇跡」を子どもたちにどう伝えるか 続編

<関連前作に追加・挿入した部分を取り出し、あらためて本ページに単体で紹介します。 令和6=2024年6月29日>

(追加)

書籍:

浄土真宗本願寺派保育連盟、浄土真宗本願寺派教育局(組織教化)編

『まことの保育体系』全3巻

本願寺出版社、第1巻1989年、第2巻1990年、第3巻1991年

 
 私が和光保育園に入職して最初にお世話になった仏教保育の参考書です。

 後に出版された幾つかの同類の本に比べると、最もイラストが少なく、地味で、学術的な内容でした。カラーの図版も全く無く、文字だけでした。

 しかし、この本の妥協の無さがかえって、私にとっては、一番勉強になり、今日に至るまでの仏教の知識の基礎となっております。

 難点としては - それはこの本に限ったことではなく、他の浄土真宗の本もたいていそうなのですが - お釈迦さまの思想と浄土真宗の関係があまりよくわからないことです。

 例えば、お釈迦さまはお悟りを開いて「八正道」という自分自身を磨く道こそが彼岸に至る道だ、とお説きになったのに、浄土真宗の説明の欄になると、そういう自分で道を切り開くことができない凡夫を阿弥陀さまはお救いになるというようなことが書かれていて、それぞれの解説は詳しく充実しているのですが、「それはそれ」「あれはあれ」といった感じで、相互の関連性の記述は稀薄です。

 在職中は、結局、このお釈迦さまの教えと浄土真宗の関係を、どの方面からも突っ込まれることは無かったですが、この本のこういった「稀薄」さが、逆に、以来、私にこの一大テーマを考えさせてくれるきっかけとなったのです。

 < ↑ 令和6=2024年6月27日、別ページにて初回掲載。
    令和6=2024年6月29日、こちらのページに今回移設 >
 ( 本ページは、社会福祉法人和光保育園の公式サイトではなく、
   白井千彰の個人ブログです )

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