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だれであれ必要。必要ない人間なんていない。("ひきなみ"という本の感想)

 僕は自分の内気な性格があまり好きでなかったのですが、この本を読んで、自分のそんな性格が好きになりました。ありのままの自分でいいんだ。またありのままの相手でいいんだ、性格を良い悪いで見ていたけど、みんなそれぞれの色があるんだ。そういう風に思えた作品でした。
 自分がこの本の中で特に好きな言葉は(うろ覚えですが)"闘わなくていいよ、葉は葉のままでいい、葉がお母さんのことを美しいって言ってくれたから、私の世界を美しいって思ってくれる人がいるんだって思えた"というセリフです。「葉という主人公がもし闘える人だったり、葉の中での理想の性格だとしたら、このセリフはなかった、こんな風に救うことはなかったと思います。だからどんな人もその人を必要とする人、その人の逆にできない部分を必要としている人がいる。その人が逆にできるようにならないその人を必要としている人がいる。だからどんな人でも、どんな自分でも、どんなその人でも、その人を必要とする人はいる。だからどんな自分になっても、どんな相手になっても、自分も相手も必要のないなんてことはない。誰であれ必要なんだ。」そう自分は思えました。

 


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