Arrows Tab QH30と32bit Linux 試行錯誤記
先月から記事の更新も閲覧・コメントもすっかりさぼってしまいました。
夏の風物詩、ハードディスク不調~バックアップ~交換とか、入手した安物タブレットPCの設定とかにかまけてました。
本日の記事はいろいろ端折ったダイジェスト版になると思いますが、覚え書きとして。
Windows10 32bitマシンの今後
事の始まりは、試しに使い始めてみたWindowsタブレットです。
よく分からないまま適当に買った1台目、Arrows Tab QH30をこれからどうしようか、というのが始まりです。
この機種は32bit OSしかインストール出来ません。なのでWindows10のまま諦めて使い続けるか、Linuxなどの他OSにするか、検討していました。
それが、Windows10のWindows Updateにて、何度やってもエラーになるモジュールが出てきたことで、一度初期化しようと、OSから「初期状態に戻す」処理を掛けてみました。
ところがこれが済んだら、OSが起動しなくなりました(笑)。
最初の方ですぐにエラー画面になり、リブートを繰り返すハメに・・・。
諦めて、以前Clonezillaで取っておいたバックアップからリカバリしようとしたら・・・、
イメージが破損していると言われてリカバリ不能に・・・(;_;)。
しょうがないのでWindows10をクリーンインストールしようとしたら、インストーラーが最初の方でいきなりリブートしてしまい、インストーラー自体が起動できません(笑)。
こりゃダメだ、ということで、諦めてLinuxを入れてみることにしました。
ところがこのQH30というマシン、なかなかクセがあって、インストール出来るディストリビューションがかなり限られてしまうようなのです。
32bit版がリリースされているLinux
最初はネットで、情報を検索。
このあたりを参考に、片っ端からインストール用ISOを入手して、最初はVMWareの仮想マシンにインストール。ざっと見た目などの確認してからQH30へ実際のインストール。
この時点で、有力候補だと考えていたディストリビューションが、インストーラー時点でこけました。有力候補だったantiX、MINT、SUSEなどはインストーラーが途中で止まってしまいます。思うに、QH30の画面は縦型が基本で、800x1280なんですが、これが悪さをしているのではなかろうか、と想像しています。
その他、
・Emabuntus
Wifiドライバがnon-freeのためか組み込まれておらず。
惜しい! 動けばよさげな環境なのに・・・。
・SparkyLinhux
インストールは成功するものの、タッチスクリーンが使えず。
は惜しかったもの達です。
結局インストール出来て、一応カメラ以外が動作したのは、
・Q4OS
・Alter Linux
・Megeia9
でした。
Q4OS、最初はこれで行けるかな、と数日使ってみたのですが、動作中に動かなくなることもあったので断念。いい線行ってるんですが・・・。
Alter Linuxは一通り動作しているのですが、ビデオのパフォーマンスが低く、YouTube動画もカクカクでした。追加のコーデックで対応できたのかも知れません。
そして事前には名前も知らず、期待していなかったMageiaが残りました。
Megeia 9のクラシック・インストール版
最初はMageia 9のLive CDからインストールして動作確認したのですが、ウインドウマネージャーがタッチ画面だと今ひとつな感じだったのと、Onedriveを自力でコンパイルして入れようとも思ったので、最初から開発環境もセットで入れられるクラシック・インストール版を再入手しました。
このクラシック・インストール版、なかなか凄いです。
まずウインドウマネージャーが複数一気にインストール出来ます。
・KDE Plasma
・Xfce
・Cinnamon
・Gnome
・Gnome Classic
・MATE
・LxQt
・LXDE
その他
などの、異なるGUI環境を一気にインストール出来るのです。
これらはログイン時に選択して切り替えることが出来ます。
タッチスクリーンの場合、どれがもっとも実用的か、切り替えながら試すことが出来ます。
試してみると、なかなかどのGUI環境も一長一短でした・・・。
明らかにタッチスクリーン向けと思われるGnomeでしたが、微妙に動作が不安定だったり・・・。
マウスがないと、指ではどうにも操作が難しいGUIだったり・・・。
結局設定時点ではキーボードとマウスを駆使していろいろ試し、設定が落ち着いた後はCinnamonをメインに動かしてみています。
Mageia 9のここに驚いた
まだいろいろ試行錯誤中ですが、ひとつ明らかに凄いことが。
Calibreのバージョンが6.17なんです!!!
これ本家が提供している32bitバイナリは、5.44が最後なんです。
つまり独自にMageiaがバージョン6のバイナリを提供してくれているということで、これには驚きました。
まあ64bit対応のマシンなら、最新版を手動でインストール出来るのですが・・・。実は他のマシンにPop! OSを入れてみたのがあるのですが、そちらはなんと、本家から1週間遅れ程度で最新7.18がリリースされました(笑)。
入れてみたかったOneDrive For Linux、こちらは32bit版もソースからビルドして、動作するところまで確認出来ました。
https://github.com/abraunegg/onedrive/blob/master/docs/install.md
GUI環境はやや依存関係の解決が難しい感触・・・。
ちょっと残念だったのは、Windows 10だと32bit版が存在するBraveブラウザが、Linuxだと64bitオンリーだったこと・・・。
う~ん、いつかまたWindows10に戻したくなるかも・・・。
追記:
画面の写真を入れようと思ったら、なぜかnoteへの画像アップロードが失敗します。
またインストール中の画面を写真に撮ろうとしたら、なぜかタブレットのカメラが写真を保存出来ない状態に・・・?
というわけで、画像のない寂しい記事ですみません・・・。