代金回収の正解はこれだ!お客様が喜んで払ってくれる条件
ウェブ集客で頭を悩ませることの一つが、代金回収です。インバウンドガイドは、相手が海外の個人客ですし、初めて会う人になりますから、どのような方法で、どういう条件で支払ってもらうかについて、慎重に考える必要があります。
決済方法については、過去の投稿「代金回収は全額前金が基本。個人ビジネスのリスク管理」で、PayPalやStripeといった決済代行プラットホームを利用して、前金で回収すべきという話をしました。
あとは、請求時期や金額をどのように決めるかです。今回は、私がベストと考えている条件をお話しします。安全かつ安心、そして事務手続きが楽という、良いことずくめの条件だと、自信を持ってお勧めできるものです。ぜひご一読ください。
重要なのは、「安全」「安心」「簡便」な条件
代金回収について考える時、大事な点が3つあります。第一に、確実に回収すること。絶対にとりっぱぐれをしないことです。
次が「安心」です。安心とは、お客様が安心して支払うことができる、という意味です。お客様の立場に立つと、先払いは、「騙されていないだろうか」という不安がいっぱいのはずです。こうした不安を払拭できなければ、オーダーにつながりません。
そして最後に、できるだけ手間が少なく、管理が簡単であることの重要性を知って欲しいです。フリーランスは事務処理も含めて、ほとんど自分一人で全てをやっています。請求や代金回収に手間が掛かりすぎると、仕事が回らなくなります。
「安全」は、前金で回収すること
先ずは安全性です。残念ですが、全てのお客様が必ず約束通りに支払ってくれるとは限りません。とりっぱぐれを防ぐには、ツアー実施前に全額を回収することが必要です。
ツアー内容や条件に合意したら、少なくとも代金の一部を支払ってもらいましょう。これによって、キャンセルの可能性を大きく減らすことができます。後ほど説明しますが、成約の時点で代金の50%(半額)を支払ってもらうことをお勧めします。
残金については、ツアー実施日以前に請求して、ツアー日までに回収を完了しましょう。私はツアーの一週間前に請求しています。まれに、当日会って支払いたいというお客様がいますが、私は当日金銭のやりとりをするのが嫌なので、基本は実施日までに決済をお願いしています。当日払いの場合は、お会いした時、つまりツアー開始前に、残金の確認をしています。
お客様に納得して払ってもらうために
一方、ガイド業務では、成約がツアー実施の一年前というようなケースもあります。このような時には、私は成約時に請求は行わず、ツアー3か月前にお客様の予定を再確認して、変更が無ければその時点で請求書を発行しています。
3か月前であれば、最悪キャンセルになっても、他のお客様からのオーダーが入る可能性が高いからです。こうした条件は、回収にがっついていないことを示し、お客様の安心感とサービスへの信頼感を高めることに、役立っていると感じます。
また、成約の時点で代金の50%(半額)を支払ってもらうことをお勧めしましたが、これもお客様の安心感を考えたものです。ガイドが取りっぱぐれ(支払不履行)を恐れるのと同じで、お客様もガイドのトンズラ(業務不履行)を恐れています。前金を50%にすれば、双方のリスクは平等で、お互いがフェアに感じられます。
加えて、額面が半分になるため、初めてのお客様の支払いのハードルが下がります。そしてガイドにとっても、最悪当日お客様がNo Showとなった場合に、50%をキャンセルフィーとして確保できるのです(取引条件をそのように定めておく必要あり)。
その後、ツアー実施日までにお客様と誠実なコミュニケーションをして信頼を高めていけば、ツアー直前に残額の請求をした時にも、何の問題もなく支払ってもらえるでしょう。
事務処理の「簡便」さは、意外と大切
このように、請求を二回に分けることは、お客様の支払のハードルを下げるためにも必要なことです。しかし一方で、請求書発行の手間が二倍に増えることになります。そのため、できるだけ効率的に事務処理ができることも考えなくてはいけません。
前金を50%に設定することには、この点でメリットがあります。それは、一回目と二回目の請求額が同額になるので、判りやすく、ミスが減り、請求書発行の手間が軽減できるということです。
私はPayPalのオンライン請求を利用していますが、初回の請求データを呼び出して、短時間で二回目の請求書を発行できています。業務量が増えてくると、こうした効率化はとても有意義で、大きなメリットになっていると感じています。
まとめ
代金回収は、安全・安心・簡便がキーワード。お勧めする支払条件は、「契約時に50%を請求、ツアー実施一週間前に残り50%を請求し、ツアー当日までに支払完了」というものです。ただし、お客様相手の商売ですから、柔軟性だけは失わないように心がけましょう。
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