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口コミは、日々の仕事に対する「ご褒美」だ!

ネットビジネスで、バイラルマーケティングとか、口コミが重要という話を耳にしますね。通訳案内士の個人集客も、いわばネットビジネスです。やはり口コミを重視すべきなのでしょうか?
 
口コミを広げる方法には、いろいろあります。ソーシャルネットワークを活用する方法や、中にはYouTuberに情報発信してもらうという手もあります。ですが、私たちのような小規模なガイドがネット集客の場合にできること、やるべきことは何でしょうか?
 
ここでは、私の経験から、口コミに対する考え方や、実際にこれまでにどのように口コミが増えてきたのか、皆さんの参考になりそうな話をしたいと思います。


口コミのメリットとは

 
ネットビジネスの世界では、よく口コミが重要だと言われます。口コミとは、過去のお客さん等が、サービスのことをSNSやブログなどに書いてくれて、それがネットの世界で評判となり、ビジネスに影響を及ぼすことを指します。
 
もちろん、良い口コミもあれば、悪い口コミもあるのですが、良い口コミというのはビジネスに大きなメリットを与えてくれます(逆に悪い口コミは、打撃となります)。それはなぜでしょうか。
 
先ず、口コミは広告費が発生しません。お客さんが勝手に書いてくれる訳ですから、集客コストとしてはゼロです。通常は、Google広告等を出稿して、自分のウェブサイトにお客さんを誘導するには、ワンクリックあたり数百円~数千円の費用を支払う必要があります。しかも誘導したお客さんすべてが商売につながる訳ではありません。これがゼロになるので、収益上とてもメリットが大きいのです。
 
もう一つは、広告よりも、信頼性があることです。どんなに良いことが書いてある広告よりも、実際にサービスを体験した人が語る口コミのほうが、訴求力が大きいのです。皆さんも、Eコマースやレストラン紹介サイトで、利用者の体験談を確かめることがあるでしょう。それと同じことです。良い口コミは、大きな宣伝効果があります。

口コミを増やすために出来ること


こうしたメリットを狙って、口コミを意図的に増やそうとする手法があります。たとえば、インフルエンサーに依頼して動画をあげてもらったり、特定のサイトに口コミを書いてくれるサービスをお金を払って利用する、といったことです。
 
ですが、零細な個人ガイドの場合、こうした手法はそもそもペイしないと思います。また、お金を払って口コミを書いてもらうというのは、要するにインチキです。多くの人は、こうしたインチキを本能的に見分ける能力があります。偽物と思われれば、サイトの評判は逆に下がってしまいます。やめておきましょう。
 
個人にできることとしては、自らSNS(FacebookやInstagram、Xなど)で情報発信をすることでしょう。SNSは拡散力があるので、内容に魅力があれば、拡散することはあると思います。また、SNSの登録者が増えれば、広く情報発信することにつながります。
 
ですが、SNSで定期的に情報発信するというのは、それなりの負担になるということは、知っておいた方が良いでしょう。私の場合は、伝えたい情報がある場合のみ発信する、といった程度の利用にとどめています。
 
結局、口コミを意図的に広めようとする努力は、あまり効果的ではありません。普段の仕事に誠心誠意、お客様目線で取り組んでいれば、自然に良い評判となり、それが最終的には形になって返ってくる、というのが私の考えです。やるべきこと(サービスの質の向上)をやって、あとは「果報は寝て待て」で良いと思います。

結局口コミは「ご褒美」だ!

 
口コミは、自分自身のサービスに対するお客様や業界の評価であり、良いサービスが無いところに、良い口コミが生まれることはありません。口コミは「ご褒美」と割り切ってしまいましょう。
 
最後に、口コミに関する私自身の経験をお伝えしたいと思います。私がWebで個人客を集客するというスタイルで2019年に仕事を始めて、現在約5年半になります。2020年と21年はコロナでほぼ仕事はゼロでした。2022年後半から徐々に仕事が再開して、口コミの力を感じるようになったのは、2023年半ばくらいからです。
 
先ず、過去の特定のお客さんが、友人や知人で日本を訪問する人を紹介してくれるようになりました。一人で何件も紹介してくれるので、紹介するのが好きな方なのだと思います。そういう人に当たったのは幸運ですね。今では、そういう有難いお客さんを何人か持っています。
 
次に口コミを感じたのは、お客さんから「ネットでサービスの口コミを見た」と言われることが増えたことです。どうやら、海外で旅行者の情報交換サイトのような場所があり、そこに誰かが私のサービスのこと(連絡先まで)を書き込んでくれているらしいです。サイトの名前も知りませんし、実際に見たこともないのですが、どうやらそういう場所があるようなのです。
 
他にも、海外の旅行会社がそうした口コミを見たり、お客さんからの評判を聞いたりして、直接仕事の依頼をしてくれるようになりました。一度つながると、旅行会社は実際にお客さんを抱えているので、仕事にすぐ繋がります。これもまた有難いことです。
 
こうして徐々にですが、広告宣伝以外のルートでの集客も増えてきました。これも自分でウェブサイトを構築して、集客をしているからです。感覚としては、始めて数年間は余り口コミはありませんでしたが、ある時点から口コミの威力を感じるようになりました。まさに「果報は寝て待て」だと思います。

まとめ

 
「口コミは意図して獲得するものではなく、良い仕事をしていれば自然に生まれるもの。地道に本業に励み、あとは静かに待とう。」でした。
 
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