旅する替え歌シンガー🎤定年退職後のおじいちゃんin カンボジア

こんばんは。はるなです。

今日はカンボジアで出会った、
定年退職後に替え歌を作って歌いながら旅する
カナダ出身おじいちゃんのお話です。

このおじいちゃん、
高卒

銀行員

大学入学
(新聞配達で学費を全額払う)

エンジニア

学校の先生

今の夢:海外旅行、替え歌シンガーになること

というよくわからない経歴の持ち主。

・人の出会いを大切さ
・人生に無駄な道はない

をおじいちゃんは20代の私に
教えてくれました。

出会い

私とお爺さんの出会いはカンボジア。
アンコールワットでのツアーで出会いました。

私がバスに乗った時に
すでに乗っていた5人のうちの1人
がこのおじいちゃんです。

バスに乗った直後に「HI!」と乗客に挨拶をした私。
その時に一番明るく挨拶を返してくれたのが彼でした。

おじいちゃんも1人旅。
私も1人旅。

ツアー中は無難に今後の旅の予定や、
アンコールワットに対する感想を
他のツアー参加者も交えながら話していました。

赤の他人。年齢差50歳のカナダ人とサシ飲みに

ツアー終了後、
おじいちゃんに声をかけられ2人でご飯に行きました。

ここからは
ファーストキャリアは嫌いな仕事。
しかし最後には天職に出会った
おじいちゃんの人生を紹介します。

初の仕事は1日8時間お札を数え続ける。

高校卒業後、
おじいちゃんは銀行の事務員になります。

当時は自動でお札を数えてくれるマシーンはなく、
1日中お札の枚数があっているか数える日々。

仕事熱心で真面目なおじいちゃんは
夢の中でも数字が頭の中をグルグル回っている日々。
お札を数えるスピードは同年代の中で1番速かったそうです。

そんな時、
おじいちゃんの上司が大激怒。

大学を卒業していないなんてけしからん!!!!
お前は真面目で仕事も早いんだから今すぐ大学にいけ!
高卒では将来仕事をなくすぞ!

おじいちゃんは
本気で赤の他人を心配してくれるこの上司に
言われた通り大学へ入学することに。

新聞配達で学費を全額支払い

エンジニアを学び始めたおじいちゃん。

学費を支払うためにアルバイトを探すも
全て書類選考で落選。
授業とアルバイトの両立が難しいと
会社側に判断されていた、
とおじいちゃんは言います。

とにかくお金が必要なおじいちゃんは
新聞配達をしている友人の穴埋めに入ります。
友人が熱を出した時に代わりに配達したり、
友人が大学の課題に追われている時の代打になったり。

とにかく全力で友人の代打を務めた彼は
その仕事の速さを会社側に認められて
雇ってもらえることに。

しかも時給3000円。
これは当時の新聞配達員の時給からは法外的に高い時給です。

エンジニア、そして教師に。

無事に学費を全て自分で稼いで卒業したおじいちゃん。

卒業後はエンジニアになります。
お給料は銀行の事務員の時の約10倍。

奥さんとも出会い、娘も生まれました。

全てのおじいちゃんの経験は
銀行員時代の上司との出会いがきっかけ。

この上司のように人生の選択肢を広げる手助け
をしたいと考えたおじいちゃんは
50歳で学校の先生になりました。
そしてこの学校の先生が彼にとって天職でした。

72年生きたおじいちゃんが伝えたい事

始めは銀行の事務員という
当時はお給料も社会的地位も低かった職業から
彼にとっての天職、「先生」
になることができたおじいちゃん。

彼が若者に伝えたかったことは
・人との繋がりを大切に。
・仕事は全力で。

上司との出会いで大学進学。
新聞配達をいていた友人のおかげで
高報酬のお仕事をゲット。

これも全ておじいちゃんが与えられた仕事を
常に全力でやっていた結果です。

おじいちゃんは今でも私にとって
有益な情報を見つけると共有してくれます。

私も人との出会いを大切にしていこう、
と思ったとても素敵な出会いでした。

ちなみにおじいちゃんは
中国人の奥さんに出会ったことをきっかけに
中国の歌に熱中。

もともと歌と踊りが好きなおじいちゃんは
定年退職後は中国語の歌をベースに
英語で替え歌を作ってバーで歌っているそうです。


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