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わがままな日の話。

私の高校には毎年全校生徒で
短歌を詠む行事がある。

私も一応文系の端くれなので
毎年そこそこ気合を入れて
高校生らしい歌をひねり出している。

今年もその行事の時期なので
最近はネタ探しをしているのだが

私の性質上、短歌は堅実に作るものでなく
ふとした時に降ってくるものなので
考えるだけ無駄とは思う。


でもこういうのを考えるのは楽しいので
ついつい書き出したくなってしまう。

私はいつも短歌を作る時
入れたい言葉を書き出していく。


いいかんじのエモい言葉とか、
最近流行りの歌詞に入ってるような
ありふれた言葉とか。


でもエモい言葉とか歌詞って
恋愛ものばっかりで
どうしても頭に君のこと思い出しちゃう。

君は友達に戻りたいから
友達に戻れるって思えるまでちゃんと待つよ
って言ってくれたけど
別れ方は酷かったし
私も君を忘れられないから
ずっと君のこと避けてたのに

誰かに笑いかける君から目が離せなくて
私にも笑いかけて欲しくて
またあの頃の思い出に浸ってる。

別れた直後はお互い避けてたけど
距離を置いてしばらく経つと
お互い心の余裕ができるのか
わかんないけど
あからさまに避けることが減ってくる

でもさ、
たまたま業務連絡で
話さなくちゃいけなくなったとき
なんでそんなに気を使ってくれるの?

私が困ってることに気づいてくれて
話したら普通の友達みたいに接してくれて
目を見て笑い合ったのに、
私は怖くなって
次の日には突き放してしまう


私はずっと君のこと突き放してるのに
君からしたら意味わからないだろうに
なんでそんなに優しいの?
なんで友達に戻ろうと思うの?
なんで冷たくしてくれないの
いい加減嫌いになってよ

私も友達に戻りたかったけど
それは出来ないって知ってた。

私が君を忘れられないからだし
また都合のいい女をしたくないからだし
何より男女の関係が元に戻ることなんてないから

君のことを忘れたいのに
君のせいで思い出が綺麗になって
君のせいで嫌だったこと見えなくなって
君のことが忘れられなくなっていく




お願いだから嫌いになってよ
その気もないのに優しくしないでよ。
もう好きになりたくないの。

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