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【自習コーナー】商品企画の歴史④_ホンダの商品企画進捗

お疲れ様です。
私は某日本企業にて商品企画という部署にて仕事をしています。

さて、今週はあまりインプットが進んでいないと先に白状します。
読み終わったものの中からアウトプットします。


参考文献リスト
①イノベーションの神髄:読了(関連部分)
②本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン:読了(関連部分)
③ホンダジェット―開発リーダーが語る30年の全軌跡―:未読



日本の企業家シリーズ 本田宗一郎 夢を追い続けた知的バーバリアン
野中郁次郎

本田宗一郎と藤沢武夫の両名の略史と人物分析
この組織論を考えるというテーマの場合、本田宗一郎を当たるより藤沢武夫を当たる方が正しそうだと考える。
技術:本田 マネジメント:藤澤
という構図ではあるが、AFTER 本田宗一郎 という筋道を立てたのが
藤沢武夫だったようである。

スーパーカブの開発逸話
ホンダとしての商品×売上体系として
ピラミッド型を構想。
低販売量×高価格の商品
高販売量×低価格の商品
と、そのグラデーション商品
という体系を作る目標。

そのために、必須のものとして
デザインはスリムで低出力×低価格の手頃な商品が必要
 ⇒当初はピンと来なかったが、本田宗一郎たちにより開発。
  藤沢武夫により了承?(30,000台/月売れる!)

本田技研工業HPより


専門部隊の独立性の確保
①本田技術研究所
 本田技研工業株式会社の子会社とし、売上の3%を毎年原資として、事業とは別軸で研究を行う組織。組織はフルフラットの体系で基本的に上司部下関係はなく、実力次第で主任など昇格可能。逆に言うと、一つのテーマに一人が貼り付き、ある程度自分で乗り切らねばならない環境があるらしい。(イノベーションの神髄記載)

②役員大部屋性
 当時は役員でも承認業務など実務に関連した仕事が貼り付いてしまっていたが、役員は全員別部屋&大部屋同室にした。
 日常業務を片付けるのは部長以下の仕事とし、0から仕事を生み出すのが役員の仕事とした。大部屋に各専門の役員が一堂に会し、会社にまつわる諸問題を議論することで画期的アイデアが出ることを期待した。
 


思ったこと


スーパーカブの開発秘話にあたる必要があるが、この商品は技術的課題をブレイクスルーしたというより、事業性を見極めた商品と想像。
得てして工業製品は高付加価値化に走りがちではあるが、1950年代にセグメントを見極めた戦略商品を、しかも安かろう悪かろうではなく高デザインで開発したという所に価値がある。
組織論とは違うが、デベロップメント方向でのホンダの原点が垣間見れる。

本田技術研究所と役員大部屋制度の逸話については、専門家集団の独立性を担保することで、日々変動する事業状況に大きく左右されることなく、長期支店の判断が出来るというメリットを感じる。
※もちろん役員は事業を見なくてはならない部分はあるが、前線部隊のアワアワ感に惑わされることが少ないのは大きなメリットと思われる。


スーパーカブの開発秘話をもう少し深堀りたいですが、
いったんは図書館ですぐ手に入ったホンダジェットの話をインプットしていこうかと思います。

必要タスク
●スーパーカブの開発
●ホンダジェットの開発
●主要商品の開発工程(シビック、ミニティラーこまめ F200、オデッセイ、N-BOX)
●ホンダ社史75年史を手に入れる(国立図書館行かなくてはないようである・・・)

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