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なむさんのzoom背景つくってみた

1. なむさんが面白そうなこと募集してるぞ!?
なむさんが「zoom背景」つくってくれる人募集します。とXでポスト。
最初これをみた時、面白そう!でも、デジタルで絵を描いたことないしな〜。。
と思って、スルーしていた。

でも、「いや、待てよ。」と数日後、思い直した。
アナログで描いて、それをスキャンしたら良いだけのことじゃん!と。
ダメな理由より、できる理由を探すクセが、少しずつついてきたかもしれない。

・・・ということで、手を挙げさせて頂くことにした。

2. なむさんと対話「どんな背景を求めてますか?」
背景をデザインするためには、まず情報収集をしたい。だから、なむさんの話をとにかく引き出す。

そもそも、なむさんはどんな背景を求めている?あの手この手で問いかけた。
そしたら、私からこんな言葉が飛び出てきた。「なむさんのなむさんらしい背景ってことですね。」。

私的にはzoomの背景って、
・自分の魅力を引き立てる
・相手に自分を印象付ける
などを目的に、作られることが多いと思っていた。

でも、なむさんの求めるものは違った。

「自分らしくあるための背景」を求めているんだと感じた。
面白い視点だと思った。余計に創作意欲が湧いてきた。

3.なむさんと対話「2つ目の価値観ピラミッドとは?」
なむさんから、2つ目の価値観ピラミッドの話を聞いた。
1つ目は他者方向のピラミッド。なむさんが相手に提供したいことを表す。
2つ目は「自分方向のピラミッド」。自分方向とは、「なむさんが、自分とはこうありたいと思う姿勢」のことだと解釈した。

この2つ目のピラミッドを大切にして、「なむさんのなむさんらしい背景」をつくっていくことを決めた。(2つ目のピラミッドについて説明すると、超長文になってしまうので割愛します。)

4. 対話後
対話後すぐに、なむさんから伺った話を噛み締めながらイメージを膨らませていく。会話中に「ノイズレス(雑音がないこと)」というキーワードが頭に浮かんでいた。

「ノイズレス」は、環境と自分の心の繋がりを表している。
①環境がノイズレスであれば、自分の心もノイズレスになりやすい。
②環境がノイズレスでなくても、自分の心をノイズレスで保ちたい。

今のなむさんは、どちらかと言うと、②でありたいと思っているのではないか?(ちなみに私は①を、片付けによって達成しようと躍起になっています。)

そう思考を巡らせていると、「川の中の石」のイメージが頭の中に出てきた。
これは、言葉で出した方が良いな。直感的に思った。

「川の中の石は」

川の中の石は、流れを変える
でも、石は何かを変えようとは思っていない

川の中の石は、川虫の居場所になる
でも、石は何かを変えようとは思っていない

ただ、川の中に佇むだけ

時に濁流で流されることがあるだろう
それでも、石は石のままだ

削られ小さくなるかもしれない
でも、それは核心に迫っている

行き着く先は、果てしない海かもしれない

・・・私は自然豊かなところで6年半ほど生活してきた。川を見つめ、川で遊んだ体験も相まって出てきた言葉だった。

5. 言葉を絵にする
言葉が出せたので、とりあえず寝た。
朝にクリアな頭で、どう絵として表現しようか考えた。

あまり深く考えず、水彩絵の具を取り出して画用紙に描いた。
色は2色しか使わなかった。カラフルが大好きな私にしては珍しい。

でも、「ノイズレス」な世界を表現するなら、2色が良いと思った。

使った2色、「黒」と「白」の意味について↓

まず、「黒」で環境を表した。この絵の場合は「川」だ。
でも、川は例えでしかなくて。実際は「全ての環境」を表現したい。
だから、黒にした。

黒は全てを含む。いろんな色を混ぜると黒になっていく。

今回は川を描いたけれど、それは仏教的な視点でみたら宇宙にも繋がると思った。なむさんと話してると、不思議と仏教的な香りを感じるのよねー。だから、意図せず思考が仏教に寄ってしまうのよねー。

(私は仏教について詳しくありません。詳しくないのに、その香りを感じるって不思議。知らないから、ちょっとだけ学びました。仏教的な視点について興味がある方は、井戸コーチの「環境がすべて」の動画が超おすすめです。)

そして、「白」は、なむさんだ。なむさんを白い石で表現した。

①白は全てを受け入れてくれる色だ。
②何にも染まっていない状態が白だ。

①相手を対話という形で受けとめたい。
②周りに染まらず自分をブレずに持っていたい。

この2つを思うなむさんを表すとしたら・・・白だと思った。

水彩画(ラフ)

6. 画材を選ぶ楽しさ
大筋は決まったので、画材屋さんに行った。水彩は好きなんだけど、水彩の白は優しすぎて。白が黒に馴染んで、負けてしまっているように感じた。
なので、アクリルガッシュを使うことにした。
そこで、目についたのが、ターナー色彩株式会社の「ジャパネスクカラー」というシリーズだ。1色1色につけられた名前が素敵でときめいた。「青墨」と「純白胡粉」の2色を選んだ。

ターナー色彩株式会社のアクリルガッシュ「ジャパネスクカラー」


7. 描く前にマインドマップつくってみた
いきなり描いてしまっても良いのだけれど、「私から出てきた言葉とイメージ」が、「なむさんの語った言葉」とズレていないか気になった。あくまで、「なむさんのなむさんらしい背景」を目指しているからだ。

なので、確認の作業としてマインドマップをつくった。
これが思いの他、楽しくて。夢中でつくった。

最初から、このマインドマップが頭の中にあった訳では全くはない。
頭の中で理屈こねこねすることは苦手だから。

でも、概ね整合性がとれたマインドマップが作れた。不思議〜。

マインドマップ

8.本番
コンセプト、イメージとメッセージ、画材、裏付けが、全て出揃った。
本番だ。

1つ目を描いた。
うーん。。なんか怖い仕上がりになった。生き生きしてない。
ノイズレスを極めるとこうかなと思って描いたけど。なんか違う。
のっぺりとした石。なむさんのイメージからかけ離れてしまった。

心はノイズレスだけど、なむさんは生きているから。生き生きとした石がいい。
川も同じだ。川は常に動いている。だから生き生きとした川がいい。

なんか違う

2つ目を描いた。

これだ!

石はわざと、筆の跡を残すことにした。石はでこぼこしていて、生き生きしている。ツルツルに磨かれた宝石は美しいけれど、原石に惹かれるのはきっとこういう理由がある。

水しぶきを入れた。川の命も表現したかった。人によっては、宇宙に見えたらいいな。川も宇宙も人も小さな粒の集まりだから。

・・・ということで、なむさんに背景を献上することができました。

なむさん、素敵な募集をありがとうございました!
取り組むことで、沢山の気づきが得られました。

・今までは、「大衆」のためのデザインに取り組んできた。
大衆へのデザインを考える時、それは、「仮説」からスタートする。

でも、今回は「一人」のためのデザインに取り組むことができた。
個人へのデザインを考える時、それは、「対話」からスタートする。

私は対個人への取り組みでも、満たされることが分かった。

・私の想像力は、感じてきた「自然」が源の一つになってくれていること。
自然および自然へ導いてくれた仲間へ、感謝の気持ちが湧いてきた。

・仏教について学ぶきっかけになった。

・なむさんの価値観を伺って、自分も取り入れたいなと思えるところがあり学びになった。

・何より取り組んでみて、楽しかった!これに尽きます。

皆さまへ。
楽しいこと、やっていきましょう。

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