春の風が窓から差し込んできた。その優しい風が、少しずつ私の心を癒していくようだった。私はベッドに座り、部屋の中に漂う静寂に包まれた。 この部屋は、私にとっての隠れ家だ。外の世界から逃げ込む場所であり、心の傷を癒す場所でもある。何度もこの部屋で泣き、苦しみに打ちひしがれた。しかし、今日は違った。 窓の外に広がる景色は、いつもと変わらず美しい。木々が青々と茂り、鳥たちが忙しくさえずっている。その穏やかな風景が、私に力を与えてくれる。 「救い」という言葉が浮かぶ。この部屋が、
最初は普段やってるストレッチや筋トレを撮って流していた。 登録者500人はすぐ行ったし、コアなファンも付いた。 ある動画がバズってあっという間に登録者は5,000人まで増えた。 でも結局視聴者が求めていたのはエロだった。 あたりまえだ。 40過ぎのおばさんのストレッチや筋トレが普通にやってバズるわけがない。 わたしは楽しくなってどんどん視聴者の望む方向に舵を切り、 すっかりエロ動画のカテゴリ入りしてしまった。 メンバーシップでプレミアムクラスを作ってディスコードサーバーで
400万円の借金は約半年で返した。 本業の手取りが40万円にメンエスで20万円は稼いでたから早かった。 メンエスは気持ち的に疲れて完済前にやめた。 ピンク業界は心が折れる。 澱のようなものが溜まっていくのだ。 にやーっと笑うおっさんの顔を見るだけで何とも言えない暗い気持ちになる。 借金がなくなった私はかなり気持ちがラクになった。 夫への借金はあったけど、心の負担感は全くない。 このままおとなしく主婦として妻として生きていけばいい。 夫は切にそう願っていたと思う。 もう何
最初に足を突っ込んだのがメンエス。 メンズエステ。 2800万円を失った詐欺の後、 さらに同じような手口に掛かり 400万円の借金を背負った。 消費者金融からお金を借りることにすでに抵抗もなかった。 夫は2度目の借金に激怒していたけど、 子どもに罰を与えるように、 今度の借金は自分で返しなさい。 僕への借金の返済は10万円にしてあげるから。 淡々と事後策を考えて私に提示した。 わたしがお金を簡単に借りてしまうことに危機感を覚え お金が借りられない状況を作ったのだ
夫との話し合い 夫にすべてを話す時が来た。 夫は、私が私のお金をどうしようがそれは自由だが、 消費者金融に手を出したこと、 叔母様をだましたこと、 会社のお金を使い込んだことについては激怒していると言った。 まずは叔母さまに借りた800万円を今すぐにでも返す。 次に消費者金融のお金を返す。 さぁどうする。 夫は激怒し、呆れつつも、その方法をすべて考えてくれた。 まずは、NISAに入れていたお金を解約して返済に充てる。 私は、NISAのお金は解約できないと思い込
とうとう消費者金融に手を出した私。 もう、こんな苦しい思いは終わりだと安心したのもつかの間。 彼は、もっと元本を増やす必要があると言ってきた。 市場は厳しいんだ、 ビットコインを取引するのには十分な証拠金がないと雅子の資金の安全を保証できない。 市場に軽い気持ちで入ってはいけない。と。 お金を貸してくれそうな人を探すように、執拗に言われた。 とにかく、私は一連の取引を早く終わらせてお金を引き出したかった。 その時はそんな気持ちだった。 だれか、誰かいないか、お
そこからは彼の言いなりだった。 彼の取引は、コントラクト取引と呼ばれるもので いわゆるレバレッジをかけて行う証拠金取引。 実際のお金の200倍ものお金を取引することもあった。 彼は、取引にあたって 自分がどれだけの準備をしているかをよく話していた。 あらゆる情報を集めて分析し、 絶対に雅子に損をさせないように本当にたくさんの時間をかけていると。 私は、ただただそのことに感謝してた。 たった10分やそこらの時間で30万円、100万円、300万円と お金は簡単に増
私たちは次第に、お互いのエロい写真や動画も見せ合うようになった。 今考えてみれば、 もし詐欺と気付かれた時、 詳細なやり取りを私が警察に見せるのを心理的に躊躇するように、 裸や自慰行為を送らせていたのだろうと思う。 彼は、近いうちに日本に行く。 雅子と日本中を一緒に旅行して、 毎晩、熱いセックスをするんだとよく言っていました。 お互いの仕事の話をしていた時、私は金融機関に勤めていると話した。 彼は、今のインフレにどう言う対策を取ってるの? と言うような質問をしてきた。
5月ごろにInstagramを始めていた。 顔出しで、筋トレ系のアカウントを作って 腹筋やら尻筋やら晒していたのでDMが山のように来た。 Instagram初心者だった私は、律儀にDMに返事していた。 特に多かったのが、アジア系の男性からのDM。 「よく鍛えられた体ですね。一つ質問してもいいですか?」 というような内容。 私は褒められたことと、海外の男性から声をかけられたことで嬉しかった。 こんなふうに世界とつながれるなんてすごいなーなんて思っていた。 Inst
彼との日々は人生で一番楽しい時間だったと思う。 駅のホームで急にキスしてくれたり 喫茶店でスカートの写真を撮られたり 彼はよく私の写真を撮った。 私のことが好きだったんだろう。 私も一緒にいて楽しかった。 単なるセフレを超えて親友みたいになっていた。 一緒にごはんを食べたり映画をみたりおちゃしたり 彼の都合のいい女になっていただけかもしれないけど 私はもともと自分ていうものがないような人間だったし、 言われた通りにしているのはラクだ。 なによりエッチがうまい。
Tinder に登録して 裏垢男子に3人くらいあって 結局わたしの悩みは解消されずにいた。 気持ちいいエッチがしたい。 人とのエッチでイってみたい。 結局自分に問題があるのな…。 悩みが深くなった。 その人のプロフは異常に長くて イかせることへのものすごい自信をこれでもかと書いていた。 彼は会う前から私にいろんな指示をしてきた。 毎日全部のおトイレの動画送って 一日はいたパンツの汚れたところ写真送って 1日一回はおしっこ出るところアップで動画撮って オナニー動画送っ
私は雅子 43歳 新卒でメガバンクに入行して、 夫とは26で社内結婚 同い年。 結婚してすぐ夫の転勤が決まり、 東京に出てきた。 結婚式やら引っ越しやらで 1年ほど専業主婦をしていたが 自分のお金がないのはつらいので 就職活動をした。 大手の証券会社に就職が決まり 給与は1.5倍に増えた。 私は仕事ができたし、 認めてくれる上司もいて楽しく過ごしていた。 でも、子どもが欲しかった。 いや結婚当初はいらなかった。 付き合って半年で結婚したし、 子どもを持つことにまだ
昼職が終わったら化粧を始めて 27歳の美緒になる。 18時 おはよーございまーす。 スタッフには愛想よく。 フリーの客をわたしに振ってくれるかが大事だから。 美緒と申します。 お仕事帰りですか? 今日はゆっくりしていってくださいね。 私の売りはおっとりした癒し系の雰囲気と マッサージのうまさと スパイダーと呼ばれる技。 まぁ簡単にいえは69の体勢での施術。 この体勢での施術をする嬢はほとんどいないから希少価値がある。 もちろんこの体勢になって触ってこない客はほぼい
「医師の診断で、適応障害とのことです。 明日からしばらく休職させていただきます。 ご迷惑をおかけし申し訳ありません。 よろしくお願い致します。うしおだ」 会社を休むことにした。 休みの無い育児の日々が苦しかったんじゃない。 このままばばぁになるのが怖い。 経験人数3のまま人生を終えるのが怖い。 父の死で、私の中に沸いてきた思いはこれだった。 電車に乗っていても、 街を歩いていても、 スーパーで買い物をしていても、 目に入るのはおばあさんやだらしなく太ったおばさんた
「おこずかいちょーだい?」 ゆった瞬間堕ちたなー思ったね。 ここまで堕ちるもんなんね。 あっという間に。 一流と言われる企業で20年働いて、 まじめにキャリア積んで。 キャリアアップを目指して、 真面目にまじめに働いた。 2人目の子供を産んだころから 人生の調子が狂ってきた。 「男の子です。はっきり見えますね。」 とうとう男児を挙げる。 長男の嫁としての役割を果たした。 私は人生における責務を果たした。 もうやるべきことをやったんだ。 わたしは喜びに身を震わせ幸せ