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Sun Is Shiningに関するあれこれ


リミックスで有名に

アルバムKayaに3曲収められているリメイク・ナンバーの2番目です。

オリジナルは1971年にリー・ペリー(Lee Perry)がプロデュースしたアルバムSoul Revolutionに収録され、1973年に発売されたアルバムAfrican Herbsmanに再び収録されたこれです。

もちろんダブバージョンも作られています。

 1999年にはハウスプロデューサーFunkstar De Luxeによってリミックスされ、全米ダンス・チャートで1位、全英シングル・チャートで3位を獲得しています。

ありきたりなど~ってこともないリミックスですが(←ないんまいる個人の感想です)、コアなルーツ・レゲエ・ファン以外に向けたダンスミュージックとしてならこれで正解だったんですね。

という訳でボブが旅立ってから18年も経ってから突然有名になった曲です。本人が活動していた時代には印象が薄かったこのナンバー、コンサートで演奏されることもほとんどありませんでした。

そんな経緯があるこの曲の聴きどころは何と言ってもボブのスキャット(英語圏ではscat singingまたはscattingと言います)です。

Scoobyというフレーズ

曲後半で鼻歌モードで毎日Scooby Do Scoop Scoopだ~と繰り返しスキャットしています。

Scooby?

なんか大昔にどっかで聞いたことあるような気がする言葉やな~と思ってモノの試しにググってみたら・・・見事ヒットしました。

このアメリカ製アニメです。

主人公の犬の名前です。

そして主人公スークービー(Scooby)の決め台詞がScooby Dooby Dooなんです。

この動画↑のラスト(0:58~)をご覧ください。

Scooby Do Scoop ScoopScooby Dooby Doo、偶然の一致とは思えないレベルで似てます。

おそらくボブはアメリカまたはイギリス滞在時にテレビを観ていてこのアニメと遭遇して、フレーズが耳に残たんだと思います。

面白いのはアニメ「スクービー・ドゥー」も実はこのスキャットのルーツではないという点です。

シナトラから借用

スクービー・ドゥーのプロデューサーがフランク・シナトラ(Frank Sinatra)のこの曲を聴いてそこから着想して主人公の名前にしたらしいです。

確かに曲のエンディング・パート(2:21~)で気持ちよさそうにDooby Dooby Doo・・・とやってます。

スキャットと言えば

シナトラが出てきたところで、古いけど「スキャットと言えばこれ」的な有名なやつをいくつか紹介しておきます。

元祖スキャットマンと言えばこの人

このおっちゃんも超有名

日本のテレビ界にスキャット旋風を巻き起こした天才

 もちろんこの方も外せません

ビートボックス的アプローチで大ヒット

 
ボブのスキャット↓(4:01から炸裂)と比べてみると面白いと思います。

ボブが繰り出す七色のスキャットをまとめて一気に聴きたい人にはマニアックなファンの方が作ったこちらのコンピレーション動画↓がお薦めです。

 以上、今回はレゲエの枠を飛び越えて自在にさえずったボブが愛したスキャットに関してあれこれ書いてみました。それじゃまた~

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