母が教えてくれたこと。
今日は「母の日」ですね。
母親に感謝の気持ちを伝える日です。
私の母が旅立ってもう18年になります。
早いものです。
18年も経つと母との思い出も薄らいでいくんですね。
特に子供の頃のことを思い出すには時間がかかります。
私にとっては一番新しい記憶が18年前のことになります。
その頃から「心理学」を学び始めました。
それまでは両親に対して感謝の気持ちを持つなど全くありませんでした。
なぜなら、仕事をしても、家庭を持ってもうまくいかないことばかり。
それを全部、世の中の、そして親のせいにしていました。
でも、心理学を学び、で自分の「心」を知りました。
うまくいかなかったのは誰のせいでもなく自分が原因。
そして、両親に対しても勝手な思い込みがありました。
マイナスの部分にだけ焦点を当て、そのことを恨み、ずっとずっと囚われていたことに気づきました。
ようやく、両親(特に母親)への感謝の気持ちを持つことができました。
その気持ちを伝えたいと、18年前のちょうど今頃、それだけを伝えるためだけに宮崎の実家に帰りました。
まず、今まで好き勝手にやって迷惑をかけてしまったこと、そのことを謝りたい。そして、こんな息子でも見守り続けてくれたことへの感謝の気持ちを伝えようと。
2日も両親と過ごしたのに言えたのはたった一言。
「ありがとう」だけでした。
それを聞いた母親は、泊まったことに対して、もしくは食事のことに対して、多分そのことくらいにしか思えなかったかもしれません。
そして、その言葉を言い放った後、恥ずかしかったのかすぐに実家を出てバスに乗り込みました。
福岡に帰るバスの中、後悔しました。
何に対して「ありがとう」なのかをちゃんと伝えれなかったことを。
だから、今度こそは、次回帰った時こそはしっかり伝えようと。
それから2ヶ月後、弟から電話がありました。
「お母さんがくも膜下で倒れた」と。
福岡から宮崎まで飛行機で帰り、そのまま病院へ。
そこには変わり果てた母の姿がありました。
結局そのまま入院し1か月後に帰らぬ人になってしまいました。
いなくなった悲しさ寂しさもありましたが、
何より言えなかったことへの後悔で胸が切り裂けそうでした。
なんで、あの時にちゃんと
「産んでくれてありがとう。お母さんの息子でよかった」
と言えなかったことを。
翌年、今度は父が倒れ、しばらく父の世話をすることになりました。
母親と比べ、さらに感謝の言葉を言いにくい父でしたが、母のことがあったお陰でので、たくさん「ありがとう」を伝えることができました。
そして、その父もまた旅立って行きました。
その時は後悔の気持ちはありませんでした。
母が教えてくれたこと。
たくさんありますが、一番は
感謝の気持ちはすぐに伝えること。
今日は天国にいる両親に「感謝の言葉」を伝えようと思います。
そして母には
「おかげさまで今こうやって生きています。産んでくれてありがとう」
と伝えたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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