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#講義録・指圧基礎実技 2024.6.26 ~学生からもらった宿題への回答〜

2週間前の授業で学生からもらった質問。

要点は【反動をつけずに減圧する】にはどうしたらよいか、というもの。
その回答となる授業を冒頭に行なったので、記録として綴ります。

実践・反動をつけて体を戻す、をやってみる

◯◯をしないためには◯◯をやってみて、その逆をやればいい。

そう考えて、まずは【反動をつけて】減圧する、体を戻す動きをやってみることにした。
部位は大腿前面、筋肉では大腿直筋がある部位に相当する。
ここは強く押されるとかなり痛いところだ。

大腿前面の母指圧

①反動をつけて体を戻すことと、②反動をつけないで体を戻すこと。
この2つを押してみて、受けてみて比べることで、どう違うのかを体感してもらう。

押されるという感覚的な様子があるので言語化できない部分もあるけれども、身をもって知ることは重要だと考える。
身に危険が及ばない範囲で、敢えて間違ったことをやってみるのも学びにつながるからだ。

両者を行ったあと、学生に聞いてみると「反動をつけて体を戻す」動きは押された筋肉が緊張してしまうし、いやな感覚が残ってしまうという意見が多かった。

シェア・その時、起きていたのは何か

わざと【反動をつけて体を戻す】ことをしたときに、自分の体に何が起きていたのだろうか。それが何なのか。
2,3分、自分で考えてから数人に発表してもらった。

・手を離すときに、体が前に倒れた
・手を使って体を戻そうとした
・押してる指で戻そうとした…

このような意見が出揃った。
一歩引いて、それでは【反動をつけないで体を戻す】ときは何をしていただろうか?

さっき、実際にやって比べてみたはずだ。
それを言語化することで自分の血肉になると考える。シンプルに考えて反動をつけてしまった時の逆をやればいい。授業では何人かに自分の感じたことを言語化してシェアしてもらい、そのあとに実践してみた。

…それが何だったのか、この記事に記すことは控えておく。
答えは一人ひとり違うという側面もあるし、身体感覚を伴うものは文字づらだけ見てアタマで認識してできるものではないからだ。

体感を伴うものは経験してこそ。そこに対面授業の価値があると思っている。

physical, mental, spiritual and social well-beingに生きるお手伝いをしています。2020.3に独立開業しました。家族を大切にし、一人ひとりが生き生きと人生を楽しめる社会が訪れるといいなと思いながら綴っています。