日記11/3
小説を書き出そうとして、なかなか書き出せない。いくつか断片は用意している。それらをつなぎ合わせるイメージをしているのだが、そもそもその構想自体が間違っているのではないか? 結果としていいものを作るスタートを切れていないのではないか? という疑念が沸いてきて、手を止めるようなイメージ。
今日は雨が降らず一日良い気候だった。自室に一匹の蜘蛛と、一匹の蝿がいた。虫は、暑さや温かさのさかんなときにはそれほどわかず、人間にもちょうどいいと感じるところでよく沸いている気がする。生物全体として、何となく、適温というのがあるのだろう。その上で、ニッチな領域を探すかのようにして、生物圏が温度帯によって広がっている、だが元々自分が存在したいであろう温度帯は、どこかにあるんだ。それは秋の終り頃の気温で、皆そこに向かって、あるいは後ろ髪を引かれるようにして、通り抜けてしまうのだろう。
スーパーの一番安いおにぎりを買って、家に帰って食べて、そのまま寝てしまった。