旅立った君がくれたもの
「いらっしゃい、今日からうちの子だね」
そう迎えたのは今から19年前。
ふわふわでもふもふの君は、掌に収まってしまうほど小さくて、見知らぬ街に足を踏み込んだかのようにおそるおそる歩いていたね。
わたしよりも一足先に大人になっている君は
まるで、部活の先輩のようにわたしを可愛がってくれていたのかな。
「ただいま」と帰ると君がいることが当たり前だったのに …
長い年月を掛け、君はわたしとの日々を
旅していたのかな。
そちらの国でも楽しく元気に走り回っていてね
ありがとう 、パシャ。