新国立劇場バレエ『コッペリア』鑑賞録#2(木村&福岡ペア)
新国立劇場バレエ『コッペリア』の2日目を観てきました!
今日も、すごく素敵な舞台でした。
1日目との違いや、キャストについて、感想を書いていきます。
プティ版コッペリアを2回観て・・・
映画でも舞台でもそうなのですが、そもそも個人的には同じ舞台を2回観ることはほとんどありません。
そんな中、プティ版コッペリアを2回観て、1回目に気づかなかったこと(勘違いかもしれませんが)が2つほどありました。
1つは、第1幕、第2幕、あと普通は第3幕に向かうところで、全て同じワルツがかかっているのですが、第2幕が始まるところだけ、曲調が違うんですよね。第1幕、第3幕はおもちゃのような、人形劇のような、ポルカ調というのでしょうか?アコーディオンのような響きの音楽なのですが、第2幕のところだけ、通常のクラシック版のワルツなのです。
舞台のセットも、第1幕と第3幕はグレーの箱のようなセットですが、第2幕は、ちゃんと(?)コッペリウスの家の中なのです。なんだか、第1幕、第3幕は人形劇、第2幕だけは現実世界を観ているような感じがします。
バレエ『コッペリア』の主人公はスワニルダとフランツのカップルなのですが、プティ版はコッペリウスの方に焦点を当てているようですね。
第1幕はスワニルダとの出会いと恋、第2幕はコッペリアとの幸せなひと時、第3幕はすべてを失う。違うかな?
それと、もう一つ、気づいたのはコッペリアの人形は、キャストごとに違うのか?という点です。初日の記憶はあいまいなのですが、なんだか前髪も顔立ちも違うような気がして。。あ、踊ってる場面の方のコッペリア人形です。そうだとしたら、すごいですよね。コッペリアの衣装も、扇子と襷(?)の組み合わせも可愛いし、細部のこだわりを感じました。
キャストについて
今回のキャストは以下の通りです。
スワニルダ:木村優里
フランツ:福岡雄大
コッペリウス:山本隆之
まず、スワニルダの木村優里さん。
出てきた瞬間から、顔の小ささにびっくりでした。スタイル良すぎですね。。そして表情がとっても豊かで可愛い!スワニルダのおてんばでちょっと調子者な感じがすごく伝わってきて、見ていて楽しかったです。フランツの福岡さんやコッペリウスの山本さんに甘えている感じも、いい感じに出ていて、可愛かった!
次に、フランツの福岡雄大さん。
福岡さんは、本当に王子の風格が消えませんね。スワニルダやほかの女の子を弄ぶ、初恋泥棒という感じがしました。テクニックの安定感もすごいですね。流石プリンシパル!第2幕の、山本さんとの掛け合いがすごく面白くて、ずっと笑ってました。
そして、コッペリウスの山本隆之さん。
もはや、コッペリウスというよりは"山本さん"を観ている、ような感じで、とても自然でした。初老の、哀愁漂う紳士という雰囲気がぴったり。第1幕の時は、かなり気難しい感じなのかな?と思ったのですが、第2幕のコッペリアへのまなざしが、愛情の深さが現れているようで、心がぎゅっと締め付けられました。
全体的に、今回のキャストの皆さん、普段からすごく仲がいいんじゃないかな?と感じるくらい、息がぴったりだったと思います。特に、第2幕の福岡さんと山本さんの掛け合いが面白かったのです。役と、それぞれのキャラクターが、ぴったりな感じがしました。
おわりに
2日目を終えて、1日目では通常の『コッペリア』の印象の方がどうしても強くて、少し違和感があったのですが、その違和感は消えました。これが、プティ版の『コッペリア』なんだなと、素直に受け入れられた感じがします。ちょっと無機質な感じとか、不思議な印象がある洒落た動きとか、むしろ、現代にはよく合ってるんじゃないかな?と。4日目は観ることができないので、残念ですが、明日の3日目はしっかり観たいと思います!
キャストの皆さま、お疲れさまでした!
素敵な舞台をありがとうございます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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