新国立劇場バレエ『コッペリア』鑑賞録#3(池田&奥村ペア)

新国立劇場バレエの無料配信も3日目となりました。
今日も楽しかった…!

感想を、記録していきます。

公式サイトはこちらです。

では、参りましょう。

事前知識ありで観たプティ版『コッペリア』

突然ですが、皆さんはバレエは事前知識ありで観た方がよいと思いますか?
それとも、なしで観た方がよいと思いますか?

個人差があると思いますが、私はどっちも好きです。

事前知識ありとなし、どちらも経験したいと思うと、同じバレエを何度もみなければなりません。それは時間やお金の縛りがある中では難しいのですが、今回はGW、加えて、無料配信ということで、同じバレエを何度も観ることができる機会でした。(本当にありがとうございます!)

さて、事前知識とは何かという話になりますが、ここではプティ版コッペリアとは何ぞやということが、なんとなく分かる状態ということにしておきます。

まず、事前知識なしの良いところは、何にも染まっていない「自分の感覚」で観ることができる点です。だれかの感想や意見を聞いてしまうと、自然と思考が偏ってしまうのですが、事前知識なしではこれがなく、「自分の感覚」で観ることができます。大事なことですが、「自分の感覚」は、「間違っててもいい」のです。この「間違い」を感じられるのは、無知の状態の特権です。

そんなわけで、1日目はこの事前知識なしの状態で観ましたが、3日目は、1日目と2日目を観ている、かつ、公開されているインタビューなど、色々と情報を得たうえで観てみました。

3日目観てどうだったかというと、知識を確認するような感じで、観ることができました。フランスのエスプリとか、スワニルダとフランツの性格(感情)の差、またコッペリウスのテンションの変わり方など。ただ、ここに書くとインタビューの言葉そのままになってしまうので、控えておきますね。

インタビューはこちらからご覧ください。

事前知識ありもいいけど、自分の言葉で話せなくなってしまうのは、ちょっと悲しいですね。でも、伏線回収のような感じで、とても楽しく観ることができました!

キャストについて

今回のキャストは、以下の通りです。

スワニルダ:池田理沙子
フランツ:奥村康祐
コッペリウス:中島駿野

まず、スワニルダの池田理沙子さん。
どうでもよいと思いますが、私は彼女とたぶん同い年です。(本当にどうでもよい)それもあって、新国のダンサー。の中では、一番応援している人と言えます。池田さんは、(いつもですが)とても可愛かった!表情と動きがとても柔らかくて、初々しい感じがします。なんだか、まだまだ上に行けるような、可能性をいつも感じられるんですよね。ずっと楽しみな気持ちで観ることができる人です。
あ、スワニルダの話でしたね。スワニルダ、とても似合ってました!(薄い)特に、フランツに対して起こった時の仕草が、とても可愛くて、微笑ましかった。(可愛いしか言ってない)

次に、フランツの奥村康祐さん。
奥村さんは、先日、『くるみ割り人形』のネズミの王様を踊られていた時から、気になっていたダンサーです。その時感じたのは、「あれ、この人は相当お調子者だぞ」ということ。(失礼)配役を観た時から、フランツ絶対に似合うだろうなと思っていましたが、思った通りでした。動きも機敏で、見ていて清々しくて、とても楽しませていただきました。男性ダンサーの中では、推しの一人ですね。

そして、初日に続いてコッペリウスの中島駿野さん。
初日の時も感じましたが、相変わらず素敵なフランス紳士でした。
プティ版のコッペリアでは、時々観客に向かって「わざわざ」丁寧に説明する仕草が出てくるのですが、その時の表情がいいですね。あと、細かいですが、グラスに入ってるワインを捨てるときの仕草と表情が好きでした。それと、ちょっとひょうきんな感じの追いかける動きとか。コメディ感がいい感じに出ていて、味があったと思います!

おわりに

さて、新国立劇場バレエ『コッペリア』の配信は、あとラスト5/8(土)が残っていますが、私は残念ながら観ることができなさそうです。
ここまで来たら、最後のキャストもとても観たかった…!絶対ワクワクしてみることができたのに…!まあ、しょうがないですね。

今回のプティ版『コッペリア』のように、踊る部分よりも演技のような部分が多いバレエは、実は苦手でした。でも、この3日間プティ版『コッペリア』を堪能して、演技の良さに気づけた気がします。『ロミオとジュリエット』とか、『カルメン』とか…今まであまり観ていなかったバレエも、観てみたくなったな。バレエの世界を広げていただいて、ありがとうございます!また、このような配信だと、キャストの表情までよくわかるので、作品との相性も良かった気がします。

総じて、とても楽しいGWにしていただいて、新国立劇場バレエの皆さんには、感謝でいっぱいです。
今日のキャストの皆さま、お疲れさまでした!
ラスト一日も、素敵な舞台になりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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