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襖2センチから覗く幸せ。

ただいま午後1時。
これはお昼時の仲居の休み時間。いわゆる中抜けと呼ぶもの。

昨夜は旅館を出たのが21時頃で、その後その日の復習をして
バタバタと23時ごろに就寝。
今朝は寮の送迎が7時前ということもあって6時に起床。

朝の仕事を終えて今に至る。
ヘトヘトというわけではないけれど、
高価な器、お客様への対応など神経はすり減る。
あとは着物で立っているからか腰痛がすごい。
それでもすごく素敵な仕事だと思う。

パントリー内もとにかくいつも毎日綺麗にするから
汚れが見当たらないし、曇りもない。
日々の忙しさにかまけて、今日くらい、と思ってしまいそうだが、
そこは一流。その1日が溜まっていく。その通りだ。

あとは仕事の効率化が素晴らしくすごくて、
とてつもなく勉強になる。
効率の良い仕事の仕方は気持ちがいい。
とても勉強になる、パズルみたい。
そういう仕事をする中でやはり、あたふたしがち。
完璧にしたくて慌ててしまうのだ。

だから、今日は落ち着いて周りを見ながら、
スマートに無駄な動きなく。

ただただ楽しみなのだ、新しいことを知ることが。
ただただ幸せで仕方ないのだ、お客様の笑顔を見れることが。

わたしのいちばんの幸せは、
一番最後にお客様をお見送りをするところである。
なんだか胸が爽やかに、でもいっぱいになる。

まだまだ始まったばかり。
襖を2センチも開けてないかもしれない。


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