パートナーとの熱は冷めるのか?
「恋・結婚の賞味期限は◯年」
よく聞く話だ。検索すれば、恋愛のメカニズムや、脳科学者の見解など、マンネリ・離婚対策が散見される。果たして本当なのだろうか。
賞味期限は無期限か…?
夫と付き合ってから、自分or夫の熱が冷めた記憶がない。
現在、付き合って5年半年弱、結婚して1年半年弱。賞味期限を感じないのは、月日が短いからか?
熱が冷めるってなんだ?
私が想像する「熱が冷めた状態」はこんな感じ。
最初は頻繁に連絡をとっていたのに、なかなか返事が返ってこない。
最初は定期的に会っていたのに、気がついたら自分から誘っている。会ってもそっけない。
試しにChatGPTに質問した。
「パートナーとの熱が冷めた状態を、26歳にわかりやすく教えてください」
つまり興味関心が薄れる・あまり楽しくない・距離が遠く感じる状態のことだろう。
ぬるま湯の半身浴
振り返って気がついた。「熱が冷める」とは、以下2つの条件が揃った場合に発生するのではないか。
沸騰さながら高温状態から、低温に変化する
2人の温度変化速度に、差が生じている
夫はどう思っているか知らないが、私の体感、温度変化が少ない。変化速度に違和感を感じたこともない。
例えるなら、ずっと入っていられそうな半身浴。
温泉をイメージするとわかりやすい。一定の温度と水量が保たれるように、チョロチョロお湯が注がれているイメージ。
適温・適量で快適に
思い返せば、最初から安心感と居心地の良さが強く、驚いた記憶がある。
結婚後も同じ。新婚ほやほや、同棲ウキウキ期間なし。今日も平和に半身浴。逆に、こんなに冷めないこともあるんだな、としみじみ思ったりする。
初期から今日まで、適温・適量が保たれているのは、①夫のマイペースさ②勝手に高温にならないこと、③期待しないこと、が鍵かもしれない。
マイペースな夫
夫は、自分の幸せに忠実な人だ。
初期の初期から、無理して彼氏らしく振る舞おうとせず、自然体。マイペースに、しかし変わらぬ熱量で、コミュニケーションをとってくれている。
初期のLINEや会話と、今の内容はそりゃ違う。でも受け取る熱量は同じ。程よいお湯がずっと注がれている。
夫は、自分にも私にも誠実なのだろう。だから、私も肩の力を抜いて、自分のペースで過ごせる。
勝手に高温にならないこと
私は、夫と付き合う前、こんなことを考えていた。
トキメキではなく、そもそも尊敬できる人か
カップルにならずとも、人間関係を続けたい人か
勝手に高温状態にならないため、もしくは、自分や世間の思い描く「カップル」を押し付けないための自戒である。
期待しないこと
初期の頃から、良い意味で期待しないようにした。夫も私に期待していないと思う。
がっかりするのは、自分の思い通りにならないから。つまり勝手に期待しているということ。
仮に、自分の思いと違うことが起こっても、理由を説明してもらえば案外納得できるものだ。そして、発見も多い。
丁寧に熟成させよう
最初は全てが新鮮。ただし、表面的(表面的=悪ではない)。
今は、夫との暮らしは日常そのもの。ただし、深みがある。
例えば、読んだ本について、反対意見でも臆することなく、意見交換する。消灯後、手ぶらで、◯時間も語れそうなくらい盛り上がる。
見方によってはこちらの方が熱い。友達関係なら、間違いなく、激アツだ。
まだまだ5年もの。心地よい温度(熱量)、湿度(親密さ)、細菌(誠実さ)に気をつけながら、ヴィンテージワインのように熟成させたい。
余談:ぬるま湯エピソード(逆に高温か?)
付き合って1ヶ月にして白熱議論
泊まるか否か決定するための試験制度※導入や、喧嘩発生時の対処法を定めるために、何時間も議論したのはおもしろエピソード。ちなみに、喧嘩発生時の対処法は今日まで未発動。
※予め用意しておいた1~4の番号を用いて自分の気分を宣言し、番号の組み合わせで宿泊を決定する制度。
卒論、研究
大学時代、夫の研究内容に詳しくなるほど、発表練習を聞いた。私も夫の家でよく卒論執筆をした。就活もお互いアドバイスしながら進めた。
最初から、空間を共有しつつ互いに自由に活動することが多く、一緒に暮らし始めても違和感がなかった。
婚前契約締結
結婚後の資産管理、離婚時の財産分与、家事などの分担について、法律事務所のHPを参考にしつつ、結婚前に文書化。
友人には大層驚かれた。だけど、今後何か発生しても、話し合える人だと分かっているのは心強いと私は思う。まあ、結婚前から離婚を想定するのは熱々だったらできないか笑
謝辞
今回も珈琲次郎さんの企画に参加しております。考えるきっかけをありがとうございます。