飲みの場の苦難
酒がムリになったのか、クラブミュージックに飽きてしまったのか、デカい音楽の中で大きな声で喋り続けなければいけない状況に体力が耐えられなくなってしまったのか。夜の街に集まる人たちを最近はなんだか眩しくて見ていられない。いやみんな若い、年齢ではなく。
自分も学生の頃は毎週クラブで朝まで酒を飲みながら、踊る人たちを見るのが好きだった。今は1人、気づいたら群衆を遠くに眺めながらすみっこで唐揚げと人に奢ってもらったハイボールをつまんでいる。これでは家にいるのとおんなじだ。
夜遊びで1番憂鬱な瞬間は、朝帰りの電車だ。酒で歯の裏はザラザラだし、冬は暖房で眠さが増すのに家に着くまで自分の足で帰ることを考えなければいけない。
酒を飲んだ日に自分の体調のコンディションの悪いと、バッドに入ってしまう。だいたい、「酒の席だからできる話」って何なんだよ。酒の力がないと言えないようなことは、本当は酒を飲んだって言わない方がいい話に違いない。
そんな夜遊びの酒疲れは結局、毎回素敵な人との出会いで帳消しされる。だから私は飲みの誘いは断らない、が学生の頃の自分ルールだった。しかし、自分にはもうオールする体力はまずないし、酒を飲むとその後の編集作業の効率が悪くなるし、翌日の予定に響くのが問題だ。社交的な場は飲みの場ではなく昼間にノンアルでやソフドリで、という風習がもっと増えたら嬉しい。エスカレーターがまだ稼働していない早朝の駅の階段を登りながら、そんなことを考えている。
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