[育児]離乳食相談を受けまくった話
むすめは離乳食を食べなかった、というか、一時期は金切り声で嫌がっていた。
昨今はいろんな情報が簡単に手に入り、離乳初期からの鉄分、とか、母乳だと貧血になりやすいとか、気をつけた方がいいことをたくさん知ることになった。
心配なのもあり、市の栄養相談やら、有料の離乳食講座など出まくっていた。
5ヶ月で離乳食を始めて食べないむすめのことを初めに相談したのは、5ヶ月時点での電話相談。
「食べないんですけど…」
「スプーンをキャラクターにしてみましょう!」
「休んでもいいんでしょうか」
「せっかく始めたのだから休まないほうがいいですね」
と言われ、キャラクター?ってと半信半疑でワンワンのスプーンやら、おさるのジョージの食器にしてみた。
もちろん効果はなかった。たぶんまだキャラクターなんて認識する時期じゃなかったと思う。
次は6~7ヶ月健診の栄養士の栄養相談。
食べない、ベビーフードを使ってもしんどいと相談すると、
「ベビーフードもいいですけど、お母さんの味を(ニッコリ)」
と言われ、半泣きで帰ってきた。
7ヶ月ころすでにはいはいをしていたむすめ。
動くと食べるようになると言われるが、嫌がるばかり。嫌がり方がどんどんひどくなってきて、いよいよ病む。誰かに休んでいいと言ってほしい、栄養は大丈夫なのか、鉄分は?ほんとに心配な日々だった。そして夜泣きのピーク。
みんなの食べるという「ハイハイン」すら口に入れると怒る。
市の栄養相談に相談した。
午前中体を動かして遊ぶ(お腹を空かす)
スプーンをキャラクターにする(まただ)、素材を変える
お弁当箱に詰めてみる
外で食べてみる
椅子の位置を変えてみる
半信半疑ながらも、全部端から試した。
スプーンももともとあった金属、シリコンに加えて、木、プラスチック、大きさもいろいろ買った。
生活リズムを整え、午前中支援センターなどにでかけた。
結果もちろん食べない。というか、午前中遊んだら昼に疲れすぎて食べるどころではなかった。
休んでもいいかも聞いたところ
「食べないことを前提に毎日してください。見て慣れることもあります」
見て慣れる…ねえ。
「味つけたりもしてみたんですけど」
「一度味つきになったら戻れない」
いや、戻るも何も…食べてないから素材の味知らんし…。
「残りは食べればいいのでは?」とも言われた。
そう、食べていた。でも、もう食べたくなかった。
用意して食べなかったものを食べても、全然おいしくなかった。
相談すると、やることが増え、しんどい。
しかもなんの効果もない。
さらにその頃夜泣きのピークでもあり、心身ともに疲れ果てていたわたしに、
「食べれば寝るようになります」
と言ってくる保健師もおり、眠い、食べさせたい、でも食べない、だから寝ないんだ、とどんどん病んでいった。
決して誰も「休んでいい」とは言ってくれなかった。地獄の日々だった。
寝不足もあり、食べない毎日に心配・イライラするわたしに夫はひたすら冷たかった。
それから少しすぎた9ヶ月頃、突然食べるようになった。
半分がやっとだったベビーフードのセットを、いきなり完食するようになった。
突然。
何でも食べる。
ああ、これで楽になった。
それもつかの間、今度はパンとうどんしか食べない期。
そんなころに市の11ヶ月健診。もう栄養相談はいらない、と言ったけど、わたしの気持ちは無視され、もちろん栄養相談に回された。ベテラン栄養士。
「何食べるんですか?」
「うどんとパン…」
相談する気もなかったので、空虚なやり取りの後、
「卒乳されてはどうですか」
「卒乳はしてもいいんですけど、食べないし、欲しがるので…。食べるようになったら授乳回数減るんですよね(当時5~6回)」
「母乳やめたら食べるのか、食べたら母乳やめれるのかは、鶏と卵のようなもので。やってみないとわかりません。半分くらいの子は食べるようになります」
半分…微妙。
やってみないとわからないって、母乳やめて食べるようにならなかったら、どうするんだよっっ!!ミルクっていうけど、今更ミルクって飲むかどうかわからないものに頼れるかっ!
ぐったりして帰宅。もう相談するのはやめる。と思った健診日。
相談して食べなくてを繰り返し。嫌がる様子を話すと、感覚過敏の障害を疑われた。
他の食育系離乳食講座で相談したときは、「パンうどんバナナは、噛まなくていいし味があっておいしいから、白ごはん食べなくなる」と言われたこともある。
じゃあ、今何も食べさせないほうがいいってこと…?
1歳の予防接種のとき、かかりつけ医に
「パンとうどんしか食べない」
と同じ相談をした。
そのとき、
「好みは必ず変わる。今は食べるものを食べさせていたらいい。今の体格が維持できていたらいい」
と言われた。
体格とはいえ、もうそれほど体重もぐんぐん増える時期でもなく、微増微減を繰り返していた頃だったので、その旨言うと、グラフをみて、1歳半くらいまでに微増微減を繰り返してこれくらい増える、体重は当時9.5キロだったが、9キロを割るようなら相談。
母乳も、すぐ慌てて止める必要はない、栄養を補う役割もある、と言われた。
結局のところ、総合的に、大きくなっていて、元気だったら問題ないということなのだ。
「白ごはん食べなくなる」と言われたむすめ。
あまりパン好きじゃない期もありつつその時期が過ぎたらまたパンを食べ。白ごはん好きじゃない期と白ごはん期を交互している。
「味つけたら味なしに戻れない」と言われたりもしたが、野菜の蒸したのなんか好きでよく食べる。
要は好みはすごく変わる。二転三転。かかりつけ医の言うとおり。
栄養足りてるかは正直わからないけど、元気だ。むすめは大して食べなかったけど、ずっと元気だった。ハイハイで一日中部屋を這いまわっていたし、今でも散歩でずっと歩き回り、すべり台登ったり降りたり繰り返している。あまりに動くので男の子と間違われることもしばしばだ。
もっと自分に、むすめに自信を持たないといけなかったのだと思う。
今ならわかる。
休んでいいかどうかも、休んだってどうってことなかったと思う。
だって食べてなかったんだから、休んだも同じだった。特に5ヶ月の頃の始めたばかりの頃なんて、やめて仕切り直しても全然問題なかった。
目から慣れる?って、そういうレベルの話ではないだろうと思った。
今やスプーンは売るほどある。替えができたというくらいの価値しかない。
どのスプーンだと食べる食べないなんて、今のところない。
朝動いたら、っていうのは、今頃の年代はそうかもしれないな、と思う。7か月の頃だと、朝動いたら疲れちゃうし、疲れたら余計母乳になっても仕方ない。
よくきく
「ベビーフードでいいんです」
と言うのも言われた。
ベビーフードだって、食べるならなんだっていいと思う。
でも食べない限りは、心配だし、辛いし、何も楽にならない。
ベビーフードで楽になるのは、
ベビーフードを食べてくれる場合
ベビーフードを開けただけで全部ペロッと食べてくれる場合
だと思う。
ベビーフードを小分けにして冷凍して…なんてしてたら却って手間。
食べないのは、作ろうがベビーフードだろうが辛いのは同じだ。
母乳のせいで、お腹いっぱいで食べれないんだ、わたしのばか、と授乳しながら泣いたこともあった。
食べるようになった理由はわからないけど、去年の写真を見ると、むすめは丸々ムチムチだ。たぶんお腹いっぱいだったんだろう。
相談して、相談して、それでも食べなくて嫌がって。
わたしのせいだろうかと本当に悩んだけど。
母親のせいじゃない。工夫が足りないせいじゃない。決して味のせいなんかではない。
食べるようになり、また何度か食べない期を迎えてはまた食べるようになり。
子どものタイミングだ。
理想どおり行かないの辛いですよね、と相談して言われたこともある。
理想どおりじゃないから辛いんじゃない。
食べないのは心配なのだ。
栄養相談でわたしは何を言ってほしかったのだろう。
これだけ大きくなって元気なら大丈夫。
でもこんな症状あったらひょっとしたら栄養足りてないかもしれないからお医者さんに言ってね。
こんなことかな。