私は5歳の時、家出に成功し、計画に失敗した、という話し
今日から6月に入りました
突然なんですが
下の子は先月誕生日を迎えて5歳になりました。かわいいですが言葉使いがママに似てきて、娘はママの真似をして私を叱ってきます。最近、娘もしっかりしてきました。
今日は私がそんな娘と同じ5歳の頃に体験した、家出に成功し、家出計画に失敗したという話しをしたいと思います
私は九州大分県南部の田舎町で生まれ育ちました
両親は共働きだったので保育所に預けられてました。
計画は預けられていた保育所で行いました。計画者は友人2人、私含めて3人でした。
一人は私の家の近所に住む幼なじみで、かあくんといいます。今も付き合いがあります。
もう一人は地元の駅の近くに住んでいる友人でした。なぜ彼がいたのか謎だったんですが、多分、今おもえば
駅の近くに住んでいたので電車の情報を持っていたからだからだと思います。
地元から四国行きフェリーに乗っていく最短のルートは電車で行くのが一番でした。地元の駅は無人駅だったのでお金のない子どもにとって移動手段としては最高でした。そのため、駅と電車の情報は重要でした。
わたし達は緻密な計画を密かに紙に書きながら進めていきました。まだひらがなは、書けなかった気がするので絵を書いていた気がします。
当時、お金を使うという考えはなかったので、このミッションにとって最重要な事は[大人に言ってはいけない、大人に見つかってはいけない]という事でした。
さらに、四国に行っても家に帰ってくる事は頭には無かったと思います。
ただ、私たちは九州から海を渡り四国という異国へ旅立つ夢と希望に溢れてました。
まずは、決行日を決めました。
決行日は保育所に預けられていなかったので日曜日だったと思います。
目的地までのルートを決め
あとは持っていくものを決めました。
そして、待ちに待った家出の実行日です。
持っていくものは、各自、おにぎりを作り、リュックに入れます。
緻密な計画で決めた持っていくものは、おにぎりだけでした。いらない物を削った結果なのかどうかは定かではありませんが
おにぎりだけをリュックに入れて、家の人に見つからず私とかあくんは合流し家を出る事に成功しました。
まずは、家出に成功です!!
まず最初の目的地は地元の無人駅です。そこには3人目の計画者の友達が待ってます。そこまでは徒歩です。駅について電車に乗り込んでしまえば1時間くらいで、四国行きのフェリー乗り場が近くにあります。
しかし、最初に乗り込む無人駅までが結構ありました。4キロくらいある峠を抜けなければいけません。でも当時の私たちには距離が遠いという感覚はありませんでした。
九州から四国という異国へ、夢と希望を抱きながら私とかあくんは、ひたすら歩き続けました。
そんな時でした。急に私達の横に見覚えのある車が止まりました。
かあくんと合流して歩き出してからから20分くらいしかたってなかったと思います。
車を運転していたのは私の父でした。
私たちの計画は、ものの数分で失敗に終わりました。
近所の人から「あんたんとこの子がどっか行きよるで、」と、家に電話があったそうです。
田舎なのでだいたい顔見たら何処の家の子かわかります。
私とかあくんが2人で歩いているのを目撃したひとが、家に連絡をしたそうです。
父に確保された私とかあくんは、父にもう一人、一緒に行く予定にしている友達がいると伝えると、彼が待ってたらいけないからといって駅の近くに住むもう一人の友達のとこまで車で連れて行ってくれました。
家まで行くとその友人は、この日の計画は頭にはなかったみたいで、散髪に行ってました。
本気で実行してたのは私と、かあくんだけでした。
私とかあくんは、家に返されました。
私の家には、かあくんのお母さんが泣きながら待ち構えていてました。
かあくんはお母さんに何度も殴られました。かあくんの親戚が四国にいるから、おばちゃんは、かあくんが主犯者だと思ったんだと思います。
「どちらかというと自分が主犯者なのになぁ」と思いながら、私は他人事のように遠くから見てました。
かあくんは泣きながらお母さんに殴られ、
私の父は、かあくんを殴っているおばちゃんを止めてました。私は遠くからみているだけでした。
しかも、ニヤニヤ笑っていたような気がします。
なかなかひどい5歳児ですね
ニヤニヤしている私に気づいた父は「お前も一緒ぞー( *`ω´)」とかあくんを殴るお母さんを止めながら怒鳴ってた気がします
そんな感じで
私達の冒険は失敗に終わりました。
というお話しでした。
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