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マラソンリレー参加
1周2.5km×2回=5km
実験した甲斐あり
先月末に参加が決まってから、あーだのこーだの言っていた会社で参加するマラソンリレー。本番の日が来てしまった。昨日の夜は早めに布団に入ったけれど緊張で寝付くまで時間がかがった。今日でやっと緊張感から解放されるという気持ちと、本番が来てしまったという気持ちで会場に向かう足取りが重い。
会場に着くと想像以上に本気で走りに来たばかり。場違いすぎてより気持ちが重くなる。でもすれ違う人の中には1周2.5kmなんてムリムリ、と後ろ向きな話をしている方がいて安堵した。会場が広すぎてなかなか辿り着けず、時間ギリギリに待ち合わせ場所にたどり着いた。不安と緊張が一気に高まり、来ただけで褒めてほしいと思わず口にしていた。
陸上競技なんて縁遠いので、待ち合わせ時間がだいぶ早い意味が分からなかったけど、どあやらアップをするのが普通らしい。歩いたり走ったりとそれぞれが思うように準備をしていた。
ぽけーっとしていて気がつくと、もうそろそろマラソンリレー開始の時間。緊張感から逃れたくて早めに走らせてもらうことにしていたから、一気に緊張感が高まってきた。スタートの合図とともに団体でわーっと各チームが走り始めたと思ったら予想だにしないほどの早すぎるペース。こんな中で走るのかと辛くなりながら順番を待つ。第一走者の方が戻ってこないなと皆で探していたら、第二走者の方が走り去っていきみんなでビックリ。
やばいやばいと待機場に向かって、くるぞくるぞと前の走者の方を待つ。お互いにしっかり見つけることができて襷をもらい、ワタワタと走り出した。周りのペースが早すぎて自分のペースが分からない。コースも分からないからペース配分ができない。途中にあと何キロとも書かれてないから、とにかく必死に走るしかない。後ろからどんどん抜かれる。体力はないしペースを上げることはできないけどちょっと悔しい。序盤ですでに歩いている人がいる。せめて歩くのだけはやめようと思うけど息が苦しい。
あと少しあと少しと言い聞かせながら何人か抜けた。通常ならこんなペースでは走れないけどアドレナリンが出ているんだろう。自分の前に走っていた方々が早すぎて、あまりに遅すぎるのは恥ずかしいという思いもある。なんとなくそろそろスタートした位置に戻れそうな景色になってきてとにかく走った。
歩かず転ばす次に襷を繋げられた。苦しい。息が苦しい。実験で走った時はこんなペースで走ってないもの。でも最後まで走り切れて良かった。腕時計でなんとなくタイムを見ながら走ってみたら11分台だった。自分としては本当に頑張った。周りの人もこんなタイムで戻ってくると思ってなかったからビックリされた。でも自分が一番ビックリしている。
実験の甲斐があり、絶対に1周は走り切れるという自信があったのが良かったらしい。やっぱりシュミレーションは大事だわ。走り終わりは息も絶え絶えでしんどかったけど、その後は役目を終えた開放感でめちゃくちゃ元気になった。もう一回くらい走れそうだというくらいに。
とりあえず1人1回走り終わってみると、正直制限時間内に走りきれないだろうと思っていたのに、全員が思わぬペースで走っていてびっくり。なぜそんなに体が動くのだろうか。ただ後輩1人がめちゃくちゃばてていて体調が悪そうだった。なかなか回復しなくて倒れられても困るから、1周しかしない予定だったけど代役として2周目も走ることにした。1周目を早めに走らせてもらったから休憩は十分取れている。周りの人は心配してくれたけど、辛そうな後輩に走らせるのはさすがに気が引ける。めちゃくちゃタイムが遅かったとしても、自分が走った方が倒れる心配が少ない。
ゆっくりでいいからね、と言ってくれる言葉を聞きつつ2周目スタート。走るとはいったものの自分でも走れるか確証はない。ただ実験で休まずに5km走っていたから倒れはしないことは分かっている。代役として走ったからには遅くてカッコ悪い姿は見せられないなと、なかば意地になって走った。1周目より足が重くて進まない。けどコースはなんとなく分かっているから気持ちは楽だ。走り終わったら倒れるだけだからとひたすら言い聞かせて、なんとか走り始めのペースを保つ。
チラチラ時計を見ながら、できれば1周目の記録を越したいなんて欲が出る。あとは倒れるだけだからともう一度気持ちを引き締める。すでにゴールしているチームがいくつもあるから、最初に走った時よりも人が少ない。全体的になんとなくペースも遅くなっている感じがする。あの人は抜きたいな、あの人に抜かれたななんてことを繰り返しながら最終コーナーへ。交代スペースまでが近いようで遠くてなかなか辿りつかない。最後の力を振り絞って走り切り、今回もなんとか襷を繋げた。
タイムはたぶん1周目を越せた。多分10分台で走れたと思う。文化部出身のど素人として本当に頑張ったと思う。自分で褒めるなよと言われても、本当に頑張ったもの。参加が決まってからさんざん文句を言っていた。自分で参加を決めたくせに、1周しか走らない宣言をしてカッコ悪すぎるのが引っかかっていた。先輩は最大4周走っていたけどチーム全体の平均は2周だったから、自分で参加表明をした身としては迷惑をかけないで終えられたと思う。
1周目走りきれたのも2周目走ろうと思えたのも、事前に実験的に走ってみたことで少しだけでも自信がついたからだった。やっぱりやってみて良かった。全力で走って先輩をビックリさせられたのも良かった。どうやら携帯をポケットに入れながら長ズボンで走るのは、走りにくいらしい。勝手に心残りなく今日を終えられて良かった。ちょっとした場面ではカッコつけたいんだなという自分の一面も分かって良かった。
来年はもう走りたくないけど、心も体もスッキリしていい1日だった。
皆さん、お疲れ様でした。