すてきな文章が書けそうな日曜日
SNSが出始めの頃、たしかmixiでコミュニティなるものがあったと記憶している。そのコミュニティでは、何かコメントするわけでもなく、ただ自分を語るプロフィール的な役割として入っていたように思う。多くは「〇〇が好き」というもの。
その中で、特にお気に入りだったのは「子のつく名前」というコミュニティである。なんと単純。そういう人のくくりかたってあるんだ、と妙に感心した。
最近、自分よりも10歳ほど若い人たちと仕事でやりとりをしている。多くの若者の名前を目にするのだが「子のつく名前」の人はほぼいない。そりゃそうか。なんとなく寂しいような気もするし、そうでもないような気もする。
そんなことを思いながら、ふと本棚を目をやる。
茨木のり子、田辺聖子、長谷川町子・・・!?
えっ。めっちゃいるくね???
ささーっと見ただけでも、14名もいた。
さっきまでの心細さはどこへやら。
なんだか大丈夫な気がしてきた。
こんなにも、わたしとともにある本たちが「子(こ)」で溢れているのだから。
思えば、誕生日が近かったり、自分の知ってる地名に住んでいたりするだけで、親近感ってわくもんだ。
それと一緒で、ただ「子がつく名前」を目にしているだけで、仲間感が漂ってくる。
なんだかわたしも素敵な文章が書けそうな気がしてきた日曜日である。
おしまい
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