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そのうち我が家にくるよね?

夫の実家には、たいそう立派な仏壇がある。

わたしの実家にはないので、そもそもその存在に慣れていない。それを前にすると、一体どこに視線を向ければいいものやら5年以上経っても、わからない。いつも直視できないので、おいしそうなお菓子に視線を向けることにしている。

夫は長男だから・・まぁ流れ的に、そのうち我が家にくるのだろうなぁ?と、なんとなく思っている。朧気ながらも、結構怖い。

我が家の畳の部屋に、仏壇かぁ。

畳の部屋で寝ている身としては、もしそうなったら畏れ多くて・・夜中のトイレとかちょっとやだな、と今から心配している。

果たして寝ぼけた頭で罪の意識に耐えられるのか。


しかも、どうやら定期的にお寺の方にお経をよんでもらっているらしい。そしたら我が家にも、定期的にお寺の方が来ることになるんだろうか・・。うーん。


お経をあげてもらう時間って、何やら神妙な面持ちでいなければいけない時間だと思ってる。そんなときに限って、壁や床の木目が何かに見えだし、聞きなれない音が気になり、いつも吹き出したくなるっていうのに。それにも飽きてくると、何をどう思えばいいのか全然わからないから落ち着かない。


そんな起こってもないことを鮮明に思いながら、実家にお邪魔した時はよくわけもわからず「チーーーン」と鳴らし、仏様のご機嫌をとっているような自分がいる。こんなんでいいのだろうか。


もうすぐ、お盆がやってくる。



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星井きなこ
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