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おしゃべりだけがコミュニケーションってわけじゃない

2.18(Tue)

夫が家庭教師をしている関係で、送り迎えしてもらって、うちに来るようになった兄弟がいる。

実を言うと、誰かが家に来ることに、わたしは反対だった。我が家に、よく知らない子が来るというのは、わたしがなんだか落ち着かないだろうから。なんとなく「やだなー」と思っていた。

だいたいわたしはコミュニケーションが苦手なくせに、それをカムフラージュしようとするところがある。「なんか話さなくては・・!」と思って、いろいろ聞きがちなのだ。大して興味がないにもかかわらず、聞いてしまう。

子どもがつまらなさそうにしたり、暇を持て余してしまったりするような、そんな姿をみることに「わたし」が耐えられないみたい。

そんな「わたし」はどこか無理があるので、つとめて、いつもどおり過ごすことにした。子どもが来たら、挨拶して、お茶とお菓子のカゴを「どうぞ」とテーブルに置き、2階でいつも通りに仕事をする。あったかいものが飲みたくなったら下にいって、お湯を沸かす。そのとき夫と子どもが話していると、それに合わせて少しばかり言葉を交わす。

どうやらそのぐらいでも、いいらしい。
いいも悪いもないのだけれど、今のところ何の問題もない。なーんだ。

わたしよりも、猫が上手に相手をしてくれている。猫は「ただいるだけ」で、彼らとコミュニケーションしている様子。

お客さんがくると、いつもは大急ぎで2階にあがる猫なのだが、今回ばかりは距離をとりつつも、逃げないでいる。不思議なものだ。なにか通じているのかしら。


そんな猫の姿をみれるのも、嬉しい。そしてなんだかんだ、彼らのために、好きそうなおやつを買っておこうかしら?という気になるのも、新しい発見である。

わたしなりの、人との付き合い方を楽しめばいい。なにも「話す」ことだけが人付き合いってわけじゃないんだなと思う。すこし気持ちが軽くなる。


おしまい



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星井きなこ
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