いつまでも、あると思うな親と金がそもそもなかった話

職場の人と話していたら、その方はパートの女性なんだけど
子供の学費のために働いていると言っていて、
自分のお小遣いもない…と話していた。

自分の時間を犠牲にしても子供の為に働いてくれる親って
世の中に本当に存在するんだな〜…と驚きと共に
尊敬する。

と言うのも、うちの両親。

共働きで普通に有名企業で働いていたが
ギャンブルをやったり、ブランド品を買うわけでもなかったのに
お金がいつもなかった。

むしろ借金をしていた。

水道以外のライフラインは止まり、
水で髪や体を洗う事もあった。

借金取りも毎週末、父親がいる時を狙って来ていた。
ちなみに借金取りは子供相手だろうと容赦なかった。

父親は消費者金融のみならず、当時高校生だった私にすら金を無心したし
母親は私名義のクレジットカードも使用し、払う事ができず
親が使ったクレジットカードを私がバイト代で支払っていた。

そして、父親は借金を残し蒸発し恐らく自殺。

母親はお金がないのに、私に大学へ絶対行け！と説得し
私は奨学金を借りて大学へ進学するが、
奨学金は全て母親に生活費として使われ学費は払われておらず
せっかく推薦で入学した大学も中退せざるおえなくなる。

さらに母親はなぜか私宛の住民税と奨学金の支払いの知らせを全て隠していた為
おかしいと思った時には裁判所から出廷命令が届き、私は被告人になる。

早く母親から離れなければ！と思うも、
大学を中退し、正社員になる力もスキルもなく
低賃金のアパレル販売員として働いていた為
父親の借金、奨学金、未払いの住民税の支払いで
とてもじゃないが、実家を出る事も家にお金を入れる事もできなかった。

母親はそれでも家に金を入れろ、とうるさかった。

そんな母親も数年前、癌で亡くなった。

300万円の借金を残して。

私は当時付き合っていた彼氏のおかげで家を出る事ができ、
相続放棄をした。

そんな過去があるので、職場の人のような親は本当に尊敬する。

私は本来頼るべき親に子供の頃から頼る事が出来ず
自分を守る事に精一杯だったから
結婚に憧れをもたず、子供も欲しいとも思えず
ましてや、自分の時間とお金を子供に与えるなんて考えられない。

輪廻転生があるならば

今世、私は自分のために生きる事が課題だと思っている。

だから世間一般の家族は作れない。
子供ももう出来ない体になったしね。

なんで贅沢もしてないのに両親がお金に困っていたのか
子供の頃の私は全くわからなかったので
大人になったらわかるのかな？と思っていたけど

当時の親の年齢になったけど未だに謎のまま。

親がいるからって頼れるわけではない。

頼れるのはいつだって自分だ。