勝手に挿し絵 [正体]
染井為人 著
潜伏生活を続けるための、あらゆる計画と工夫が、18歳の少年とは思えない。
こんなにも強く「生きたい」と思えることってあるだろうか。
正に執念。
行く先々の潜伏場所で、鏑木慶一に接した人の体験する「影」。
警察から逃がれて生活する人間の、不自然さと影の描き方がリアルで、こんなふうに自分の身近にも、もしかしたら犯罪者が存在するかもしれない、と想像できる。
罪の重さと鏑木慶一の人柄が釣り合わないと感じ始めるあたりから、また小説に深みが増してくる。
わたしは映像化されたものを見ていないので、描いたのはわたしの中で浮かんできた主人公の姿です。
イラストは、Instagram、みんなのフォトギャラリーにも随時アップしています。
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