エレガントな日常/カメレオン体質の思い出。運動着を買う。
HSPの特性の一つに
「空気を読むのが上手=読み過ぎて気疲れする」
ということがあります。
私の場合は、まぁ空気は読めるほうだとは思っていますがジャンルにもよりけり。
特に恋愛関係の空気には鈍感です。
「この人とこの人はデキている」
と目の前の男女がそのような関係ということには全く気づきません。
他の人に聞くと「どう見ても出来ているの分かるじゃーん」と言われてビックリすることも多々。
(え。逆になんでわかるの?)
なのでもしも私の目の前に2人の男女がいて、その人たちが実は恋人同志(または不倫カップル)だとしても私はちっとも気が利かずに一緒にその場にいることでしょうね。
もちろん目の前でチュッチュしていたらその場から去る気配りはありますよ。
(もちろんガン見してからね)
そんなケースバイケースにて敏感/鈍感が極端な私ですが得意分野だってあるのです。
「(無意識に空気を読んで)溶け込む」
ことです。
たとえば10代のころは、
・たいして面白くもない運動会などで皆んなの真似をしてガンバレーと叫んで応援する
・好きでもない給食なのに皆んなと同じように給食時間を楽しんでいるように食べる
・周囲が嫌と言えば私も嫌と言う
いわゆる「平均」とか「大多数派」に溶け込もうと頑張っていました。
それは私にとって苦痛というよりは
「やらなきゃならないミッション」
のように捉えていたのです。
ですからアイドル全盛期になると
(私も皆んなみたいに誰かお気に入りを作らなくちゃ!)
皆んながキャーキャー言っているトップアイドルはイヤだというこだわりだけはあったので5番手ぐらいのイケメンをターゲットにしました。
と言っても雑誌からその5番手アイドルの写真を2〜3枚ほど切り抜き、どうしたら良いのか分からずそれでミッション完了しました。
そんな私の必殺技である
「皆んなと同じ」
溶け込み型カメレオン体質は大人になったら別な展開へと変わりました。
ミッションとも何とも思わずして無自覚のままに"溶け込み技"が炸裂したのです。
たとえばこうです。
・バイトや派遣にて勤続何年ものベテランだと思われる
(仕事も覚えていない段階なのに)
・通訳をやっていた時にクライアントが私へ現場の図面を広げて不具合箇所の対応策の相談しにくる
(へ?なんで私に聞くの?)
・「これ本社にファックスしておいて〜」と言われる
(本社ってどこ?私通訳なんですけど)
・捜査通訳では新人刑事さんから「ここの調書の書き方はこんな感じで良いでしょうか」
(えぇー?!そんなの知らないよ)
・身の危険を伴う現場にて私が先頭を歩かせられる
(私は民間人よ。せめて防弾チョッキくれー)
・OL時代に皆んなで出前を取ることになり上司へ蕎麦屋のメニューを渡したら「すみませーん!天ザルをくださーい」と大声で注文された
・住んでいたアパートの草取りをしていたら業者の人と思われて値段を聞かれた
・仕事後にフィリピンパブへ行ったら体を触られそうになり、相手が寸前のところで私が通訳だと気がついた
(さっきまで一緒に仕事してたじゃん!)
そう。
私はカメレオン。
あるときは多数派として溶け込み、
またある時は技術者として溶け込み、
部下として溶け込み、
先輩刑事にもなれば突入隊長にもなり蕎麦屋や草取り業者、はたまたフィリピンダンサーにもなるのです。
これらのエピソード、重ねていいますがまったく無意識、無自覚なのです。
笑えることもあったけれど、私の中ではナンデそんなことを間違うのか!と相手に対して怒りや軽蔑心も持っていました。
でもこの2年、やっと自分がHSPということを知り自認出来るようになったら、
「空気を読んでそこに溶け込む」
のが得意技(?)だったのではと思うようになったら腑に落ちたのです。
〈※HSPかどうかの判断はあくまでも個人的感覚にて判断しています〉
とまぁ、ウップン晴らしのごとく吐き出しました。スッキリ。ホントはもっとあるけどね。
今日はジョギングウェアを買いに行きました。
先日ジョギングを試したところ、調子づいてますますやりたくなってきたのです。
向かった先は「lululemon」。
アメリカのブランドだそう。
お店のスタッフさんもアメリカナイズされたような接客がウリのようです。
とにかく明るくフレンドリー。
かと言ってタメ口とまではいかないけれど友達のように話しかけてくるような日本人っぽくない接客が面白いのです。
このブランドを知ったキッカケは、
先日慌ててこのお店に駆け込んでトレーニング用のキャップやタンクトップを購入したからでした。
それが大当たり!
デザインがとてもスタイリッシュで身につけるだけで気分も上がります。
顔が大きな私にもカッコよく被れるキャップを見つけた時にはもう嬉しくてたまりませんでした。
(今まではキャップはたいてい小顔用しかなかったのよね)
そんなワケで私はすでにそのブランドのフレンドリー空気感を知っていたのでそのテンションにて乗り込みました。
早速店員さんに声を掛けて気になるトップス数点を試着することにしました。
店員さんのフレンドリー温度感に合わせるべくジワジワとチューニングしながら声の張り具合を対等にしました。
(よしっ。溶け込み成功!)
試着エリアへと案内されました。
そこで他のお客様との会話が聞こえてきました。
「お名前はなんていうのですか」
「△△」
そのかたは外国人のようで下の名前を答えていたのです。
(そっか!ここはこんな感じなのね。海外のスタバみたいに名前を聞かれるんだわ←空気ダウンロード中)
私の番がきました。
「お名前は何ていうのですか」
「○○です(ドヤ顔)」
思いっきり下の名前を慣れた口調で声に出しました。
(こんな風に言ったこともないくせに。わはは)
それ以降私は終始下の名前で呼ばれ続けました。
この世界観は恥ずかしいけれど考えてみたら苗字を言うよりも気が楽です。
苗字だと個人情報のように感じてしまうもんね。
もうちょっとテンションを30%程上げて頑張れば店員さんと間違われるかもしれませんね。
(いや、そこは頑張らなくてもいいし、そもそも熟女スタッフはいない)
ぎゃー。
私はジョギングにどれだけ投資をしてるんでしょうか。
これはもう走らねばなりません。
夕方、早速購入したものを着てウォーキングに出かけました。
うーん。
このトップスはすごい。
あえて体のラインが出るものを選んだのですが、ほんとーーーにピッチピチです。
少しでも猫背になったりお腹を緩ませると見事にその体のラインを拾ってくれました。
そう。
私は背筋をシャキーンと伸ばして、お腹を極限まで引っ込ませないと
「ここにブザマな熟女がいまーす」
とアピールしてしまうのでした。
まるで矯正ウェアのよう。
ですが姿勢を正せば
「ここにオシャレ(だと思っている)熟女がいまーす」
となるのです。
何度ガラスに映るブザマな姿にハッとしてお腹を引っ込め、背筋を伸ばしたことでしょう。
これは買って正解でした。
ウォーキングも楽しくできました。
以前はこういった運動着ってある物や廃棄寸前のボロばかりを身につけていました。
やっぱりそれ専用に作られた物、しかもデザインがオシャレなウェアはいいですね。
やる気が断然違うことが分かりました。
さぁて。
朝から夕方まで続いた現実逃避もここまでです。
またしても仕事イヤイヤ病になり手をつけられずにいたのでした。
でも今回の現実逃避は運動へと意識が向いたのだからアッパレです。
(あーぁ。この記事をアップしたらやるかぁ、、、)
私は今日もエレガント。