エレガントな日常/ガチのエレガントデー
あぁ。
私はそんなに良いおこないをしたのでしょうか。
それとも明日にでも天からお迎えが来ちゃうのでしょうか。
満月の今日。
友人からたくさんのおもてなしをいただきました。
食事を奢ってもらい、誕生日プレゼントまでいただいたのです。
この友人とは先週会う約束をしたもののハプニング続きで会えなかったのでした。
その日。
彼女はスマホを家に忘れて仕事へ行き、
仕事終わりの連絡が出来ずに直接私のマンションまで来たものの、
部屋番号違いの呼び鈴を鳴らして帰ったというお互いに災難だったのです。
でも奇跡的にその数日後(今日のこと)に同じ場所で仕事が入り3時には会えるという展開に。
レッツリベンジ。
慎重に連絡を取り合いながら無事会えました。
行く先は私の得意技
「The Okura Tokyo(旧ホテルオークラ)」
です。
私は行動範囲も狭ければ付き合う友人関係も劇的に狭い。
今日も今日とて私の記事にはしょっちゅう登場するバイリンガル熟女の友人です。
私は彼女にはなぜかオークラの気品が似合うと思っていて、新しいお店を開拓したいのについここを勧めてしまうのでした。
昨年中古の外車を買った彼女。
マンションまで迎えに来てくれて私は初めて車でオークラへ乗り込むというセレブのような体験が出来ました。
ホテルの駐車場はすごかった、、、
車に詳しくない私でさえ高級車と分かるものしか止まってません。
すべてピッカピカの外車でした。
(ひぇー。ここに駐車するのも勇気あるなぁ)
両隣に超高級車が止まっている真ん中の狭いスペースに駐車している友人を心から尊敬の眼差しで見てしまいました。
まずは食事か軽食を摂りにレストランに入ります。
(パスタ3千円台かぁ。サンドイッチも3千円、カレーもそのくらいだ。やっぱ高いなぁ。でもお腹空いてるのよね私)
「今日は奢るよ!」
へ?
なんで?
と聞いてしまいました。
その後はおばさん同士の茶番劇が始まります。
「いいよ、いいよ、奢られる筋合いないもん」
「いいの、いいの値段気にしないで好きなもの頼んで」
「いや。奢られるの分かったら気にして食べたいものが頼めなくなるもん」
途中から自分がかなりうさんくさいこと言ってるなぁと恥ずかしくなってきました。
彼女の言葉に嘘がないことぐらい分かりますから。
言葉のおしくらまんじゅうをしていたら、どこで折れたら良いかタイミングをすっかり見失ってしまいました。
「いや、割り勘にしようよ」
とってつけたようなセリフを言っておきながらメニュー選びをし始めている私。
(あぁ、早く"じゃあごちそうになるね"って言ってしまえば楽になるのに)
メニューを見ているうちに気持ちも落ち着いてきました。
「じゃあ、奢られます。ありがとね!」
やっとこの言葉が言えました。
ミックスサンドとクラブハウスサンドを頼んでシェアをしようということに。
「スープは何にする?」
(なんだって?スープも付けていいのか!)
もちろん値段をチェック。
¥1,400でした。
(スープでは最安値)
サンドイッチは本当に美味しかったし、ビシソワーズも絶品。
私も彼女もこういう場所に慣れているわけではありません。
本当に庶民の生活水準育ちです。
彼女も家のローン、子供の学費などのために旦那様のお給料では足りず働き詰めの人生です。
やっと子育ても終えて保険を解約して中古の外車を買えたのが昨年なのでした。
ですからお互いにこのような心の豊さにお金を使う冒険を一歩一歩おっかなびっくり進んでいるのでした。
でもその冒険は成功しかなくってどんどん散財以上の価値を見出だしては手ごたえを感じています。
「3千円のサンドイッチって1分で食べられるような小ささだったりしてね」
「ありえる!」
なーんて会話はまったくセレブにはなれませんが運ばれてくると、さすがホテルだわ、、、と感心しきりです。
一口パクっとほうばったら
「ナニ、このパン。こんな美味しいパン食べたことない」
「うわっ。中に見たこともない肉が入ってる。ローストビーフかな」
幸いにしてお互いに値段相当だと認識できたことにホッとしました。
「そろそろデザートも頼もうよ」
(ぎゃー。それも奢ってくるんだ!)
会計時、聞き耳を立てていたら合計で¥13,000と聞こえてきました。
すかさず彼女へえげつない質問をします。
「今日は何時間働いたの?ギャラいくら稼いだの?」
「○時間だから○円ぐらいかな」
「じゃあ、良かった。ごちそうさまでした!」
とりあえずギャラ以内ならいいかと自分自身に言い訳をしました。
さぁ、二次会です。
かねてから彼女を連れて行きたかった41階のラウンジへ。
ここは個人的にパワースポットだと感じていて、どうしても彼女にその波動を受け取って運気爆上がりして欲しかったのです。
奢ることは事前に伝えていました。
そこでハッ!
(まさか私が最初にこのラウンジで1杯(だけ)奢るって言っちゃったから、さっきの食事を奢ってくれたのでは、、、あーん。気を遣わせてかなりの散財させてしまったー)
甘えるとか奢られることに慣れていないのも考えものだなぁと思います。
色んなことを邪推してしまうものですね。
(スッと素直に「ありがとう」って言えるようになるのも今後の課題にしようっと)
やっぱりパワースポットです。
窓から見える夜景は清々しくって気持ちを解放してくれます。
カクテルについてきたお通しは(白い丸い器)上段に銀杏型クッキー、下段には金平糖が入っていました。
「100均の金平糖と全然違う!柔らかくて美味しい」
と彼女が言えば、
「このカクテルのイチゴ、マックのイチゴシェークとはやっぱり違うね」
と私。
庶民目線から見るホテル冒険や田舎者目線の大都会暮らし(私ね)は楽しいポイントがいっぱい。
これだから東京は面白いんだよなぁ。
会計は¥8,600でした。
(ノンアルカクテル×2
チョコレート盛り合わせ×1
ジンジャーエール×2)
私はもう感覚が麻痺してきたのかもしれません。
金額はとっても高いのにオークラの接客や空間や空気感に身を置くと心から満足して爽やか散財になってしまうようになりました。
彼女からは誕生日プレゼントもいただきました。
ボディローションです。
これも本当に不思議というのか必然というのか、私は最近乾燥対策に試行錯誤しているところでした。
そんな時に渡りに船。
なんなんでしょう。この流れ。
最近は神さまからのご褒美がどんどん届いてきます。
コスメのプレゼントなんて人生で一度ももらったことがないのに今年はたまたま友人から口紅をもらったり、今日のようにボディローションをもらったり。
女磨きとかエレガントを目指して日々精進しているとこうしたものが引き寄せられるのかもしれませんね。
ありがたいなぁ。
このボディローション、あまりにも香りが素晴らしいので何が入っているのかネットで調べてみました。
「¥10,560!!!」
がーん、、、、
香りどころか値段が目に留まりフリーズ。
私の頭は喜びと恐縮、でもやっぱり喜びでパンパンに膨れちゃいました。
盆と正月が一気に来たってこんなことをいうのかしらね。
そして、私はこのブランドのホームページに夢中になってしまい店舗を検索。
もう行く気マンマンになっています。
(コロンが気になる〜!)
女って金がかかる生き物なのねぇ。
私は今日もエレガント。