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エレガントな日常/ブルーチーズ、座布団、眉カット

「ルーティン」。

今ではこの単語は日常的にすっかり定着していますが、昔は限られた人たちしか使わない言葉だったような気がします。

(限られた人って誰なのか)

日課。

そう。

私にはルーティンなんて洒落た言葉では呼べないような日課があるのです。

それはスーパーの徘徊、もとい、パトロールです。

「チーズの入荷具合をチェック」

「チーズの値引きシールをチェック」

このパトロールは1〜2日に一度行っているというガチのもの。

お気に入りのスーパーがチーズ部門を強化し、その担当のお兄さんとお近づきになる幸運を手に入れたのが昨年のこと。

それ以来、お兄さんを見かけるとチーズ談義に花を咲かせて楽しんでいました。

それにまだ新しい部門なので伸びしろ満載部分につけこんでは

あのチーズを入れて欲しい

こんなことをして欲しい

まるでプロデューサーのように言いたいことを言っては毎日ギラギラと目を輝かせてはチーズ売り場をのぞいていたのです。

偉そうなことを語る割には商品を貯まったポイントで買ったり値引き品ばかりを狙っては、決して定価で買うような上客ではありませんでした。

そうこうしているうちに私の暮らしからチーズが消えていきました。

理由は

「目新しいものを入荷しなくなったから」

言い換えれば

「大冒険をしたチーズを入荷して売れ残るよりもしっかりと売れる銘柄を入荷するようになった」

とも。

(まぁ、先方は経営しなくちゃいけないもんね。当たり前か、、、)

そんなわけで

「そんなのもう味知ってるもん!もっとクセ強めをちょーだいよー」

という私の欲求を満たすチーズがなくなっちゃった上に、思いの丈をぶつける担当のお兄さんご自身も消えてしまったのです。

あーあ、と思いながらも日課は続けていました。

で!

今日。

新顔ブルーチーズが保冷棚に座っていました。

『ブルー ド ラカイユ』

説明書きの「シャープな味」の一節が目を引きました。

いつもなら

「マイルド」

「食べやすい」

「クリームのよう」

という万人向け臭プンプン説明書き。

毎度それを見た途端にお店からサッサと退出していたのです。

でも今回はシャープと書いてあるではないですか。

シャープですよ。

マイルドではないのです。

どんなヤンチャ坊主なのかワクワク。

ポイントが¥400ほどあるので頭で計算をしてからレジへと持っていきました。

会計時。

「初めてこのブルーチーズを見ました!」

とウキウキしながら言ったら

「とても食べやすいんですよ」

と店員さん。

「え。シャープって書いていたから、、、」

「あ、(しまった、そっちか)食べやすいけれどしっかりと個性もあります」

お互いに噛み合わないことを察しながら何事もなかったかのように挨拶をしてお店を出ました。

(どーしよ。また物足りない味だったら)

一抹の不安を抱えながら帰宅しました。

家計簿/ブルー ド ラカイユ/ポイント利用にて¥1,223
ほうれん草ベーグルに合う合う〜!

ああー、、、久しぶりのブルーチーズ!

この臭さが懐かしい。

塩気やや強めの好みの味でした。

もぅこのまま全部口へ放り込んでしまいたい!


とはいうものの次回も絶対これを買うぞ、という強い気持ちまでにはなれず。

機会があれば(値引きしていたら)またお会いしましょうというポジションにおさまりました。

もっとヤンチャ、暴れ馬、ジャジャ馬娘みたいなブルーチーズと巡り合いた〜い。

待ちに待ったアレが届いた!
発送元がお、、、長万部?!
「オシャ マンベ」というギャグが昔あったなぁ、、、YouTubeで検索したけど見つからず残念。
The 座布団!って感じの風格と色でしょ。
中も綿100%の本物よ。
硬い床からオケツを守るためなのよ
オマケにメガネクロスを付けてくれて嬉しい心遣い。これでメガネ屋の名前入りクロスを卒業できる。花柄がエレガントだわぁ。

今日は3週間に一度の眉カットの日です。

ものすごい雨の中、ジーンズもシャツの袖もびっしょりになって到着しました。

そこはホテルの中にある美容室。

婚礼やイベントがない日は静かでほぼお客様もいないので私にはめちゃくちゃ快適空間なのです。

担当してくださる方が前回から変わりました。

前任者さんは異動にて転勤されたとのこと。

せっかく打ち解けてムダ毛処理の話までできる距離感になったのに残念だなぁと思いました。

が!

新たな担当さんもこれまた素敵でした。

物腰が柔らかくて仕事がとにかく丁寧。

10分で終わる眉カットなのに30分ぐらいかけて細かくシェーバーやハサミを駆使しています。

こんなに丁寧にされるのは初めてです。

私は終始目を閉じていますが、何度も少しずつお手入れしては手を止めて眺めてチェックしている雰囲気が分かります。

最後の最後に眉も描いてくださるのですが、その段階でもシェーバーを取り出して微調整。

(すごいなぁ。。。こんなにもてなされて眉毛も喜んでいるよなぁ)

会計時、オネエ言葉のベテランご紳士美容師さんが話かけてきました。

私はこのかたとお話をしないと物足りなく思うほどにかなりクセ強めキャラです。

今日は私の素性調査??の質問をストレートにしてこられました。

(オネエ業界では直球が普通なのだろうか)

「ね〜ぇ?アナタ○○のご関係者さん?」

この辺を牛耳っている大手組織の名前を出されてビックリ!

「えぇ?!違います〜(恐縮)」

「じゃあ○○ビルにオフィスでも構えてらっしゃるのぉ〜?」

「へ?い、、いいえ、、、私はフリーランスで、、、(小声でボソボソ)」

その時、ビビりながらも一方では鼻穴が広がりフガフガなりそうな自分が出現してきました。

オフィスを"構えて"る

というくだりが私の自尊心を大いにグラグラと揺さぶります。

(私はこんなすごいビルを借りるような経営者に見えたのかー!!フガフガ)

こんな時って逆に変にへりくだろうと思ってしまいます。

「(いえいえ、とんでもない!私はこの地域の最安値の1kマンションに住んで細々と仕事をしてるんです〜。去年まで生活困窮者として自治体から米を恵んでもらって食べてたんですよ〜)」

と言いたい気持ちをこらえました。

なぜなら自虐ネタはコミュニケーションにおいてたいして面白くもないし、相手もそんなセリフを望んでいるようには見えなかったから。

そ・れ・に!

帰り道にそのことを思い返して恥ずかしくなったのですが接客業の方々、とりわけこの大都会でお仕事をされている方は色んなお客様を相手にされています。

なのでファーストコンタクトにて素性を知るには

「経営者、業界の人」

という視点から聞いていくのが礼儀なのかもなぁと思いました。

なぜならそんな場面をよく遭遇したから。

アロマのお店に行けば

「サロン(経営)でお使いになられるのですか」

(へ?アロマの知識もないただの趣味人ですけど)

昨日の大理石プレートを買ったインテリアショップでは

「撮影で使われるのですか」

(えぇ。撮影は撮影でもスマホ撮影にてnoteにアップしますけど)

と聞かれては私の鼻穴をこじ開け広げてくるのでした。

(そっかー。あれは単なるマナーだったのかも、、、間に受けて舞い上がるところだった、、、いや、すでに無意識に舞い踊ってたかも)

大都会で生きる礼儀作法をやっと学んだ私でした。

きっと先方は私がフガフガしかけて表情が緩む瞬間を見逃さなかったかと思います。ホント恥ずかしや、、、。

高級スーパーの見切り品キウイ。これは絶対美味しいに決まってる!と本能が察知。

眉毛を整えて下さった方に色々と描き方を相談しました。

私はほぼスッピンなのでなるべくナチュラルに描きたい。

ということでアドバイスに素直に従ってニューアイテムをゲット。

女磨きもまた楽しくなるといいな。

私は今日もエレガント。

眉尻だけこれを使う。
KATE アイブロウ オリーブブラウン/¥605


本日のスムージー。ほぼクリーム状。
冷凍マンゴーを入れたらマイルドで美味。


野菜とパスタの煮込み。バター醤油味。


わーいゾロ目!
私たちはちゃんと宇宙の流れに乗っている!

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