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エレガントな日常/細かいワタシ、リンゴのサラダ

ワタシはこまかい人間です。

一方では人一倍かなり鈍感なところもあると確信しているものの、なんせ鈍感なのでどんな所が鈍感なのかが説明できません。

自分は細かいことを気にするタイプ。

時には私がHSPだからということでもなさそう場面があるけれど、処理しきれない想いの丈は面倒くさいのでHSPだからだ、とそのカテゴリーへ放り込んではストレスを減らしています。

たとえば今日のこんなエピソード。

・憧れの88歳マダムと会話をする機会があり私の言葉遣いがエレガントではなくて失礼な物言いだったなー、どうして気の利いた洗練された言葉を言えないのか、と帰宅後もずーっと気にしている。

・お店で買い物後に去り際の挨拶として私が「ありがとうございました」と言ったら店員さんは「はーい」と返事したことがずーっとモヤモヤしている
(そこは"ありがとうございました"じゃないんだ...モヤモヤ....)

・最近購入したパンプスがどうしても上手く歩けないのが謎すぎてその理由を果てしなくずーっと考えている

といった具合です。

そしてその細かい気質が功を奏することも結構多いとも思っています。

人様の気遣いや、隠れた才能と能力にいち早く気がついてお伝えすることが出来る、

些細なことで大感動して心豊かに過ごすことができる、などなどです。

今日の「グッジョブワタシ!」はそんな細かい事に気づいたところから始まりました。

ネイルサロンへ行く前に鏡にて身支度チェックをします。

(あぁ、髪がカラッカラでパーマも伸びてだらしないなー。でも濡らしてトリートメントする時間ないよなー)

その時、ふと思い出したことがありました。

前回ネイルサロンにて今回の予約をした時の光景がよみがえってきたのです。

ほわんほわんほわーん。

〜回想シーン〜

「次回は○日の○時ですね。あら、その次の時間は○○様が入ってますよ」

私の憧れマダムと予約日が重なり、しかも私の次という順番でした。

〜回想シーン終〜

ハッ。

マダムとお会いできる!

こんな髪じゃダメだぁーー!

数秒考えたあと私はチャレンジしました。

見える部分だけ髪を濡らしてトリートメントをするのです。

よっしゃ。やるぞ。

制限時間は数分。

鏡を見たら向かって左側、顔周りが特にベロンベロンとパーマが伸びてパッサパサ広がっていました。

その部分だけヒョイとつまみます。

親指と人差し指でつまめるぐらい細い束を台所の水でジャジャー。

トリートメント練り練り〜。

水を軽くジャー。
(完全に洗い流さないのがコツ)

手拭き用の布でチョイチョイと水滴を拭き取ったら完成!

題して

「1番見えるところを綺麗にしたら誰もだらしない部分には気が付かない法則」

です。

わかるかしら。この部分だけ整えたの。

そして。

ネイルサロンでは憧れマダムとお目にかかれました。

なんという神さまのプレゼントでしょう。

マダムは私の左側へ座りました。

私が髪を整えた側です。

私のヘアスタイルを見ながら、

「そのふわぁ〜っとしたカーリーヘア素敵だわぁ。今なかなかそのようなスタイルをするかたがいらっしゃらないからそれも素敵」

と褒めてくださいました。

(ガッツポーズ!)

マダムは今日もまたこの上なくお似合いの上品なブラウスをお召しになって一点の乱れもない身だしなみ、

定番の夜会巻ヘア、

真っ赤な口紅、

濃いめに入れたチーク、

引き締まったふくらはぎにハイヒール

が官能的でした。(88歳よ!)

ミックスサンド(市販品)
奥は唐揚げ(市販品)
唐揚げを切って生姜とレモンの蜂蜜漬けを混ぜ込む。すごい!相性バッチリ〜


この思いがけない唐揚げ+生姜レモン蜂蜜漬けコラボが大成功したことに気分良くした私は急に料理がしたくなりました。

(りんごのサラダ作ってみたーい)

これまで果物をサラダにするってなかなかハードルが高くて作ろうとも思いませんでした。

だって果物も野菜もそのまんまが美味しいもんね。

でもなんだかチャレンジしたくなっちゃったのです。

ポチポチっとネット検索。

おぉっ。この材料全部持ってるー!

りんごと白菜のワサビドレッシング。
ワサビの「ツーン」とりんごの甘さが絶妙に絡み合う美味しさ!それとレシピ通り砂糖をほんの少し入れてみたら良い仕事してくれた。砂糖よ、見直したよ。

ミニマリスト生活に少しずつ変化が訪れてキッチン用品が変わってきました。

道具が増えたし調味料も増えました。

そうしたらあらためて

「複雑な味って美味しいな」

「甘味って大切なんだな」

ということを再認識したのです。

今日のサラダへほんの少し入れた砂糖や、蜂蜜漬けと唐揚げが合うことなど面白い発見ばかりでした。

きっと以前なら美味しいとは思わなかったでしょう。

素材にある甘味や苦味こそ何よりも大切、調味料でその味を壊すなんてもったいない、と頑なに考えていましたから。

もちろんその思いは今もあります。

野菜は高くても自分の舌が喜ぶ野菜本来の濃い味がするものを買っているし、スープなどでそこから出る旨みは本当においしい。

でも。

アレとコレを混ぜ合わせて、ソレにしたら未知の世界が広かったワクワク感を覚えたのです。

あぁ。

どうかこの調子で料理の楽しさを知る人生へと導かれたーい!

これまで何十年間も

「料理と私はやっぱり仲良しにはなれない」

と思い、

でもたまーに、

「いやいやもしかしてラブラブになる素質はあるのでは?」

と思ったり。

今日も突然リンゴのサラダが作りたいだなんて青天の霹靂でした。

そんな今後の料理への淡い期待を寄せながら最近ハマっている作り置きスープを仕込みました。

(これはそもそも料理したくないからという理由で始めたもの)

今回のスープは白菜、レンコン、カボチャ。ごま油と鶏がらスープが少し入っている。お皿に盛ってからカレー粉とコショウをフリフリ。うん!オイシー!

今日は憧れのマダムとお会いできたし、シンプルで美味しい食事が出来ました。

夜。

コンビニへ行ってパスタやアイスなんぞを買ってこようかとかなり心が乱れましたが今夜はちょっとガマンしてみようと思いました。

尊敬する憧れの人や美味しい食材ってこんなにも私に自制心というプレゼントを与えてくれるんだとビックリです。

そういう刺激って素敵。

私は今日もエレガント。

コンビニ我慢したらその矛先はミルクココア2杯へと向かった。自制心...うーん...。
パスタとアイス買うよりはいいわよね。



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